SNSに悪口カキコしたが、少々待った?「名誉棄損」の「へぇ~」な法律

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SNSでの悪口書き込みはどこまでOKなのか?

問題です
ネットの掲示板に「バカ」と書きましたが、
これだけで名誉毀損になりますか?

正解は「NO」です。

ただし「侮辱罪」に問われる可能性があります。

SNSでの何気ない一言が、実は「犯罪」になることがあります。

名誉毀損(めいよきそん)と侮辱罪――名前は知っていても、違いを正しく理解している人は少ないかもしれません。

名誉毀損は「具体的な事実を示して、社会的評価を下げた」場合に成立します。

一方、侮辱罪は「事実の指摘はないが、名誉を害する表現」に当たるとされます。

たとえば、「○○課の田中は会社の金を横領した」と書けば、名誉毀損の可能性があります。

一方、「あいつは仕事できないクズ」などといった、主観的・抽象的な表現の場合は、侮辱罪に問われる可能性があります。

◆真実でも名誉毀損は成立する

「ウソじゃないからOK」は通用しません。公益性がない限り、名誉を傷つければアウトです。

◆侮辱罪は「軽犯罪」ではない

2022年に法改正され、侮辱罪の法定刑は「懲役1年以下または罰金30万円以下」に引き上げられました。民法上の損害賠償を課されるおそれもあります。

◆「〇〇と噂されている」も危険

断定せずに書いたつもりでも、「他人の社会的評価を下げる」効果があれば名誉毀損です。

◆「表現の自由」には限界がある

たとえ批判のつもりでも、目的や文脈によっては、違法とされるケースもあります。

SNSでは軽いノリでも、受け取る側にとっては深刻なダメージになります。

法律は「自由な言論」と「人の尊厳」のバランスでできているのです。

「へぇ~!」な法律話。知っていると知らないとでは、相当に差が出てしまいます。

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