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建設コラム

20代施工管理の年収は?業種・職種別などから徹底比較

2024.7.25

「20代後半にもかかわらず、年収が400万に届かない」
「20代でも稼げる仕事が知りたい」

家賃や物価の上昇が続く近年では、上記のように考えている20代の方が多くいます。

仕事に年収の高さを求める方には、選択肢の1つとして施工管理の仕事がおすすめです。

日本人全体の20代の平均年収は320万円程度ですが、施工管理の20代の平均年収は約480万円と高いことが魅力です。

しかし、一概に施工管理といっても、業種や職種によって差があることをご存じでしょうか。

今回の記事では、業種や職種別での施工管理の年収比較、年収に影響を与える要因、施工管理で年収を上げる方法、施工管理と相性の良い資格などを解説します。

20代で施工管理職への転職に興味がある方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

当社MACでは発注者支援業務を行っており、最新求人の紹介や採用面接のサポートも行っています。

今回の記事を読んで施工管理の仕事に就きたいと思った方は、以下のリンクからLINEでの無料相談が可能なので、ぜひご相談ください。

セコカンプラスによると、2024年7月23日時点でこのサイトに集められた施工管理18,635人分の年収を集計した結果、全年代の平均年収は625万円でした。

なお、国税庁が発表している「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると日本人の平均年収は約458万円(男性563万円、女性314万円)だあるため、日本人の平均年収よりも150万円以上も高いことが分かります。

この項目では、施工管理の平均年収をさまざまな観点から比較します。

20代全体での比較

セコカンプラスに集められた20代2,482名の年収を集計した結果、20代の平均年収は479万円でした。

なお、「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人全体の20代の平均年収は以下となっています。

20代前半(20~24歳):273万円(男性291万円、女性253万円)
20代後半(25~29歳):389万円(男性420万円、女性349万円)

年代別での比較

施工管理の年収を年代別にまとめると以下のとおりです。

年齢平均年収
20~29歳473万円
30~39歳584万円
40~49歳650万円
50~59歳685万円
60~65歳653万円

20代から日本人の平均年収を上回っていることがわかります。

なお、高年収を得ている方の多くは、主に1級施工管理技士の資格保有者や、大手ゼネコンの社員となります。

学歴別での比較

次に、施工管理の年収を学歴別にまとめると以下の通りです。

最終学歴平均年収
大学院卒業744万円
大学卒業659万円
短期大学卒業639万円
専門学校卒業597万円
高等専門学校・専修学校卒業661万円
高等学校卒業595万円
中等学校卒業585万円
その他593万円

最終学歴が大学院卒業となると、700万円以上を超える高年収となっています。

なお、大学院を卒業した場合、大手ゼネコンに入社する人が多い傾向があります。

大手ゼネコンでは、最終的に年収1,000万円以上に達することも珍しくありません。

業種別での比較

施工管理といっても、業種によりさまざまです。

平均年収が高い順に施工管理の業種を紹介します。

業種平均年収
プラント・エネルギー720万円
ゼネコン663万円
ディベロッパー660万円
コンサルタント(PM・CM)645万円
サブコン637万円
ハウスメーカー635万円
建設コンサルタント625万円
不動産管理会社590万円
専門工事会社575万円
自営業455万円

平均年収が最も高いのは石油・化学プラントといった、プラント・エネルギーの業種でした。

理由としては工事の規模が大きいため、その分社員の年収も高くなっています。

職種別での比較

施工管理は、建築や土木など職種もさまざまです。

平均年収が高い順に施工管理の職種を紹介します。

職種平均年収
プラント施工管理696万円
設備施工管理644万円
電気通信施工管理628万円
電気工事施工管理625万円
土木施工管理613万円
建築施工管理609万円

職種同様に、プラント施工管理の平均年収が最も高いことが分かります。

ただ、いずれの職種においても、日本人全体と平均年収と比べ大きく上回っています。

役職別での比較

最後に、役職別での比較を見てみましょう。

役職平均年収
平社員558万円
主任クラス617万円
係長クラス688万円
課長クラス723万円
次長クラス761万円
部長クラス757万円
本部長クラス754万円

平社員でも550万円と比較的高年収を得られることがわかります。

また、役職別で見ると課長以降のクラスで年収が頭打ちになりやすい傾向があります。

前項ではさまざまな観点から施工管理の年収を比較しました。

それらをもとに、年収に影響を与える要因をあらためて解説します。

業種

ディベロッパーやハウスメーカーといった業種は、年収に影響を与える要因の1つです。

なお、需要の高い分野や特定の専門分野においては、施工管理技士のスキルがより高く評価され、年収が向上することもあります。

職種

土木や建築、電気といった職種も、年収に影響を与える要因の1つです。

また、プロジェクトマネージャー、技術者、監督などのポジションによって、責任やスキル要件が変わり、給与に影響を与えます。

役職

役職や責任の度合いも、年収に影響を与える要因の1つです。

特に、管理職やリーダーを務める施工管理技士は、プロジェクトの成功に欠かせない存在であるため高い報酬が期待できます。

地域

勤務地の地域も、年収に影響を与える要因の1つです。

都市部需要の高い地域ではプロジェクトの数が多く、契約金額も大きい傾向があるため、それに伴って社員の年収も高い傾向があります。

資格

1級施工管理技士といった資格の有無も、年収に影響を与える要因の1つです。

資格がある場合、手当をもらえるケースもあります。

資格については、このあとの項目で詳しく解説しているのでご覧ください。

企業規模

企業規模も年収に影響を与える要因の1つです。

大手ゼネコンなどはプロジェクトの売上も大きいため、社員の年収も高い傾向があります。

経験年数

経験年数も年収に影響を与える要因の1つです。

実務経験が豊富な場合、リーダーシップや問題解決力が高い傾向があるため、昇給や昇進が期待できます。

雇用形態

雇用形態も年収に影響を与える要因の1つです。

正社員、プロジェクト単位の契約社員、フリーランスなど、雇用形態によって給与体系が異なります。

前項では年収に影響を与える要因を解説しました。

それをもとに、具体的に施工管理として平均年収を上げるためにはどうすればいいか解説します。

実務経験を積む

施工管理としての年収を上げるためには、実務経験を積むという方法があります。

施工管理は実務経験の長さが重視され、経験を積むほど年収が上がりやすい仕事です。

さまざまな現場で経験を積めばノウハウも身に付き、大規模な現場にも配属されるようになります。

資格を取得する

施工管理としての年収を上げるためには、施工管理技士などの資格を取るという方法もあります。

資格を持っていると対応できる現場の数が増え、施工管理としての自身の市場価値を上げられます。

現在は高齢化などにより施工管理技士の人材が不足しており、資格を保有しているだけで転職でも有利に働くでしょう。

大手に転職する

施工管理としての年収を上げるためには、平均年収の高い大手企業に転職するという方法もあります。

ただし、残業代や休日出勤手当により年収が高い場合も多いため、施工管理の実情に詳しい企業やエージェントに企業情報を確認することをおすすめします。

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施工管理と相性の良い資格

代表的な施工管理技士の資格をはじめ、施工管理として働くうえで相性の良い資格は多く存在します。

資格は年収を上げる大きな要因となるので、積極的に取得することをおすすめします。

施工管理技士

施工管理技士は国家資格で7つの分野に分かれており、それぞれ1級と2級があります。

建設現場で主任技術者や監理技術者として、工程管理、原価管理、安全管理などを行います。

以下の記事では施工管理技士について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

施工管理技士とは?建設業界で求められる資格と業務内容を解説!

建築士

施工管理の仕事に直結しないものの、建築士は設計における専門的な知識を持つ証明となります。

1級建築士の合格率は10%前後、2級建築士は20%前後であり、難易度の高さも評価される理由です。

多くの会社で資格手当の対象となっているため、待遇やキャリアを上げたい方にもおすすめです。

建築設備士

建築設備の知識や技能をつけたい人には、建築設備士の資格がおすすめです。

建築設備士とは、空調、換気、給排水衛生、電気といった建築設備の設計・工事監理に対応するための資格です。

資格を取得することで、建築設備全般に関する専門的なアドバイスがしやすくなります。

技術士

技術士は、各産業分野における専門的な学識や技術を有する証明となります。

技術士といっても部門は多岐にわたり、専門性に応じて建設、化学、農業など21の部門があります。

技術系資格の中では最も難易度が高いものの、その分資格手当や市場価値の向上が期待できます。

以下の記事では、技術士について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

技術士はどんな仕事?どうしたらなれるの?技術士の仕事内容から受験資格まで解説します!

RCCM

RCCMは民間資格であり、正式名称は「Registered Civil Engineering Consulting Manager(シビルコンサルティングマネージャー)」です。

土木工事に関連する専門技術や専門知識を身につけた「管理技術者」「照査技術者」としてコンサルタント業務を行うために必要な資格です。

国土交通省においても非常に重要視されており、専門技術に携われる知識と経験を持つ技術者であることを証明する資格となっています。

以下の記事では、RCCMについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

RCCMってどんな仕事?仕事内容や必要な資格、収入について徹底解説

20代のうちに施工管理に転職したいと思ったらMACにご相談ください | まとめ

施工管理の平均年収は約620万円前後と高く、日本人全体の平均年収を上回っています。

ただし、体力や経験年数が重視される仕事であるため、20代のうちに転職すると長く活躍しやすいでしょう。

今回の記事を振り返りながら、施工管理職に就くのか検討してみてください。

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