土木施工管理技士には1級と2級がありますが、そもそも2級土木施工管理技士とはどのような資格なのか、1級との違いをご存知でしょうか?
今回の記事では、2級土木施工管理技士についてわかりやすく解説します。
メリットや試験についても触れるので、ぜひ最後までご覧ください。
- 2級土木施工管理技士とは
- 2級土木施工管理技士のメリット
- 1級土木施工管理技士との違い
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2級土木施工管理技士とは?主な仕事内容も紹介

2級土木施工管理技士は、比較的小規模な土木工事の施工管理を任されます。
2級土木施工管理技士の資格を取得することで、以下のような分野の主任技術者として勤務可能です。
- 土木
- 鋼構造物塗装
- 薬液注入
1級土木施工管理技士のように監理技術者とまではいきませんが、2級でも十分プロフェッショナルとして認知されます。
2級土木施工管理技士になるメリット

2級土木施工管理技士になるメリットは、以下の3つです。
- 主任技術者になれる
- 昇給や転職が有利になる可能性がある
- 1級土木施工管理技士に合格しやすくなる
ここで、「2級土木施工管理技士はなんとなくメリットがありそう」から「こんなメリットがある」と具体的にイメージできるようにしましょう。
主任技術者になれる
先ほどもお伝えしましたが、2級土木施工管理技士になると主任技術者として働けます。
主任技術者はそれぞれの現場に配置しなければならないので、2級土木施工管理技士の資格を取得すると、非常に重宝されるでしょう。
また、主任技術者になれば、より責任のある仕事を任されたり、信頼度が上がるので仕事上のコミュニケーションが取りやすくなったりします。
昇給や転職が有利になる可能性がある
2級土木施工管理技士になるとできる仕事の幅が広がるので、昇給や転職で有利になる可能性があります。
さらに、さまざまな現場に立ち会えるようになるので、手当などが出る可能性も上がるでしょう。
また、知識と実務経験を求めている企業からの評価も高くなるはずです。
1級土木施工管理技士に合格しやすくなる
2級土木施工管理技士の資格を取得すれば、1級にも合格しやすくなります。
何も学習していない方よりも2級を取得している方のほうが、1級の勉強にスムーズに入りやすく、資格を取得しやすくなります。
しかし、このメリットを見落としている方が実は多いです。1級土木施工管理技士の取得に向けて、2級を取得するのも有効です。
キャリアアップを考えているなら、2級土木施工管理技士は良い選択肢となるでしょう。
2級土木施工管理技士の試験について

ここで、2級土木施工管理技士の試験について簡単に確認しておきましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
申し込み受付期間 | 第一次検定(前期):令和7年3月5日〜3月19日 第一次検定(後期)、第一次検定・第二次検定、第二次検定:令和7年7月2日〜7月16日 |
受験資格 | 第一次検定:受験年度中の年齢が17歳以上 第二次検定:第一次検定の合格+実務経験 ※実務経験は学歴などによって異なる |
受験手数料 | 第一次検定:6,000円(非課税) 第二次検定:6,000円(非課税) |
試験日 | 第一次検定(前期):令和7年6月1日 第一次検定(後期):令和7年10月26日 第二次検定:令和7年10月26日 |
合格発表日 | 第一次検定(前期):令和7年7月1日 第一次検定(後期):令和7年12月3日 第二次検定:令和8年2月4日 |
いずれも令和7年度の試験概要を参考にしているので、令和8年度以降の試験を受ける方は公式サイトなどで最新情報を確認しましょう。
また、以下の記事では2級土木施工管理技士の合格率を紹介しています。併せてご覧ください。

1級と2級土木施工管理技士の違いは?

では、1級と2級土木施工管理技士は何が違うのでしょうか?上記の項目で両者の違いを確認していきます。
- 工事現場の規模
- 受験資格
- 給与・手当
当然ですが、全く同じではないので、注意深くチェックしていきましょう。
工事現場の規模
まず、1級と2級では工事現場の規模が異なります。
簡単にいえば、1級は大きな土木工事の施工管理、2級はやや小規模な土木工事の施工管理を行います。
基本的には、工事現場に2級土木施工管理技士がいれば問題ありません。
ただし、特定建設業者が元請で4,500万円以上を下請けに出すときは、監理技術者となる1級土木施工管理技士が必要です。
受験資格
1級と2級は、受験資格にも違いがあります。
例えば、一次検定だけ見ても両者には違いがあります。
- 1級:試験実施の年度末までに19歳以上
- 2級:試験実施の年度末までに17歳以上
また、第二次検定で求められる実務経験についても1級のほうが長く、簡単には受験できません。
受験資格を確認すると、1級よりも2級のほうが受験しやすい仕様であることがわかります。
給与・手当
当然かもしれませんが、取得が難しい1級土木施工管理技士のほうが給与や手当が多い傾向にあります。
もちろん、会社の規模などによっても異なりますが、1級を持っているほうがキャリアアップなどもしやすく、結果給与面でも有利になることが多いでしょう。
とはいえ、2級土木施工管理技士の資格が必要ないというわけではありません。
2級でも給与アップを狙えたり、手当がもらえたりする可能性はあるので、取得しておいて損はないでしょう。

2級土木施工管理技士の試験に合格するために

2級土木施工管理技士の試験に合格するために意識しておきたいことは、以下のとおりです。
- 試験までの学習計画を立てる
- 答えが合っていることに満足しない
- 隙間時間を活用する
- 通信講座を検討する
通信講座は必須ではありませんが、それ以外の3点は合格には欠かせない要素です。
試験までの学習計画を立てる
1番最初にすることは、試験までの学習計画を立てることです。とくに、仕事をしながら資格取得を目指す場合は、学習計画の立案は欠かせません。
例えば、仕事を続けながら学生の受験生みたいに1日8時間の勉強は非現実的です。このような無謀な計画ではなく、自分がしっかり継続できる学習計画を立ててください。
目安は、仕事がある日は1日2時間~3時間程度、休みの日は5時間~6時間程度です。このペースで学習を続ければ合格する可能性も高まるでしょう。
答えが合っていることに満足しない
問題集などを解いていると、正解していることに満足してしまうことがあります。もちろん、正解しているのはいいことですが、学習中は正解していること自体に満足してはいけません。
とくに、択一問題はなんとなくで選んだ回答で正解してしまうことがあります。なんとなくのまま試験に臨めば、本番間違えてしまう可能性が高まります。
学習中は、答えよりもその問題についての理解が深まっているかをチェックしてみてください。
隙間時間を活用する
仕事をしながら資格取得を目指す方は、隙間時間も有効活用しましょう。
仕事や家事などがあると、どうしてもまとまった時間を取れないこともあります。そのため、10〜15分時間ができたら何をするのか、常に意識して過ごしましょう。
たった15分の学習でも1日4回行えば1時間になります。隙間時間を有効活用できるような環境を整えておきましょう。
通信講座を検討する
必須ではありませんが、独学が難しい場合は通信講座も検討しましょう。
通信講座では、どこを重点的に学習すればいいのか教えてくれるので、最短での合格を狙えます。
2級土木施工管理技士に合格するのが目標であって、独学を頑張ることが目的ではありません。
目標を達成するために、自分に合っているのはどのような方法かしっかり考えてみてください。
なお、MACでは「資格取得支援制度」を実施しております。
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2級土木施工管理技士に関するよくある質問

2級土木施工管理技士に関するよくある質問に回答します。
- 2級土木施工管理技士を取るとどうなりますか?
- 1級土木施工管理技士の合格率はどれくらいですか?
よくある質問の回答まで目を通せば、かなり理解が進むでしょう。
- 2級土木施工管理技士を取るとどうなりますか?
-
2級土木施工管理技士の資格を取得すると、できる仕事の幅が広がります。任される業務も多くなるので、結果的に給料が上がる可能性もあるでしょう。
また、有資格者なので周囲からの信頼も厚くなります。今までよりも意見が通るようになるなど、これまで以上に仕事がしやすくなるかもしれません。
- 1級土木施工管理技士の合格率はどれくらいですか?
-
1級土木施工管理技士の合格率は、40〜50%程度です。
実は、合格率だけ見るなら1級と2級はそれほど大きくは変わりません。
もちろん、1級のほうが難しくなるので油断は禁物ですが、2級を取得できたらより上位の資格を求めるのもおすすめです。
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2級土木施工管理技士の取得から始めるのもあり

2級土木施工管理技士は取得すると、主任技術者として働けるほか、昇給や転職が有利になる可能性があります。
1級土木施工管理技士よりも任される工事現場の規模は小さいですが、取得しておいて損はないでしょう。
ただし、資格がなくても建設業界への転職は可能です。
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