1級土木施工管理技士を考えている人の中には、まず合格率がどのくらいなのか気になる人も多いのではないでしょうか?
この記事では、1級土木施工管理技士の合格率をわかりやすく紹介します。
また、試験の概要や勉強時間についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 1級土木施工管理技士の合格率
- 1級土木施工管理技士の試験概要
- 勉強時間の目安
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1級土木施工管理技士の合格率

1級土木施工管理技士の合格率は、以下のとおりです。
年度 | 第一次検定 | 第二次検定 |
---|---|---|
令和6年度 | 44.4% | 41.2% |
令和6年度 1級土木施工管理技術検定「第二次検定」の合格者の発表について
実際に2人に1人とまではいきませんが、全体の4割程度が合格しています。
難しい?1級土木施工管理技士の合格率の推移

では、1級土木施工管理技士の合格率はどのように推移しているのでしょうか?
年度 | 第一次検定 | 第二次検定 |
---|---|---|
令和6年度 | 44.4% | 41.2% |
令和5年度 | 49.5% | 33.2% |
令和4年度 | 54.6% | 28.7% |
令和3年度 | 60.6% | 36.6% |
令和6年度 1級土木施工管理技術検定「第二次検定」の合格者の発表について
合格率の推移を見ると、実は直近の第一次検定の合格率は過去数年と比較して最も低い数字となりました。
一方で、第二次検定は過去数年で最も合格率が高い結果となっています。
確かに、第一次検定だけ見ると合格が難しくなっているように思えます。しかし、第二次検定まで含めると一概に試験のハードルが上がっているとはいえないでしょう。

1級土木施工管理技士の試験概要

1級土木施工管理技士の合格率がわかったところで、試験の概要をチェックしましょう。
試験日
令和7年度の1級土木施工管理技士の試験日は、以下のとおりです。
- 第一次検定:7月6日
- 第二次検定:10月5日
申し込み期間が3月21日〜4月4日なので、今から受験を考える方は令和8年度の試験を検討しましょう。
受験資格・受験手数料
1級土木施工管理技士の受験資格は、第一次検定と第二次検定で異なります。
例えば令和7年度であれば、令和7年度中に19歳以上になる者は第一次検定を受験できます。
しかし、第二次検定はそうではありません。
第二次検定はおおむね1年〜5年以上の実務経験を求められるので、誰でも受験できるわけではない点に注意しましょう。
また、受験手数料は以下のとおりです。
種類 | 受験手数料 |
---|---|
第一次検定 | 1万2,000円 |
第二次検定 | 1万2,000円 |
1級土木施工管理技士の受験資格については、以下の記事で詳しく解説しています。

合格発表日
令和7年度の合格発表日は、以下のとおりです。
- 第一次検定:令和7年8月14日
- 第二次検定:令和8年1月9日
合格発表については、合格者にも不合格者にも文書で通知されます。
ただし、欠席者への通知はないので注意が必要です。
令和7年度の合格基準
令和7年度の合格基準は、以下のとおりです。
土木施工管理 | 得点率 |
---|---|
第一次検定 | 60%以上 |
第二次検定 | 60%以上 |
では、合格基準を満たすためには実際どのくらい勉強すればいいのでしょうか?
このあと詳しくお伝えします。
1級土木施工管理技士になるための勉強時間

結論からお伝えすると、500〜600時間程度の勉強時間が必要になると言われています。
そのため、1日2時間程度勉強できるのであれば、1年間ほどで合格できる計算です。
時間数を見てもわかりますが、試験範囲が広く一夜漬けでの合格は難しいでしょう。
ちなみに、2級合格には300〜400時間ほど必要だと言われています。
1級のほうが難易度は高いのでやや時間は多いですが、2級合格にもそれなりの時間はかかります。
1級土木施工管理技士になるためにはどうすればいい?

1級土木施工管理技士になるためには、以下のような行動を取るのがおすすめです。
- 試験までの計画を立てる
- 復習を徹底する
- 隙間時間を活用する
- 必要に応じて通信講座を検討する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
試験までの計画を立てる
1級土木施工管理技士になりたいなら、まず試験までの計画を立てましょう。
一般的には500〜600時間かかるので、無計画での合格は難しくなります。
例えば、1日何時間勉強するのか決めてみてください。1日何時間勉強するのかを決めれば、逆算して合格までの日数がある程度わかります。
気分で勉強量を決めるのは、あまりおすすめできません。
復習を徹底する
1級土木施工管理技士になりたいなら、復習を徹底しましょう。
参考書を読み続けるのも、問題を解き続けるのも悪くはありませんが、合格したいなら復習は非常に重要です。
復習をきちんと行うことで、なんとなく選んでいた正解をしっかりと理解でき、本番でのミスが減ります。
マルバツをつけて終わりではなく、なぜ正解したのかまでしっかりと理解できるようにしましょう。
隙間時間を活用する
1級土木施工管理技士に合格したいなら、隙間時間を活用してみてください。
仕事をしながら学習を進める場合、まとまった時間がなかなか取れないこともあります。
とはいえ、まとまった時間が取れないからといって勉強を進めなければ合格は難しいでしょう。
そのため、隙間時間を有効活用する必要があります。
通勤時間や昼休憩など、ちょっとした時間に学習を進める癖をつけておくとよいでしょう。
必要に応じて通信講座を検討する
1級土木施工管理技士に合格したいなら、必要に応じて通信講座を検討してみてください。
試験は独学でなければ受けられないというルールはありません。
そのため、独学で勉強を続けるのが難しい場合は通信講座をうまく使ってもよいでしょう。
独学よりも効率よく学習を進められる可能性があります。
なお、MACでは「資格取得支援制度」を実施しております。
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1級土木施工管理技士に関連するよくある質問

1級土木施工管理技士に関連するよくある質問は、以下のとおりです。
- 1級土木施工管理技士の年収はどれくらいですか?
- 2級土木施工管理技士の合格率はどれくらいですか?
よくある質問に目を通せば、理解がより深まります。回答を一つずつ見ていきましょう。
1級土木施工管理技士の年収はどれくらいですか?
1級土木施工管理技士の年収は、450〜700万円程度です。
日本の一般的な平均年収が460万円ほどなので、1級土木施工管理技士の年収はやや高い傾向にあるといえるでしょう。

2級土木施工管理技士の合格率はどれくらいですか?
2級土木施工管理技士の合格率は、第一次検定・第二次検定44.0%です。
実は、合格率だけ見ると1級と2級はそれほど大きくは変わりません。
だからといって、1級が2級ほど簡単というわけではないので注意が必要です。

難易度は低くないが取得を目指す意味はある!

1級土木施工管理技士の合格率は、40%程度です。
そのため、難易度は低くありません。しかし、知識があることを証明できたり、年収アップを期待できたりするので、1級土木施工管理技士を取得する意味はあるでしょう。
ただし、資格がなくても建設業界へ転職は可能です。
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