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Construction column

建設コラム

測量士はやめとけは本当?やめとけといわれる理由や将来性を解説

2024.6.21

「測量業界は長時間拘束されて仕事もきついと聞くけど、実際のところどうなの?」
「未経験で測量士を目指したいと思っているけど、将来性はあるの?」

このような疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

測量士や測量士補は国家資格であり、測量の仕事は建築・土木分野においては必要不可欠な仕事の1つです。

そのため、今後も安定して長期間働けそうなイメージがありますが、実際に業務に当たっている人から「やめとけ」といわれたことがある人もいらっしゃるでしょう。

そこで、今回の記事では測量士の仕事がなぜ「やめとけ」といわれるのか、仕事内容や将来性、適性などを交えて解説していきます。

この記事のポイント

  • 「測量士はやめとけ」といわれる理由
  • 測量士の仕事内容
  • 測量士に向いている人の特徴

「測量士はやめとけ」といわれる3つの理由

測量士について検索すると、「測量士はやめとけ」という投稿を目にすることがあります。

そのようにいわれることには、いくつかの理由があるためです。

代表的な理由をそれぞれ解説します。

①勤め先や現場によっては、長時間拘束される

理由の1つ目は、拘束時間が長いことです。

実際に作業を行う現場は、都心や市街地から離れていることが多くあります。

そのため、現場に移動して測量作業を行い、会社に戻るだけでも時間がかかってしまいます。

作業の進捗状況によっては、遅くまで現場に残って測量作業を行うこともあります。

また、会社に戻ってからもデータの整理などに追われ、帰宅が深夜になることも。

現場の近くで宿泊できるかどうか、繁忙期の残業時間などは入社前に確認しましょう。

②拘束時間の割に、給料が高いとはいえない

理由の2つ目は、給料が高いとはいえないことです。

国税庁の「令和5年民間給与実態統計調査」によると、男女計の賃金は約31.8万円となっています。

一方、厚生労働省の「職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag 」によると、令和4年度のハローワーク求人統計データにおける測量士の賃金(月収)は27.2万円です。

なお、勤務先は測量事務所や公務員、コンサルティング会社など幅広く、基本給や諸手当、福利厚生などにより変わります。

※出典:国税庁「令和5年分民間給与実体統計調査」

※出典:厚生労働省「職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag

測量士の年収について、以下の記事で詳しく解説しているので併せて参考にしてみてください。

測量士の平均年収は約450万円!仕事内容やおすすめの資格も解説

③仕事や技術を覚えるまでに時間がかかる

理由の3つ目は、仕事や技術の習得に時間がかかることです。

難関資格である測量士の資格を取ったとしても、すぐに測量士として働けるとは限りません。

測量士になる前に、数年間ほど「測量士補」として働くケースもあります。

測量士補は、名前のとおり測量士の補助的な役割を担い、測量士の測量計画に基づいて現場で測量を行います。

測量士に比べると給料も低いため、測量士になる前に退職してしまう方もいるほどです。

また、近年ではAIやドローンといった最新技術も用いるため、知識や技術をアップデートする必要があります。

一人前になるためにはそれなりに時間がかかりますが、専門的なスキルが身につくことは自分自身の成長につながるでしょう。

測量士の仕事がハードな理由は、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

測量士がきついといわれる理由は?働きやすい職場の探し方も解説

測量士の仕事内容

そもそも、測量士とはどのような仕事をするのでしょうか。

測量士の仕事には、大きく分けて「外業」「内業」があります。

それぞれの仕事内容を解説します。

外業

屋外で行う作業を「外業」といいます。

計測場所としては市街地のほか、山林、湖畔や海峡など、移動に時間がかかる現場も多くあります。

外業の仕事内容は専門的な分析機器を用いて地形や距離、角度などを測量することです。

作業は基本的にチームで行うため、周りとコミュニケーションを取りながら進める必要があります。

屋外の仕事なので天候や気温にも左右されますが、炎天下や氷点下、雨天といった状況でも迅速かつ正確に測量作業を行うことが求められます。

内業

屋内で行う作業を「内業」といいます。

測量士の仕事は外業が多いイメージがありますが、内業も多くあります。

内業の主な仕事内容は、外業前の計画書の作成やCADを用いた作図、外業後のデータ分析などです。

データをもとに分析や作図する作業では、膨大な量のデータを扱うことになります。

多くのソフトを用いるためPCスキルも必須といえます。

測量士の仕事内容は、以下の記事でさらに解説しているのでぜひチェックしてみてください。

測量士とはどんな仕事?仕事内容や年収、資格について解説

測量士に向いている人の特徴3選

測量士の仕事には外業と内業があり、仕事内容や求められるものが異なることを解説しました。

これらの内容を踏まえ、測量士に向いている人の特徴を3つ解説します。

①正確さを求められる作業が得意

正確さを求められる作業が得意な人は、測量士に向いていると言えます。

外業・内業に問わず、測量士の仕事には正確さが求められます。

取得したデータが間違えていると、その後の作図などにも影響が出るので注意が必要です。

測量士が作成した図面をもとに後の工程も進むため、間違いがあれば自分だけではなく多くの関係者に迷惑がかかります。

上記の理由から、細かい部分に目を向けられる人こそが向いている仕事と言えるでしょう。

②体力や忍耐力に自信がある

体力や忍耐力に自信がある人は、測量士に向いていると言えます。

外業では、現場と会社の往復で長時間の運転や、天候や気温に関係なく長時間の作業があります。

内業では長時間のデスクワークもあり、繁忙期には帰宅が遅くなることも。

運動やトレーニングが趣味で体力に自信がある人や、根気強くデータ分析や作図ができる忍耐力をもつ人は測量士に向いていると言えるでしょう。

③コミュニケーション能力がある

コミュニケーション能力がある人は、測量士に向いているといえます。

コミュニケーション能力はほとんどの仕事に求められますが、測量士の仕事においても大切です。

測量士はクライアントである建築会社や行政に対し、折衝や説明をすることもあります。

測量士を目指す前に、自分にコミュニケーション能力が十分に備わっているか再確認しましょう。

測量士として働くための職場

ひとくちに測量士といっても、働く場所により仕事内容や待遇が異なります。

ここからは、代表的な3つの職場を解説します。

測量事務所

測量事務所は建設工事の際に依頼を受け、現場で測量を行うことが主な仕事です。

測量事務所が請け負う仕事は、基本的に「測量のみ」となります。

測量のみに従事したい人や、未経験で測量士になりたい人にはおすすめです。

ただし、全体的に中小規模の会社が多いことから、給料などの待遇はこの中でもっとも低い傾向となります。

公務員

公務員の測量士は、「測量の発注」を行うことが主な仕事です。

現場で測量を行うわけではないため、屋外での作業はほとんどありません。

また、給料や福利厚生は他の公務員と同等であるため、中小規模の民間会社に比べると給料も高く、ボーナスも支給されるケースが増えます。

現場で測量を行いたい人は物足りなさを感じるかもしれませんが、安定性や福利厚生を第一に考える方にはおすすめの職場です。

コンサルティング会社

測量コンサルティング会社は、工事を検討する企業や自治体から依頼を受け測量を行います。

また、測量のデータをもとに工事の進め方、整備の方法、維持管理までを一貫して行うコンサルティング業務も行います。

災害時の被害を最小限に抑えることなどに貢献しており、自然災害の多い日本では測量コンサルティング会社の需要も年々増加しています。

規模の大きな案件や高年収の会社が多いため、測量業界での経験が長く、さらにスキルアップしたい方におすすめです。

測量士の将来性

昨今はAIなどの発達が目覚ましく、多くの仕事が将来的に無くなるといわれています。

測量士も例外ではありませんが、上手く活用すれば自身の市場価値を高められるでしょう。

ここでは、測量士の現状と将来性について解説してきます。

①今後の仕事量は減少傾向

測量士の登録者数は2003年以降から一貫して減り続け、現在はピーク時の8割ほどまで減っています。

理由として、財政悪化による公共工事の量が減っていることや、職人の高齢化に伴い辞める人が増えていることなどが挙げられます。

そして、工事量の減少は今後も続くことが予想されるでしょう。

②測量士としてこの先も活躍するためには

測量士としてこの先も活躍し、長期的に稼ぎ続けるためには、スキルアップが欠かせません。

具体的には、関連資格の取得や最新技術を常に学び続ける意識を持つことが大切です。

近年では、AIやドローンを用いた測量が革新的なツールとして注目を集めています。

AIにより将来的に測量業務が自動化される可能性もありますが、それでも監督する人間は必要です。

測量士は建築や土木工事に欠かせない職業であり、需要が安定しているため将来性があると言えます。

測量士は未経験でも転職できるか

測量業界では高齢者の割合も高く、人手不足や後継者不足に悩む事業所も多くあります。

そのため、測量士や測量士補の資格がなく、未経験の場合でも採用される可能性が大いにあります。

しかし、人手不足にともない、サービス残業が慢性化している事業所も多くあることが現状です。

そのため、測量士の求人を探す際は、専門の転職エージェントや転職サイトに相談がおすすめです。

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まとめ|測量士の転職はMACにご相談ください!

測量士は将来性のある仕事で、未経験で採用される可能性もあります。

ただし、体力や学ぶ意欲が常に求められる仕事でもあるので、自分の適性も見た上で転職するか判断しましょう。

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