会社ロゴ白抜き

Construction column

建設コラム

積算技術者に転職するメリットとは?必要なスキルや主な就職先も解説

2024.8.29

積算は、建設工事にかかる費用を算出する重要な業務です。

積算を行う積算技術者は、建設分野の専門職として需要が高く、やりがいのある仕事ですが「専門職だからこそ転職は難しいのでは」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の記事では、積算技術者に必要なスキルや主な転職先、転職する方法について解説します。

積算技術者への転職を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

この記事のポイント

  • 積算の業務内容と年収
  • 積算のメリット
  • 積算の転職先と転職方法

MACでは、積算技術士をはじめとした建設分野への転職をサポートしています。

ご興味のある方は、以下のリンクから無料LINEにてお気軽にご相談ください。

積算とは

積算とは、工事にかかる費用を算出する作業です。

建設工事には資材費や人件費、諸経費などさまざまな費用がかかります。

一つでも見落としがあると工事費にズレが生じ、損失が生じてしまいかねません。

積算では仕様書や設計図から工事費をあますところなく拾い出し、費用を積み上げて工事の総費用を導き出します。

総費用をもとに工事受注の可否が決定されたり、見積書が作成されたりします。

積算は工事の土台作りともいえる、重要な作業です。

積算の業務内容については、以下の記事で詳しくご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

【職種紹介】積算技術業務とは何か?業務内容や資格まで解説

積算技術者の年収

積算の平均年収は、約422万円です。

経験年数が多いほど年収が上がり、経験年数5年未満では300〜350万円、5年以上で400万円以上が相場です。

経験を積んで建築積算士の資格を取得し、大手企業に転職すれば、年収1,000万円超えも狙えます。

ただし、あくまで平均年収なのでホームページなどで、実際の年収をチェックしておきましょう。

積算技術者に転職するメリット

積算技術者は建設業としては貴重なデスクワークで、専門的な仕事に携われる点が大きなメリットです。

建設業であれば必ず必要とされる職種であるため、さまざまな転職先を選べます。

積算技術に転職するメリットを以下に詳しくご紹介します。

専門的な仕事に携われる

積算は高度な計算技術と建設に関する知識が必要な仕事です。

プレッシャーの大きな仕事ではありますが、努力次第で高みを目指せる点が魅力です。

積算のプロとして認められれば、より大規模な工事に関わったり、大手ゼネコンや官公庁への転職が望めたりといったキャリアアップが期待できます。

デスクワークのため長く従事できる

積算はデスクワークが中心の仕事です。

現場の調査や取引先との交渉のために外出することもありますが、基本的には事務所で作業をします。

体力に自信のないシニアや、女性にも向いている仕事です。

また、現場仕事で体を痛め、従事できなくなった人の転職先にもなります。

現場仕事で培った知識や人間関係は、積算においても大いに役立つでしょう。

職場の選択肢が多い

職場の選択肢が多い点も、積算の魅力です。

積算ができる人は建設分野の企業にとって必要不可欠な人材です。

工務店はもちろんのこと、積算の外注を受ける積算事務所や官公庁への就職も選択肢に入ります。

同じ建設業でも職人や施工管理士は必ず現場に行かなければなりませんが、積算は企業によってさまざまな働き方が選べます。

テレワークやフレックスで働ける企業もあり、ライフスタイルに合わせやすい点も嬉しいポイントです。

積算技術者に必要なスキル

積算技術者は計算業務が中心となるデスクワークであり、一般的な建設関係の職種とは異なる能力が必要とされます。

特に重要とされる能力やスキルは以下の通りです。

・計算能力
・コミュニケーション能力
・建設関係の知識
・積算に関する資格
・CADの経験

以下に詳しくご紹介しましょう。

計算能力

積算は細かな計算を繰り返す仕事です。

単価に数量をかける単純なかけ算がメインであり、高度な計算能力は必要ありませんが、大量の項目を正確に計算できる能力が求められます。

計算や数字に強い人は、積算に向いているといえるでしょう。

コミュニケーション能力

積算技術者にはコミュニケーション能力も必要です。

積算は単に計算をすれば良いというものではありません。

資材や工法について業者に質問したり、設計者や現場監督と打ち合わせをしたりしなくてはなりません。

また、コスト削減のためにクライアントや業者と交渉をしなければならない場面もあり、仲介や交渉のスキルも求められます。

建設関係の知識

設計図や仕様書を読み解き、工事に必要な費用を拾い出すためには、工期や資材といった建築関係の専門知識が必要です。

また、建設現場独特の専門用語や慣習を知らなければ、現場の職人や業者と会話をすることはできません。

建設関係の知識や現場での就業経験は、積算業務に携わる上で強みになるでしょう。

ただし、未経験者でも貪欲に学ぶ姿勢さえあれば、業務を進める中で必要な知識や経験を蓄積できます。

積算に関する資格

積算に関する資格を取得することで、転職にも有利に働きます。

最もメジャーな資格は、「建築積算士」です。

建築積算士は「公益社団法人 日本建築積算協会」が認定する民間資格で、積算に関する高度な知識を有していることを認めるものです。

日本建築積算協会は「積算学校」や「積算教室」を開催しており、実際の業務に即した最新情報を効率的に学べます。

建築積算士の資格試験の勉強をすることで、単に資格を取得できるだけではなく、積算に関する知識を総合的に身につけられます。

建築積算士の資格については以下の記事で詳しくご紹介しているので、併せて参考にしてみてください。

積算に関わる資格「建築積算士」とは?内容と取得方法を解説

CADの経験

CADの経験も積算業務に携わる上で有利になるスキルです。

CADとは、コンピューター上で設計・製図をするためのソフトです。

積算技術者は一から設計図を描く仕事ではありませんが、CADで作られた設計図を読み解く必要があります。

また、場合によっては自身で図面を描くこともありますので、CADの知識や経験があると有利になるでしょう。

積算に向いている人の特徴については、以下の記事でも詳しくご紹介します。

積算に向いている人の特徴は?仕事内容ややりがいについても解説

積算技術者の就職先

先述の通り、積算技術者は就職先の選択肢が多い点がメリットです。

建設会社の一部署で働く、積算のスペシャリストとして積算事務所で働くなど、適性やライフスタイルに合わせて転職先を選べます。

積算技術者の主な転職先と特徴を以下にご紹介します。

ゼネコン

積算技術者としての資格や経験があれば、大手ゼネコンへの転職も可能です。

ゼネコンでは大規模な工事を行います。

拾い出す項目も膨大になるため、意匠・構造・設備・施工に分けて作業を進め、最後に総費用を計算するという流れになるのが一般的です。

プレッシャーと向き合いながら、規模の大きい仕事をしたい人に向いています。

住宅建売業者

住宅建売業者とは、新築戸建住宅を開発・販売する業者です。

住宅を作る上で必要なコストを拾い出し、業者に発注するのが主な業務です。

人の生活拠点となる「住宅」を造ることに興味がある方に向いています。

また、住宅建売業者における積算では、土地の売主や製品メーカーと交渉する機会が多くなります。

住宅建売業者に転職するためには、住宅に関する興味や知識に加え、高いコミュニケーション能力が必要です。

工務店

工務店は、狭いエリアで地元に密着して住宅を建築する会社です。

エリアは限られるものの、施主一人ひとりの要望に合わせて柔軟な施工を行う点が特徴です。

積算業務においてもイレギュラーな事態が生じる場合が多いため、臨機応変に対応できる能力が求められます。

施主とじっくり向き合い、さまざまな業務に携わりたい、チャレンジ精神旺盛な人に向いています。

大手設計事務所

設計事務所とは、施主の要望に合わせて建物を設計し、設計図通りに施工が進められているかを監理する仕事です。

積算を外注する事務所もありますが、大手設計事務所の中には所内で積算を行うところもあります。

プロの設計士と身近でやり取りを行いながら、デザイン性の高い建物の積算に関われる点が魅力です。

積算事務所

積算事務所は、積算の専門家として外注を受ける仕事です。

積算のプロフェッショナルが多数在籍しているため、積算の知識やスキルを身につけやすい点が大きなメリットです。

大手事務所ではゼネコンや官公庁などから積算を受注することもあり、大規模な工事に携わる機会にも恵まれるでしょう。

官公庁

官公庁においても積算技術者は高い需要があります。

建築工事の入札が行われる際、適正な価格で取引がされているかを判断するために、工事費を把握する必要があるからです。

特に建築積算士はもともと国土交通省の認定する国家資格だったこともあり、官公庁においても認知度の高い資格です。

建築積算士の資格を取得することで、公務員への転職も視野に入れられます。

積算技術士の転職先については、以下の記事でも解説しています。

転職先ごとの年収についてのご紹介もありますので、ぜひお読みください。

積算は未経験でも転職できる?業務内容ややりがい、平均年収なども解説

積算技術者に転職する方法

積算技術者に転職する方法としては、以下の3つが挙げられます。

・建設業界専門の求人サイトを利用する
・ハローワークを利用する
・転職エージェントに相談する

以下に詳しくご紹介しましょう。

建設業界専門の求人サイトを利用する

建設業界専門の求人サイトでは、多数の求人から仕事を探せます。

エリアや給与、経験の有無など条件を絞れる点、自分のペースで転職活動ができる点がメリットです。

しかし、求人サイトでは基本的には自身で転職活動をしなければなりません。

サイトの中には転職ノウハウや適職診断を提供しているところもありますが、手厚いサポートは期待できません。

求人サイトを利用して転職活動をする際には、自身で積極的に企業と関わっていく姿勢が必要です。

ハローワークを利用する

積算への転職を考えている場合は、ハローワークを利用するのも一つの選択肢です。

専門のキャリアコンサルタントに無料で転職に関する相談ができるため、転職に慣れていない方に向いています。

その一方で、開庁時間が平日の8時半〜17時15分までに限られている場合が多く、仕事をしながら転職活動をする人には利用しづらいというデメリットがあります。

転職エージェントに相談する

転職エージェントに相談し、自身の要望やキャリアに合った仕事を紹介してもらう方法です。

転職のプロフェッショナルが徹底的に転職をサポートするため、精度の高い転職活動が可能です。

転職エージェントを通じて、求人サイトやハローワークには掲載されていない未公開の求人情報を得られる可能性がある点もメリットです。

しかし、転職エージェントからの紹介に頼る形になるため、転職先の幅が狭まってしまうことがあります。

また、転職エージェントとの相性が悪いと、転職活動が苦になってしまうかもしれません。

転職エージェントを依頼する場合は、必ず実績のある会社を候補に考えておきましょう。

まとめ|積算技術者への転職を考えている方はMACにご相談ください

積算技術者への転職というテーマで、転職するメリットや主な転職先、転職方法について解説しました。

積算は建設業の土台をなす仕事であり、高い計算能力やコミュニケーション力が求められます。

知識や経験を積み上げることで大手ゼネコンや官公庁などに転職し、専門家として大規模な工事に携われる点が大きな魅力です。

積算技術者に転職するためには、転職サイトや転職エージェントの利用、ハローワークへの相談などが挙げられます。

専門的な仕事であるため、建設のプロフェッショナルに相談できるとより安心です。

MACでは建設の専門家として、積算技術者への転職サポートを行っています。

興味のある方は、ぜひ以下の無料LINEにてお気軽にご相談ください。

TOPへ戻るボタン
Banner Image