Construction column
施工管理の志望動機はどう書けば良い?アピールポイント・NGポイントを解説
2024.6.18
施工管理に転職を考える際、最初のハードルになるのが志望動機です。
適切な志望動機で自己をアピールし、企業の心をつかめれば採用の可能性はより上がるでしょう。
しかし、志望動機で書くべきことや書き方が分からず、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
志望動機を書く際には、企業や仕事内容を知り、そして何より自己分析することが重要です。
今回の記事では、施工管理に転職する際の志望動機の書き方や、アピールすべきポイントについて解説します。
これから施工管理職の転職を目指す方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
この記事のポイント
- 志望動機の書き方
- 志望動機に入れるべき内容、入れるべきではない内容
- 施工管理における志望動機のテンプレート
目次
志望動機の書き方
志望動機を下準備なしに書くと、採用担当者の心をつかめない薄く曖昧な内容になってしまいかねません。
まずは希望する企業と自分自身の研究・分析が必要です。
ここからは、基本的な志望動機の書き方について解説します。
志望動機を書く前にやるべきこと
企業が志望動機で確認するのは、「自社の求める人材に合っているかどうか」という点です。
企業の求める志望動機を知るためには、企業を知り、自分を知る必要があります。
具体的にすべきことは以下の通りです。
企業について調査する
同じ施工管理会社でも、受注する工事の規模や種類、ビジョンは異なります。
採用試験の際、「施工管理の仕事が数多くある中で、なぜ自社を希望するのか」という点は必ず聞かれます。
企業理念や事業内容などをしっかり調査して、自信を持って希望理由を説明できるようにしておきましょう。
自己分析をする
志望動機を書く際に欠かせないのが自己分析です。
自分の長所や大学で学んだこと、前職で培った経験やスキルなどをまとめてみましょう。
自身の強みと企業のビジョンや求める人物像を照らし合わせることで、志望動機でアピールすべきポイントが見えてくるはずです。
志望動機は結論から書く
志望動機を書く際には企業を選んだ理由を先に述べます。
企業を選んだ理由が志望動機の結論であり、採用担当者の最も知りたい部分だからです。
最初の一文で採用担当者の心をつかむことで、人物像に興味を持ってもらえます。
逆に自己アピールや意欲を冗長に書いてしまうと、途中で読む意欲をなくしてしまいます。
まずは希望理由を簡潔に述べ、根拠となる具体的な考えやエピソードを書くという流れが理想的です。
施工管理の志望動機でアピールすべきこと
志望動機では、自身が施工管理に向いた能力や資質を持っていることを書きましょう。
企業の求める人材とマッチしていることをアピールできれば、採用担当者に好印象を持ってもらえます。
特にアピールすべきポイントを以下にご紹介します。
体力
体力は施工管理に応募する上で、良いアピールポイントになります。
施工管理は、工事現場を回る屋外の仕事です。
施工期間中は工事が始まる前から進捗状況の確認や重要事項の伝達といった仕事を行い、一日の工事が終わった後に夜遅くまで事務作業をすることも少なくありません。
事務所と工事現場を駆けめぐり、長時間の仕事をこなせる体力は、施工管理を行う上で非常に重要な要素です。
運動部に所属していた経験がある、もしくは日常的にスポーツやトレーニングをしている場合は、志望動機でアピールすると好印象を持たれるでしょう。
コミュニケーション能力
体力と並んで、コミュニケーション能力も重要視されます。
施工管理では、取引先や現場の職人、工事現場の周辺住民など、さまざまな立場の人とやり取りを行わなければならないためです。
特に重要なのは、リーダーシップです。
現場監督として工事に携わる職人の気持ちをまとめ、安全かつ正確な施工ができるよう指示をする指導力が求められます。
前職もしくは大学時代にリーダーや管理者の役割を担った経験がある場合は、志望動機でアピールしましょう。
また、経験によって得られた学びについて述べられると、より効果的です。
入社後の意欲
志望動機では、入社後の意欲を述べることも重要です。
施工管理では経験を積み、資格を取得して企業への貢献度を高めることが求められます。
特に未経験者は伸びしろがあるかどうかを重点的に見られる可能性があるので、積極的に学ぶ姿勢を示しましょう。
資格、学歴、経験
施工管理は未経験でも就業可能ですが、やはり関係する資格や学歴、経験があると有利です。
建設や土木系の学科を出ている、もしくは関連する資格や経験がある場合は積極的に志望動機に盛り込みましょう。
ただし、同業から転職する場合は、「採用してもまた転職するのではないか」と思われかねません。
長く勤務する意欲があることを併せて、アピールすると良いでしょう。
向上心や将来の展望
施工管理に長く携わるためには、貪欲に学び、知識や経験を自分のものにしようとする向上心が必要です。
しかし、向上心があるだけでは、いずれ独立や転職などにより離職してしまう恐れがあります。
企業と同じ理念を持ち、同じ目標に向かってともに歩んでいける人材は、企業にとって貴重な存在です。
企業の目指す将来の展望と自身の目標を合わせると、より強いアピールになります。
企業の将来像を知るためにも、企業研究はしっかり行っておきましょう。
自分一人で志望動機を考えられるか自信がないか不安な場合は、当社MACにご相談ください。
施工管理職の転職についての相談が無料でできるので、ぜひ以下のリンクから詳細をチェックしてみましょう。
施工管理の志望動機NG例
志望動機は何でも思うことを書けば良いというものではありません。
内容によっては、かえって印象を悪くしてしまう場合もあります。
志望動機に書くべきではないテーマを以下にご紹介します。
待遇面ばかりに触れている
「給与が良いから」「土日休めるから」など、待遇面に触れるのは好ましくありません。
待遇だけで仕事を選んでおり、仕事に対する興味や意欲に乏しいと判断されてしまうためです。
志望動機は企業や仕事内容について言及するにとどめ、待遇面については面接時などにタイミングを見て触れる程度にしておきましょう。
受け身の姿勢が見られる
向上心があることをアピールするのは良いのですが、「学ばせてほしい」という受身の姿勢を見せるのは悪手と言えます。
企業は学校ではなく、利益を追求する組織です。
まずは、企業の利益向上のために努力する意欲を見せることが重要です。
自分本位にならないように志望動機を考えましょう。
志望動機が曖昧で分かりづらい
「工事に関係する仕事がしたい」、「人の役に立ちたい」など、どの企業にも当てはまるような曖昧な内容の志望動機では高い評価を得られません。
数多くの企業がある中で、なぜその企業を選んだのかをしっかり説明できると、採用担当者の好感を得られます。
具体的な志望動機を書くためにも、企業研究はしっかりしておきましょう。
企業のホームページや資料を事前に確認して、情報収集するのが何よりも大切です。
自己アピールが過ぎて上から目線になる
豊富な経験や重要な資格があるからといって、度を過ぎたアピールや意思表示をすると、かえって悪印象を持たれてしまう危険性があります。
施工管理は個人の能力だけではなく、同じ職場や現場の人と協力し合う協調性が重要視されます。
自己アピールが激しい人は「我が強い」と見なされ、施工管理に向いていないと判断されてしまうかもしれません。
施工管理に携わる上で特に強みがある場合は、その強みを生かしてどのように企業に貢献するかという点まで述べると好印象を持ってもらいやすいでしょう。
施工管理の志望動機テンプレート
施工管理の具体的な志望動機例を未経験者・経験者それぞれについてご紹介します。
未経験者の場合
「貴社の施工管理職を志望した理由は、人の生活に役立つインフラ事業に携わる中で、持続可能な社会の実現を目指したいと考えたためです。
水道事業とゴミ処理施設建設を通じて、環境問題の解決に挑戦するという貴社の姿勢に魅力を感じています。
大学ではSDGs研究会の部長として、廃油リサイクルやフードロス0活動に積極的に取り組んでいました。
活動を通じて培ったリーダーシップと行動力を生かして、貴社の利益と企業価値の向上に貢献できる、広い視野を持った施工管理者を目指したいと考えております。」
経験者の場合
「貴社の施工管理職に志望した理由は、公共インフラ設備工事に興味を持ったためです。
現職では建築施工管理技士として、住宅や小規模店舗の施工管理を8年間務めています。
お客様との距離も近く、個々人の生活にダイレクトに関係する建築に関われるのはとてもやりがいがありますが、より大規模かつ、利用者の多い建設物に関わりたいと考えるようになりました。
大規模な工事であっても、お客様一人ひとりを大切にするという視点は変わりません。
貴社の新技術の開発や導入に力を入れつつも、「誠実な仕事でお客様の信頼を勝ち取る」という創業当時からの理念を大切にしている点に強く共感し、応募いたしました。
施工管理技士として向上しつつも初心を忘れず、誠実に業務に携わり、貴社の利益向上に貢献したいと考えております。」
施工管理の志望動機を書く際には、以下の記事も参考になります。
転職を成功させるためのアピールポイントもご紹介していますので、ぜひ併せてご覧ください。
施工管理への転職理由は?建設業界でおすすめの業種もご紹介します。
まとめ
施工管理に就職する際の志望動機の書き方や注意点について解説しました。
志望動機を書くうえで最も重要なのが、企業や仕事内容を良く研究し、ニーズやビジョンをつかむことです。
併せて自己分析を行い、どのように企業に貢献できるかを具体的にアピールすることが重要です。
施工管理に興味はあるが、その中でもどのような業種が向いているか分からない、自身の強みが分からないという場合は、MACにて転職相談を承ります。
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