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建設コラム

発注者支援業務の年収は?収入を高めるポイントも解説します

2023.11.17

発注者支援業務

発注者支援業務の年収について気になっている人も多いと思います。発注者支援業務は、プロジェクトの円滑な進行を支える重要な役割を担っています。この記事では、その職務の基本から年収の実態、さらには収入を向上させるポイントまで、幅広く解説していきます。求人を探している方、転職を考えてる方もぜひ最後まで読んでみてください。

発注者支援業務とは?

発達支援業務とは?

発注者支援業務は、プロジェクトや工事の発注者側に立って、計画の策定から実施、完成までをサポートする役割を果たします。この業務には、プロジェクトのスケジュール管理、品質管理、コスト管理などが含まれます。

また、安全管理や法規準拠の確認、さらには発注者と施工者間のコミュニケーション調整も重要な職務です。これらの業務を通じて、プロジェクトが計画通り、かつ効率的に進行することを保証するのが、発注者支援業務の主な目的です。

発注者支援業務は、建設や土木、製造などの多様な業界で重要な役割を担っています。この職務はプロジェクトの成功に直結するため、業界全体の生産性と品質向上に大きく寄与します。適切な発注者支援があれば、コストの過大な増加を防ぎ、スケジュール遅延のリスクを最小限に抑えることができます。

発注者と施工者間のスムーズなコミュニケーションは、プロジェクトの透明性を高め、双方の信頼関係構築にも寄与するため、業界内でのその重要性はますます高まっています。

発注者支援業務の平均年収

発注支援業務 平均年収

発注者支援業務に従事する者の平均年収は、一般的には400万円から600万円の範囲内で推移しています。しかし、業界トップクラスの企業では、年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。これらの数値は、業界内での需要と職務の専門性を反映しています。

発注者支援業務は、プロジェクトの成功に不可欠な役割を担うため、専門知識と経験を有する者に対しては、高い報酬が設定される傾向にあります。

年収を左右する要因

年収 左右 要因

発注者支援業務の年収には、いくつかの要因が影響を及ぼします。詳しくみていきましょう。

1.チームの中の立場による要因

発注者支援業務では、プロジェクトの規模や性質に応じて、様々なチーム構成があります。通常は複数人のチームで行われることが多いですが、大規模なプロジェクトの場合、チームは10名以上にまで膨れ上がることもあります。チームの構成は、管理技術者、担当技術者(主担当者、副担当)、ベテラン、中堅、新人若手など、さまざまな立場で構成されます。

特に、管理技術者は本社正社員として客先に常駐しないことが多く、プロジェクト全体の監督や調整を担います。そのため、彼らは通常、チーム内で最も給与が高い立場にあります。一方で、発注者支援の求人の多くは、担当技術者(主・副担当)、ベテラン・中堅、新人等のカテゴリーに分類されます。これらの立場によって、給与額に大きな差が生じるのが一般的です。

例えば、主担当技術者やベテランは、プロジェクトにおける重要な役割を担い、経験やスキルに応じた高い報酬が与えられます。一方、新人や若手は、経験を積みつつ、徐々に給与が増加していく傾向にあります。

2.実績・スキル・資格による要因

発注者支援業務において、予定担当技術者の実績、スキル、そして資格は年収に大きな影響を及ぼす要因となります。総合評価落札方式による業者選定では、予定担当技術者の過去の実績が評価の重要な要素の一つとなるため、各社は優れた実績を持つ人材を配置することが求められます。この実績は、プロジェクトの成功率を高めると同時に、入札における競争力を高める要素となります。

現行の入札評価制度では、直接的には予定担当技術者の資格やスキル面が評価要素として明示されていないものの、「業務理解度」や「実施体制」などの項目においては、高いスペックを持つ人材の配置が評価に影響を与える可能性があります。これは、業務を適切に遂行できる能力と経験を持つ人材がいることが、プロジェクトの成功に不可欠であるという認識を反映しています。

3.業務の規模・業務実施地域・求人の競合状況による要因

発注者支援業務における給与や年収は、業務の規模、技術的要求レベル、実施地域、そして求人の競合状況などによっても大きく左右されます。

技術的要求レベルが高い業務、例えば複雑な構造を持つプロジェクトや特殊な技術が求められる作業などに従事する場合、その求人条件は一般的なものより良くなる傾向があります。これは、高度な技術や専門知識が必要とされるため、適切なスキルを持つ技術者への高い報酬が反映される結果です。

一方で、自治体派遣のように、一人で広範囲の業務を担当するケースもあります。こうした状況では、多岐にわたる業務を一人でこなす必要があるため、このような職務に就く担当技術者の年収条件は一般的に良好です。

僻地やアクセスが困難な地域での業務では、競合が少ないため入札価格が予定価格に近いレベルで落札される可能性が高くなります。このような場所では、業務予算に余裕が生まれることが多く、結果として担当技術者の報酬にも好影響を与えることがあります。

僻地での募集は、人材が集まりにくいため、より良い募集条件を提供する傾向があります。これは、難易度の高い地域や特殊な環境で働くことへのインセンティブとして、高い給与や特別な手当が設定されることを意味します。

4.雇用形態による要因

発注者支援業務における担当技術者の雇用形態は、その年収に大きく影響します。通常、担当技術者は、業務期間に合わせて有期の雇用契約を結ぶことが多く、これには元請け企業(設計共同体を含む)の正社員、または契約社員(有期雇用)の形態があります。

しかし、実際には、特に必要な人員を確保することが困難な場合、発注者支援専門の下請け会社が関与することもあります。このような会社は、プロジェクトに応じて有期で人材を提供しています。建設業界やIT業界など、日本に特有の重層構造が存在することが、この現象を促進しています。

この重層構造の結果として、下請け、または場合によっては孫請け企業が関与すると、利益の中抜きが生じる傾向があります。これは、元請け企業から支払われる報酬が、下請け企業を経由することによって減少することを意味します。その結果、実際の担当技術者が受け取る給与は少なくなることが一般的です。

年収をアップさせるためのポイント

年収アップ ポイント

資格取得やスキルアップ

発注者支援業務において、年収アップを目指す重要な方法の一つは、資格の取得やスキルアップです。多くの求人では、発注者支援業務の経験や施工管理経験、そして土木施工管理技士2級以上の資格を応募資格として挙げています。これは、発注者支援業務者として働くために最低限必要な要素を示しており、給与アップを目指すためには、これらの基本資格や経験を超えるスキルが求められます。

特に、資格取得は給与アップに直結しやすい要素です。多くの求人情報では、「資格手当〇〇円~〇〇円」といった形で資格に応じた手当が明記されています。発注者支援業務に関連する資格を取得することで、資格手当が加算され、結果的に給与がアップします。

発注者支援業務に関連する主な資格には、

・土木施工管理技士2級・1級

・RCCM

・コンクリート技士

・測量士

・技術士

などがあります。

これらの資格を取得することで、専門性を高め、確実な給与アップを目指すことが可能になります。資格取得には時間と努力が必要ですが、その投資はキャリアの発展と給与の増加に大きく寄与するでしょう。

大規模事業にも強い企業を選ぶ

給与アップを目指す上で、「大規模な現場の仕事を任せてもらえるようになる」ということは重要なポイントです。発注者支援業務を行う企業は数多く存在しますが、それぞれが取り扱うプロジェクトの規模や種類は大きく異なります。一部の企業は高速道路や河川事業など特定の分野に特化している一方で、幅広い種類の事業を手掛ける企業も存在します。

特に、発注元が県や地方自治体の場合と国交省などが発注元の場合では、プロジェクトの規模が異なります。国交省などが発注元の大規模事業に携わることは、キャリアのステップアップにつながりやすいと言えます。これは、大規模プロジェクトが専門知識や高度なスキルを要求するため、これらのプロジェクトに関与することで、より大きなキャリアの飛躍と給与の増加が期待できるからです。

給与アップを狙う場合、「国交省などが発注元の大規模事業を手掛けている企業」への転職を検討することは有効な戦略です。こうした企業では、大規模なプロジェクトを経験する機会が多く、それに伴って担当技術者の評価と報酬も高くなる傾向にあります。大規模事業に強い企業での経験は、専門性を深め、キャリアの発展に大きく貢献するでしょう。

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