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Construction column

建設コラム

道路許認可審査・適正化指導業務とは?定義と役割、業務内容について解説します

2024.4.29

道路には見えるもので、看板や電柱などの構造物や地中に埋設されているガス管や下水道などが設置されています。

そんな設置物は自由に設置されているものでなく、申請や許可が必要であり、法令や規則違反のものを審査・指導していきます。

それらを行う業務に、道路許認可審査・適正化指導業務というものがあります。

今回の記事ではこの業務について詳しく解説していきます。

道路許認可審査・適正化指導業務とは

道路許認可審査・適正化指導業務とは、公共の道路に関連する許認可や審査・相談などを行う業務です。

さらに無許可で使用等するものに対して、指導を行うことも業務のひとつです。

道路の維持管理や、安全性、利便性の向上につながり、交通事故の防止などの地域への貢献度の高い業務といえます。

道路許認可審査の重要性

道路許認可審査は重要な役割をはたしており、その具体例を紹介します。

・道路の安全性、利便性の確保

道路許認可審査によって、道路上の設置物が適切で安全に設置されることなり、道路が適切に整備され、住民が快適に利用できます。

・行政の透明性、公平性の確保

道路許認可審査によって、透明性と公平性を確保できます。

事業者と一般の国民との境をなくし、行政判断の公平性を証明することが可能です。

・法令や規則との遵守

道路許認可審査を受けることで、法令や規則に遵守した道路関連工事や工作物の設置が行われ、違反物をなくすことが可能です。

以上のように誰もが利用する機会が多い道路を一定のルールで審査を行う道路許認可審査は重要な業務であるといえます。

適正化指導の役割と目的

適正化指導業務の役割や目的は、道路の適正な利用と管理を行うことにあります。

・不正利用、占用の防止

許認可が下りていない未承認の工事や、看板、工作物の状況を把握し、設置者に対して違反内容の説明や記録を行います。

・道路の適正利用と管理

道路が関係法令や規則を守って適正に利用されているのかの確認、設置者への是正の指示などを行い管理していきます。

不正な利用は交通事故の発生など、危険な状態をつくることにつながります。

上記のように、道路の適正な利用状態を保つために必要な業務が適正化指導業務といえます。

道路許認可審査の流れ

道路許認可審査の業務は新しく道路を工事する際や、改修工事、工作物の設置の際に提出書類をもとに適合しているものか審査を行います。

その審査の流れは以下の通りです。

・道路法に基づく申請書類の受付から審査

・苦情や行政相談の受付、伝達、現地立会

・許認可審査に関わる各種台帳などの整理

・災害時などの緊急での業務

上記のような業務を道路許認可審査では行っています。

審査業務以外にもさまざまな業務を行い、道路の適切な利用につながる活動を進めています。

審査項目とポイント

道路許認可審査で実際に審査する項目については、以下のような項目があります。

・道路工事施工承認に関する事務

道路法24条に基づく道路工事施工承認に関する審査を行います。

・道路占用の許可及び占用料に関する事務

道路法第32条、第35条に基づく道路占用許可に関する審査、第39条に基づく占用料の徴収に関する審査を行います。

・道路損傷復旧に関する事務

道路法第22条、第58条に基づく道路損傷復旧に関する事務を、審査を行います。

・特殊車両通行許可申請書に関する受付、審査

道路法第47条の2に基づく特殊車両通行許可申請書に関する受付、審査を行います。

上記のような審査項目から道路の適正利用につなげていくことが重要な業務といえます。

審査書類の作成と提出方法

各種審査書類の作成と提出についてですが、まず審査書類の作成を行います。

審査対象の道路法に基づいて審査に必要な情報を全て記入して作成していきます。

次に提出についてです。

作成した審査書類は、担当の国道事務所や出張所に提出します。

提出方法は、提出先によって違うため事前の確認が必要です。

審査期間は提出されてから3週間程度が目安となっています。

書類の内容などに不備があった場合はさらに日にちがかかります。

審査が完了し承認されたら、申請書、承諾書の内容を守って工事を行う必要があります。

す. 内容の変更が発生した場合は、事前に申請窓口に相談しましょう。

適正化指導の流れ

適正化指導の流れについてですが、まず巡回指導によって関係法令違反がないかの確認を行います。

さらに帳票やヒアリングによってもチェックを行います。

違反があった場合に、適切な指導やアドバイスを行い是正を進めていきます。

違反に対してすぐに処分を行うわけでなく、指導やアドバイスによって、適正な状態に正していくことが適正化指導の業務といえます。

指導の必要性と効果

適正化指導は道路の安全や効率化に必要な業務です。

具体的な必要性や効果については以下の通りです。

・交通事故の防止

道路が適切に整備されていれば、交通事故の減少に効果的です。

・道路の適正な利用

道路は公共物であり、不法占用や無許可での使用は、他の利用者に迷惑がかかります。

適正化指導によって、道路の適正利用を促します。

・地域社会への貢献

道路は地域発展に必要不可欠です。

交通の円滑化や経済活動にも影響を与えます。

・法令遵守の徹底

道路法などの法令を遵守させることで、適切な道路環境を実現します。

適正化指導によって、法令遵守の徹底を可能とします。

このように適正化指導は、道路から社会全体の安全や発展に貢献する役割をもっているといえます。

適正化指導業務の実務

道路の安全、効率化に必要不可欠な、適正化指導業務の具体的な業務については以下の通りです。

・不法占用物件や放置自転車などの状況把握、対象者への連絡。

・特殊車両通行に関する指導や取り締まり。

・道路台帳や図面の整備

このように適正化指導業務の業務内容は、適正な道路状況の維持のために必要不可欠なものといえます。

事業計画と適正化計画の策定

適正化指導業務を効率的に実施するために、事業計画をたてることが必要です。

計画内容としては、具体的な業務内容や実施期間、担当者などを決めます。

事業計画は適正な道路管理推進に役立ちます。

さらに適正化指導業務の方針や目標を計画することも重要です。

適正な利用と管理を行うために指針を設定し、道路利用関連業界の安全や発展に貢献します。

現地調査と対応方針の決定

適正化指導業務での道路状況を把握するために現地調査が実施されます。

現地調査では、道路の不正使用や不法占用の状況などを確認していきます。

さらに適正な管理や利用を促し、現状の正確な把握を行うことが重要です。

現地調査と合わせて対応方針の決定も重要です。

違反行為や問題点に対しての具体的な対応方針を決めておくことで、法令順守や安全性向上につながります。

適正化指導業務の適正な対応を行うために、現地調査と対応方針の決定はしっかりと実施していくことが必要です。

まとめ

今回の記事では、道路許認可審査・適正化指導業務について解説していきました。

どちらも道路の安全や管理に重要な業務です。

道路は不特定多数の人が利用する場所であるため、誰もが快適に利用できる環境が望まれます。

そんな道路を適正に保つために必要なこの2つの業務はやりがいもあり、地域貢献度の高い業務といえます。

身近でやりがいのある業務に興味のある方はぜひ参考にしてください。

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