居酒屋のお通しは、ちょっと待った!「外食文化」の「へぇ~!」な法律話

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お通し代は拒否しても大丈夫?

居酒屋で出される「お通し」を断ったら、代金を払わなくてもOKでしょうか?

正解は「YES」です。

日本独自の飲食文化「お通し」。席に座ると自動的に小皿が出され、会計には数百円が加算されます。

常連にとっては当たり前でも、初めての人は「頼んでいないのに請求されるの?」と驚くこともあるでしょう。

法律的に見ると、お通しは「注文していない料理」に当たります。そのため、客が注文前に「お通し不要」と明確に伝えれば、支払い義務は生じません。消費者契約法の観点からも、不要と告げているのに提供された場合は支払いを拒めます。

ただし実際には、多くの店で「お通し込み」の料金体系を採用しており、黙って座れば「暗黙に了承した」と判断されます。この場合は代金支払いが正当化されるのです。お通しを有料で提供することがメニューなどで明示されていたり、席料の趣旨でお通しが義務だったりすることもありますので、その場合も断れません。

つまり「断るタイミング」が重要で、入店時や注文前に伝えなければ効果がありません。

トラブルを避けたいなら、最初に「お通しはありますか?不要にできますか?」と確認しましょう。文化を尊重しつつ、自分の権利も守ることが大切です。

奥の深い居酒屋での「お通し」の「へぇ~!」な法律。知っていると知らないとでは、相当に差が出てしまいます。

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