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建設コラム

建設コンサルタントに向いている人の特徴は?有利になる学部や資格についても解説

2024.10.24

建設コンサルタントは、プロフェッショナルとして公共工事の計画・管理に携わります。

専門性の高い仕事であることから、「建設に関わる学科を卒業している、もしくは関連した資格がなければ建設コンサルタントになれないのではないか?」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、建設コンサルタントは意欲と適性があれば、未経験、無資格でも就業が可能です。

今回の記事では、建設コンサルタントに向いている人の特徴や、有利になる学部・資格について解説します。

未経験から建設コンサルタントに転職したいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

この記事のポイント

  • 建設コンサルタントに向いている人・向いていない人の特徴
  • 建設コンサルタントと親和性の高い学問の分野
  • 建設コンサルタントをする上で有利になる資格

建設コンサルタントに興味のある方は、MACが転職をサポートいたします。

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建設コンサルタントとは

建設コンサルタントの主な業務は、公共工事の事前調査や計画立案、設計を行い、クライアントである国土交通省や地方自治体に提案することです。

大規模なプロジェクトに関わり、人の生活に欠かせないインフラを整備する、社会的意義の大きい仕事です。

民間としての立場から公共工事に携わり、中立的な立場から国と国民双方の利益を守る、コーディネーターの役割も期待されています。

建設コンサルタントの仕事内容については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。

建設コンサルタントの仕事内容とは?魅力やきつい点についても紹介

建設コンサルタントに向いている人の特徴

建設コンサルタントは非常に責任の重い仕事であり、誰でもできるものではありません。

以下のような特徴を持っている人は建設コンサルタントに向いているといえるでしょう。

・課題解決能力がある人
・学び続けるのが好きな人
・粘り強く業務に取り組む人
・物作りが好きな人
・社会貢献に興味がある人
・コミュニケーション能力が高い人

それぞれの特徴について詳しくご紹介します。

課題解決能力がある人

建設コンサルタントにおいて最も重要なのは課題解決能力です。

工事は一つとして、全く同じものがありません。

工事ごとに土地が抱える障害や、技術的な問題は違います。

時には、クライアントも気づいていないような問題点が潜んでいる場合すらあります。

顕在化された課題だけではなく、隠された課題も見つけ出し、綿密な調査と検討を行い、最良の解決策を提案する能力は、建設コンサルタントになくてはならないものといえるでしょう。

学び続けるのが好きな人

貪欲に学び続ける向上心、探究心も建設コンサルタントに欠かせない能力です。

建設技術は、めまぐるしく進歩を続けています。

建設資材や工法、建設法などの建設工事に直接関係する知識はもちろんのこと、DX化や環境問題にも対応できるよう、情報工学や環境学について学ぶことも求められます。

建設地の風土や気候についての理解も深めておかなければ、そのエリアに合った建設はできません。

建設コンサルタントは、多方面の分野を常に学び続けなければなりません。

学ぶことが好きで、新しい知識を得られるのが楽しいという人は、建設コンサルタントに向いています。

粘り強く業務に取り組む人

建設コンサルタントは大規模な事業に携わることが多く、長期的に同じ業務に当たることも少なくありません。

時にはクライアントに理不尽な依頼変更をされたり、職人から工期や工事内容について不満が出ることもあるでしょう。

長期間に渡るプレッシャーの重い仕事に、粘り強く取り組む忍耐力は、建設コンサルタントになくてはならない能力です。

物作りが好きな人

建設コンサルタントの主な業務はインフラ建設の調査・施工管理です。

業務を終えた後は大規模なインフラ建設が残り、数十年以上もの間、多くの人の生活に役立てられます。

建設物が地図に載ったり、新たなランドマークになったりすることもあるでしょう。

自分の作ったものが形になって残ることに喜びを感じられる、物作りが好きな人は、建設コンサルタントの仕事と親和性が高いといえます。

社会貢献に興味がある人

建設コンサルタントは建設の専門家として社会資本整備に携わる仕事です。

建設対象は道路やトンネルといった日常的に使用される公共インフラのほか、エネルギーや水資源を供給するダム、洪水対策事業や防災道路・防災植樹の整備など、人の命と安全を守る設備なども含まれます。

培ってきた専門的知識や技術を生かし、現在だけではなく未来の人々の幸せな生活を守る、やりがいのある仕事です。

社会貢献に興味のある人は、建設コンサルタントに携わることで大きな喜びを感じられるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

建設コンサルタントは高いコミュニケーション能力が必要な職業です。

建設工事の中心人物として、クライアントや現場の職人、建材の仕入れ業者など、さまざまな立場の人と関わる必要があるためです。

クライアントのニーズを適切に読み取り、時には改善策を提案したり、資材業者に値下げを依頼したりするなど、高い交渉力と調整力が求められます。

人と話し、つながることの好きな人、相手の立場に立って考えられるコミュニケーション能力の高い人は建設コンサルタントに向いています。

建設コンサルタントに向いていない人の特徴

建設コンサルタントに向いていない人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

・決まった内容の仕事をしたい人
・一人で仕事に取り組みたい人
・プレッシャーに弱い人
・長時間労働が苦手な人

なぜ上記のような人は建設コンサルタントに向いていないのでしょうか。

その理由を以下に詳しくご紹介します。

決まった内容の仕事をしたい人

建設コンサルタントは、ルーチンワークではありません。

携わる工事やクライアントが毎回変わるため、要望や課題に合わせて臨機応変に対応する必要があります。

以前に成功した方法が、次の事例に応用できるとは限らないため、常に試行錯誤の連続です。

単純作業やマニュアルに沿った定型の仕事をしたい人は、建設コンサルタントには向いていません。

一人で仕事に取り組みたい人

建設コンサルタントは、さまざまな立場の人と関わりながらプロジェクトを進める仕事です。

デスクワークに集中している時に、クライアントや現場から電話がかかってくることも多くあります。

時には相手の都合に合わせて動き、自分の予定は後回しにしなくてはなりません。

自分のペースで集中して業務に取り組みたい人にとって、建設コンサルタントはストレスの多い仕事でしょう。

プレッシャーに弱い人

建設コンサルタントは、常にプレッシャーにさらされる仕事です。

建設コンサルタントが携わることの多い公共工事は、税金により行われるため、内容や予算の管理が民間工事より厳しい傾向にあります。

特に規模の大きな工事は、少しの失敗が大きな損失やトラブルにつながる場合もあります。

定められた予算や工程通り施工が進んでいるか、安全管理はなされているか、細かい点まで気を配らなくてはなりません。

長期間に渡るプロジェクトをミスなく進めることを強いられるため、多大なプレッシャーがかかります。

プレッシャーに弱い人は、建設コンサルタントは向いていません。

長時間労働が苦手な人

建設コンサルタントは業務量が多く、長時間労働が常態化しています。

特に年度末は公共工事の納期が集中するため、早朝から深夜まで働くこともあります。

休日出勤や出張も多く、心身ともに負担が大きい仕事です。

体力のない人やストレスの溜まりやすい人は、建設コンサルタントの長時間労働は耐えられないでしょう。

建設コンサルタントは理系・文系どちらに向いている?

大学で土木工学や建築を専門的に学んでいないと建設コンサルタントになれない、と考える方も多いのではないでしょうか。

もちろん、建設コンサルタントには、高度な建設に関する知識が求められます。

しかし、建設分野以外を専攻した人でも、建設コンサルタントになれる可能性は十分にあります。

建設コンサルタントと、大学の専攻分野の関係性を見ていきましょう。

建設コンサルタントと親和性の高い学科

建設コンサルタントと特に親和性の高い学科としては、以下のようなものが挙げられます。

理学部数学科
物理学科
化学科
生物学科
地質学科
工学部土木工学科
建築学科
電気・電子工学科
農学部農業土木学科
情報学部情報工学科

いずれも建設工事に関係する学科です。

大学時代にしっかり専門分野について学んでおけば、その知識を実務に生かせるでしょう。

情報工学で得た知識を活かせる分野としては「建設DX」が挙げられます。

建設DXとは、IoT導入やクラウド活用を通じて、作業効率化や安全性向上を目指す試みです。

建設業の働き方改革において、建設DXの推進は長時間労働是正の施策として注目されています。

建設DXを進める上で、情報工学の専門家は重宝されると考えられるでしょう。

文系は建設コンサルタントになれるのか

上記でご紹介したとおり、建設コンサルタントと親和性が強いのは理系の学科です。

しかし、文系の学科を専攻した人でも、建設コンサルタントになれる可能性は十分にあります。

建設コンサルタントが関わるインフラ建設は、多くの人が使用します。

社会学や政治学、法学、心理学など、社会や人に関する専門知識を活かして、建設物ではなく、建設物を利用する「人」側の視点を持って業務に当たれる点が文系の強みです。

文系出身者であっても経験を積み、資格を取得しながら建設コンサルタントとして成長する余地は大いにあるでしょう。

建設コンサルタントをする上で有利になる資格

建設コンサルタントは無資格でも就業可能です。

しかし、建設分野の資格を所有していれば、建設のスペシャリストとして認められることから、就職活動や実際の業務に携わる際に有利になります。

建設コンサルタントにおいて、特に重視される資格は以下の5つです。

・技術士
・施工管理技士
・建築士
・測量士
・RCCM

それぞれの資格についてご紹介しましょう。

技術士

技術士は、科学技術分野において最難関の資格です。

有資格者は特定の技術に関する専門的知識、応用能力、豊富な実務経験、高い技術者倫理を備えた技術者であると見なされます。

建設、機械、化学、電気電子など21部門あり、各部門で扱う業務が異なります。

建設コンサルタント会社の登録には、建設部門の技術士資格を持つ従業員の在籍が必須です。

資格所有者は建設コンサルタント会社への転職において、非常に有利になるでしょう。

技術士の資格試験については、以下の記事でご紹介しています。

技術士はどんな仕事?どうしたらなれるの?技術士の仕事内容から受験資格まで解説します!

施工管理技士

施工管理技士は現場監督として工事の管理をする知識・技術を有していることを証明する国家資格です。

建築・.土木・電気・管工事・造園施工・建設機械・電気通信工事の7分野において、1級、2級があります。

1級施工管理技士を取得すれば、大規模な工事において指導監督をする「監理技術者」になれます。

建設コンサルタントとして現場との作業調整や設計を行うに当たり、施工管理技士の資格は大いに役立つでしょう。

施工管理技士の資格試験については、以下の記事でご紹介しているので併せて参考にしてみてください。

【令和6年4月更新】施工管理士の受検資格改正の変更点を解説

建築士

建築士は住宅やマンション、ビル、店舗といった建築物の設計や工事監督を行う専門技術者に与えられる国家資格です。

建設コンサルタントはインフラ建設に関わる業種であり、建築士とは担当分野が異なります。

建設コンサルタントは建築士が設計した建築物を監修するなど、関連性の深い仕事です。

建築士の資格があれば、建築士とのコミュニケーションが円滑に進むでしょう。

測量士

測量士は土地や建物の測量を行うために必要な国家資格です。

測量業務は測量士・測量士補の独占業務であり、無資格者は測量ができません。

建設コンサルタントの重要な仕事として、建設プロジェクトの企画・設計があります。

測量士の資格を取得し、プロジェクトを進行する上で欠かせない業務である測量に関する知識や技術を有することで、建設の専門家としての権威や信頼性を得られるでしょう。

測量士の資格試験については以下の記事でご紹介しています。

測量士とはどんな仕事?仕事内容や年収、資格について解説

RCCM

RCCM(シビルコンサルティングマネージャー;Registered Civil engineering Consulting Manager)は、「建設コンサルタンツ協会」が実施している民間資格です。

土木工事に関係する資格であり、道路、鉄道、農業土木など22の分野に細かく分かれています。

有資格者は土木工事に関する知識と技術を有していると見なされ、建設コンサルタントにおいて業務の適正管理や、設計ミスをチェックする「照査」といった責任の重い業務に携われます。

RCCMの資格試験については以下の記事でご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

RCCMってどんな仕事?仕事内容や資格について解説

まとめ|建設コンサルタントに興味を持ったらMACにご相談ください

建設コンサルタントの基礎知識や向いている人の特徴について解説しました。

建設コンサルタントに従事するためには、大学で建設関係の学問を専攻したり、建設に関わる資格を取得していた方が有利です。

しかし、建設コンサルタントにおいて重要なのは、課題解決能力やコミュニケーションといった、業務を円滑に遂行するための能力です。

責任の重い仕事に粘り強く取り組む、意欲と向上心を備えた人であれば、専門外の分野から建設コンサルタントに転職することも不可能ではありません。

MACでは、建設コンサルタントへの転職サポートを行っています。

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