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測量士の平均年収は約450万円!仕事内容やおすすめの資格も解説
2024.5.03
「測量士の平均年収はどれくらいなの?」
「実際に測量士ってどんな仕事をするの?」
このように考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。測量士の平均年収は、約450万円前後です。
あくまで平均年収なので、スキルや資格の獲得でさらなる年収アップが望めます。
今回の記事では測量士の平均年収や年収・給与形態のモデルケース、仕事内容、おすすめの資格を解説。
これから測量士に転職したいと考えているのであれば、必見の内容なのでぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント
- 測量士の平均年収
- 測量士の仕事内容
- 測量士におすすめな資格
目次
そもそも測量士とは?簡単に解説
測量士は、土地や建物の測量を行う専門家です。
地理的な位置情報や測量技術を用いて、土地・建物の大きさや場所を正確に測量し、解析・提供することで工事や地図作成等をサポートします。
また、測量士の仕事は、外業と内業に分けられます。
外業は実際に現場に出向き測量を担当する業務。
内業は測量士としての予算管理や効率よく作業を進めるための計画書の作成、データの分析などを屋内で行う業務です。
それぞれで違う役割があるので、覚えておくと良いでしょう。
測量士に向いている人
測量士に向いている人の特徴として、真面目さや計算能力の高さが挙げられます。
測量士の仕事は正確性が求められるため、誤差が許されないからです。
また、細かくコミュニケーションを取るケースも多いので、協調性も欠かせません。
スキルはもちろん、本人の性格も見られる仕事だということを理解しておきましょう。
測量士に向いていない人
体力に自信がない人や、勉強が苦手な人には向いていません。
測量士の仕事は外業で現場を回った後に内業を行うことになるため、体力が必要な職種です。
また、測量技術や機器が時代に合わせて進化していくため、常に新しい機器を使いこなすだけの技術力が求められ、日々の学習が必要となります。
自己研鑽に対して抵抗感がある場合は、測量士に向いていないと言えるでしょう。
測量士の平均年収は約450万円!
測量士の平均年収は450万円前後で、所属する会社の規模によっても変動します。
分かりやすいように、年収・給与形態のモデルケースなどの例も見てみましょう。
測量士の年収・給与形態のモデルケース
【事業規模が社員10人以上の場合】
・平均年齢:43.4歳
・勤続年数:14.6年
・労働時間:169時間/月
・給料:31万2500円/月
・賞与:80万8000円/年
・平均年収:455万8000円
【事業規模が10~99人の場合】
・平均年齢:43.4歳
・勤続年数:14.8年
・労働時間:169時間/月
・給料:30万8400円/月
・賞与:71万2000円
・平均年収:441万2800円
引用:スタディサプリ進路
あくまで上記のモデルケースは参考例です。
所属する企業や企業の規模によって、年収や給与形態は異なるので注意しましょう。
測量士として年収を高める方法
測量士として年収を高める方法として、以下の3つがあります。
1.技術レベルを上げる
2.必要な資格を取る
3.実績・勤務態度をよくする
それぞれ、1つずつ詳しく見ていきましょう。
1.技術レベルを上げる
測量士は技術職なので、技術レベルを上げることが年収アップにつながります。
新しい機器やツールの使い方をマスターしたり、測量の知識を深めたりすることで、より高度な業務を任されるようになり、年収アップが期待できるでしょう。
技術レベルを上げるためには、普段の業務をこなしていくことはもちろん、資格の取得や勉強も必須です。
普段から、最新技術をキャッチアップする姿勢を心がけると良いでしょう。
2.必要な資格を取る
資格を取得することで仕事の幅が広がり、年収アップにつながります。
おすすめの資格は、以下の通りです。
・地理空間情報専門技術認定
・RCCM(シビルコンサルティングマネージャ)
・行政書士
・土地家屋調査士
・補償業務管理士
これらの資格を持つことで、知識や技術が増え、専門性が高まります。
資格手当や役職手当など収入アップが期待できるので、積極的に狙っていきましょう。
3.実績・勤務態度を良くする
測量士は現場での仕事が中心となるため、実績や勤務態度が評価されやすい職種です。
確実に業務をこなし、現場の安全管理や工程管理を適切に行うことで、上司や同僚から信頼されるようになります。
信頼されるとより重要な仕事を任されるようになり、年収アップにつなげることが可能です。
スキル面はもちろん、社会人としての常識を重んじるようにしましょう。
測量士として年収を高めるのにおすすめな資格5選
測量士として年収を高めるのにおすすめな資格として、以下をピックアップしました。
1.地理空間情報専門技術認定
2.RCCM(シビル コンサルティング マネージャ)
3.行政書士
4.土地家屋調査士
5.補償業務管理士
それぞれの資格がなぜおすすめなのか、1つずつ解説します。
1.地理空間情報専門技術認定
地理空間情報専門技術認定は、各専門分野の技術取得の程度を日本測量協会が認定する資格です。
公共測量業務に関する業務発注機関に高い評価を得ている資格で、専門分野は基準点測量、写真測量、応用測量、地理調査、地理情報に分類されています。
地理空間情報専門技術認定を取ることで測量士としての専門性を高め、年収アップが期待できるでしょう。
2.RCCM(シビル コンサルティング マネージャ)
RCCMは、建設コンサルタント業務を円滑かつ的確に実施するために作られた資格です。
河川、道路、上下水道、トンネルなど幅広い分野があり、試験に合格し建設コンサルタンツ協会に登録することで資格を得られます。
RCCMの資格を持つことで、建設コンサルタントとしての地位の向上が期待できるでしょう。
3.行政書士
行政書士は法律の知識を生かして、多くの書類作成に活かせる資格です。
土地の登記だけでなく、遺産分割や契約書の作成など対応できる仕事が多様なのがメリット言えます。
行政書士の資格を取得すると、測量士としての価値をさらに高めることが可能です。
測量士と行政書士のダブルライセンスを持って、さらなるレベルアップを図りましょう。
4.土地家屋調査士
土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記の専門性を高められる資格です。
測量士が行う土地の測量に加えて、土地家屋調査士は登記などの法律手続きを行えます。
測量から登記までをワンストップで請け負えるになるので、仕事の幅が大きく広がるのがメリット。
また、測量士試験と内容が重複する部分も多いので、資格取得難易度も抑えた上で狙えます。
5.補償業務管理士
補償業務管理士は、公共事業に伴う損失補償に関する知識が身につく資格です。
都市開発の際、新しく道路・河川・鉄道等の社会資本整備を進める際に、整備に影響する範囲を明確にできるようになります。
測量士としてさらに知識を深める際に役立つ資格なので、取得しておいて損はありません。
測量士の仕事内容一覧
測量士の仕事内容は、民間と公共で少し異なります。
それぞれの違いについて、詳しく見ていきましょう。
1.民間の場合
民間の測量士は、主に個人や企業が所有する土地や建物に関する測量を担当します。
民間の測量士の主な仕事内容は、以下の通りです。
・建物の境目を測ったり、不動産の登記に付随した測量
・住宅地や商業地などにおいて、隣地との境界確定や道路との境界明示などに伴う測量
2.公共の場合
公共の測量士は、国や自治体が管轄する公共施設や公共事業に関する測量を担当します。
公共の測量士の主な仕事内容は、以下の通りです。
・道路やトンネル、公共の建物など、公共インフラとなる施設の測量
・道路工事や河川工事、海岸工事に伴う土地の基礎情報データとなる測量
・公共事業の測量計画の立案や、測量業務の発注・監督、測量データの管理
国や自治体の公共事業に関わる測量業務を担当するため、公共の測量士は高度な専門知識と管理能力が求められる傾向にあります。
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測量士に関するFAQ4選
測量士に関するFAQとして、以下の4つが挙げられるでしょう。
1.測量士はやめとけと言われる理由は何?
2.測量士はきついの?
3.測量士として食いっぱぐれないようにするには?
4.測量士は将来性あるの?
いずれも悩みやすい部分なので、事前に確認しておくのがおすすめです。
1.測量士はやめとけと言われる理由は何?
測量士は「やめとけ」と言われることがありますが、その理由の1つは、拘束時間の長さです。
現場作業が多いため、早朝から遅くまで働くというケースがあります。
また、測量技術や機器が日々進化しているため、自己研鑽を求められる部分も挙げられるでしょう。
休みの日も勉強する必要が出てくるので、人によっては辛いと感じるケースもあります。
2.測量士はきついの?
測量士の仕事がきついと言われている理由として、外業と内業の両方を担当することが挙げられます。
外業では現場での測量作業を行い、内業では事務所内でデータ整理や製図作業などを行います。
どちらの業務も専門的な技術と知識が必要とされる上に、体力が求められるのも難点です。
ハードな状況になることも多いので、決して楽な仕事とは言えません。
3.測量士として食いっぱぐれないようにするには?
測量士として食いっぱぐれないようにするには、スキルアップが欠かせません。
測量士の資格だけでなく、関連する資格まで取得すると仕事の幅が広がり、収入アップにつながります。
隙間時間や休みの日も学ぶことで、スキルアップを果たしやすくなるので積極的な学習がおすすめです。
長期にわたって測量士を続ける、もしくは測量士として稼ぎたいのであれば、常に学び続ける意識を持ちましょう。
4.測量士は将来性あるの?
測量士は建築や土木工事に欠かせない職業であり、需要が安定しているため将来性はあると言えます。
AI技術の発展により将来的に測量の業務自動化が進む可能性はありますが、それでも監督する人間は必要です。
測量士としてのスキルはもちろん、AI関連のスキルも取得することでさらに必要とされる測量士になれるでしょう。
測量士の平均年収を理解した上で転職を検討しましょう!
測量士の平均年収は約450万円前後で、資格などの取得を実現することでさらなる年収アップも可能な仕事です。
ただし、体力や学ぶ意欲が常に求められる仕事でもあるので、自分の適性も見た上で転職するか判断しましょう。
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