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建設コラム

ダム管理支援業務ってどんな仕事?どんなスキルが求められる?

2023.3.16

日本には既存・建設中を含め約3000カ所にダムがあるのを皆さんご存じでしょうか?

今回は全国にあるダム1つ1つを管理し、地域の安全を確保している「ダム管理支援業務」についてご紹介します。

あまり表立って出る仕事ではありませんが、自然災害の多い日本にとっては大事な役割を果たす業務ですので、ぜひ最後までご覧ください。

ダム管理支援業務とは

ダム管理支援業務とは、ダムの安全管理に関する業務を支援する仕事です。ダムは水道用水や農業用水を供給するだけでなく、大雨や台風時には洪水にならないように調節することも1つの役割です。

また、水不足になりそうな時にはあらかじめ貯水された水を流すことで私たちの生活の安心も守られています。

このようにダムを問題なく運用させるために、常日頃から関連施設や設備に異常がないか、管理を行うのがダム管理支援業務です。

ダム管理支援業務ではどんな業務をするの?

それでは、具体的にどんな業務を行っているのかをみていきましょう。

ダム監視・点検

ダムの関連施設やゲートに異常は見られないか、破損している部分はないか、機械はきちんと作動できるかなどの点検を行います。さらに貯水池を巡回しながら水位や地盤変位などの観測・測定も行い数値が適正であるかを確認します。

ダムの水質管理

ダムの水質に問題があると必要な時に供給ができません。また、私たちの人体に影響を及ぼしてしまう可能性もゼロではありません。そのため定期的にダムの貯水池・ダム湖の水に人為的な汚染や自然由来の汚染物質などが含まれてないかなどを確認することで、安全・安心な水の確保を維持しています。

ダムのゲート放流操作補助

ダムには複数のゲートがあります。普段は水位調整のためにゲート放流を行うことがほとんどですが、大雨などの予期せぬ自然災害により異常な水位上昇がみられた際にも適正にゲート操作をしなければなりません。

ダム管理支援業務の中でも特に専門的な知識と技術、責任感が求められる業務の1つです。

ダム見学の案内

皆さんも学校の課外学習や旅行などで大きなダムの見学に行ったことがあるかと思います。その際に見学者に施設内の案内・説明などを行うのもダム管理支援業務の1つです。

この他にも地域のイベントに参加したりして地域の方との交流を持つのも大事な業務の1つです。

ダム管理支援業務には資格が必要?

ダム管理支援業務をするには「ダム管理技士」の資格が必要です。

「ダム管理技士」はダム管理に必要な知識・技能を持つダム管理の専門家のことを指し、国土交通省の認定を受けて(財)ダム水源地環境整備センターが試験を実施しています。

この資格を取得することで、ダムの監視・点検・修繕・ダムの運営管理に関する計画の策定・実施など、広範囲でダム管理の業務を行うことができます。

受験資格は以下の通りです。

受験資格者の年齢は、満21才から65才までの者で、以下に該当する者。

1.大学・短期大学高等専門学校の土木工学に関する課程を修めて卒業した者で、2年以上の実務経験者。(その他の課程の者は、3年以上の実務経験者)

2.高等学校の土木工学に関する課程を修めて卒業した者で、3年以上の実務経験者。(その他の課程の者は、4年以上の実務経験者)

3.(1.2に該当しない場合)8年以上(うち、ダム管理業務が3年以上)の実務経験者

実務経験「ダム又は河川の管理」は以下の業務を指します。

・河川及びダムの管理

・河川・砂防及びダムの設計・工事・監督

・河川・砂防及びダムの計画・調査

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また、「ダム管理技士」の他に「ダム管理主任技術者」という資格があります。

「ダム管理主任技術者」の資格は、ダムの運営管理計画の策定・実施・点検・監視などの業務を主導するチームリーダー的立場にあります。この資格の持ち主は「ダム管理技士」の指導・育成も担当します。

「ダム管理主任技術者」の資格を得るには研修に参加した後、学科・実技試験ともに合格した人が取得できます。研修を受講するには以下のような実務経験が必要となってきますので、「ダム管理技士」になった後のステップアップとして一度ご自身でも調べてみてくださいね。

・大学・高専の卒業者で土木に関する課程を修了しており、3年以上の実務経験者

・高校の卒業生で土木に関する課程を修了しており、5年以上の実務経験者

・国土交通省の定める要件を満たし、ダム管理技士試験の合格者

参照ページはこちら

ダム管理支援業務だからこそ感じられるやりがい

ダム管理支援業務は責任感のある仕事です。だからこそ、下記のようなやりがいを感じる人は多いようです。

地域への貢献度

ダム管理支援業務は地域の安全を管理する仕事です。人前に出る機会は少ないものの、大雨などの災害時などにも問題なく対応できた時には地域の人たちの安全を確保できたという、貢献度を感じることができます。

日々のスキルアップ

ダム管理支援業務は管理・点検・監視などさまざまな業務があります。日々の業務をこなすことで自然と知識・技術が身につくので、スキルアップしていることを実感しやすい仕事です。

お互いを尊敬するチーム体制

ダム管理支援業務は1人で行う仕事ではありません。ダムの規模によって多少違いはあるものの、関連施設の職員の方や国土交通大臣の方などと複数人でダムを管理します。

お互いを尊敬・信頼し合っているからこそダムの安全を確保できているので、このようなチーム体制の部分にやりがいを感じる人もいるようです。

ダム管理支援業務はこんな人におすすめ

ここでは、ダム管理支援業務に向いていると思われる人の特徴をいくつか上げていきます。

水理学や水災害などに興味がある人

ダム管理支援業務はダムに携わる仕事なので、水理学・水災害に興味がある人にはぴったりの仕事といえます。過去の洪水や津波の経験をきっかけにこの仕事に就く人も稀ではありません。

責任感がある人

ダムは私たちの生活を支えてくれる存在です。そのため、業務1つを間違えてしまうと大惨事を起こしてしまう可能性もあります。どんな地味な仕事でもダムを管理するにあたって大事な役割を担っているので、責任感を持って仕事できる人が望ましいです。

コミュニケーションが好きな人

上記でも少し説明したように、ダム管理は1人で行うものではなく複数人で行います。ですので、他施設の職員の方や業者の方、時には地域の方とのコミュニケーションが必要な時もあります。

日々交流していることで、仕事の効率がはかどることもあるので積極的にコミュニケーションを取れる人が望ましいです。

非常時にも冷静に判断ができる人

大雨などの自然現象を予測するのには限界があります。短時間の大雨で洪水が起きてしまったり、雨が降らない日が続き水不足になってしまったりする時があります。

このような非常時にも慌てずに冷静な判断力を用いて、地域への避難指示やダムの管理・操作を行う必要があります。

まとめ

いかがでしたか?ダム管理支援業務は山奥にあるダムでの仕事になるので、都会から離れて仕事をしたいという人にもおすすめな仕事です。

この記事をきっかけにダム管理支援業務に興味を持った方はぜひ発注者支援業務の仕事から目指してみましょう。発注者支援業務の仕事に就くことでさらに活躍できる場が増え、この業界にも長く携わることができます。

まずは近くの発注者支援業務やダム管理支援業務に就いている人から話を聞いてみるのも良いですね。

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