目次
SNS投稿でバレてしまった!?内定取り消しの法的根拠とは?

Q:問題です
SNSに飲み会やバイトの写真を投稿したら、
これが原因で就職希望の企業から内定を取り消されました。
これは法的にOKなのでしょうか?
A:正解は、合理的理由があれば「OK」です。
企業側に一定の合理的理由がある場合は、内定取り消しは合法です。
SNSに気軽にアップした発言や投稿が、就職活動に思わぬ悪影響を及ぼすことが少なくありません。
最近は、企業側が内定者のSNSを入念にチェックすると考えるべきです。
「飲酒運転をした」「バイト先の商品を勝手に撮影した」などの、違法・不適切投稿が発覚した場合、企業はこれを内定取り消しの理由とする可能性が高いでしょう。
法律上、内定は「始期付解約権留保付き労働契約」と解釈されています。
形式上は雇用契約が成立しているが、入社前に「合理的な理由」があれば、企業は契約解除できるというものです。
「合理的な理由」とは、たとえば、SNSで違法行為や反社会的行動を自ら公言していた場合、企業の信用や安全配慮義務に支障をきたす可能性があり、取り消しの正当理由になり得ます。
ただし、単なる私的投稿や、入社後の業務に支障がない内容であれば、取り消しは不当と判断されるケースもあります。
SNSは私的空間と思われがちですが、実質的には「公開の場」として扱われます。
一度発信した情報は極端な話、世界中に拡散し、思わぬ形で本人の評価に関わるのです。
SNS投稿のまとめ

・SNS投稿が発端の内定取り消しは、合理的理由あればOK
・SNSは「公開の場」と見なされる
・過去の投稿でも内定取り消しの対象に
奥の深い「SNS」の「へぇ~!」な法律話。知っていると知らないとでは、相当に差が出てしまいます。