建築士という職業に憧れを持つ人は多く、男女問わず人気のある仕事の一つです。
しかし、建設業界は男性のイメージが強く、女性建築士に需要があるのか気になっている人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、女性建築士についてわかりやすく解説します。
年収や女性建築士ならではの強み、子育てとの両立まで幅広く解説するので、ぜひ参考にしてください。
- 建築士の女性はどれくらいいるのか
- 女性建築士に需要はあるのか
- 女性建築士の年収・強み
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建築士の女性はどれくらいいるの?

賃金構造基本統計調査によると、女性の一級建築士は7人に1人だけです。
割合にすると15%を切っており、やや少ない印象を持つのではないでしょうか。
また、令和6年の建築士試験の合格率の割合を見ても、女性はやや少ないことがわかります。
試験の種類 | 学科試験の女性合格者の割合 | 設計製図試験の女性合格者の割合 |
---|---|---|
一級建築士試験 | 37.0% | 41.7% |
二級建築士試験 | 29.8% | 30.7% |
建設業界において、女性建築士は貴重な存在だといえるでしょう。
女性建築士に需要はあるの?

結論からお伝えすると、女性建築士に需要はあります。
女性建築士の割合が少ないのは必要とされていないからではなく、そもそも男性の建築士が多すぎることが原因です。
女性建築士は、女性ならではの視点で仕事を進められるので、クライアントからも会社からも必要とされる存在です。
また、建築士は高齢化が進んでいることもあり、今後も女性建築士の需要は高まっていくでしょう。
実際に国土交通省でも建設産業における女性の定着促進に向けた取組を始めています。
建築士の仕事内容が気になる場合は、以下の記事もおすすめです。

女性建築士の年収はどれくらい?

賃金構造基本統計調査によると、女性一級建築士の平均年収は608万円です。
日本人の一般的な平均年収が460万円程度であることを考えると、その差は約140万円で、年収は高いといえるでしょう。
また、女性の二級建築士の平均年収は400万円程度なので、やや少ないように感じるかもしれません。
しかし、全業種の女性会社員の平均年収が296万円であることを考えると、こちらも年収が低すぎるとはいえません。
以下の記事もチェックし、平均年収に対する理解度を深めましょう。

女性建築士の3つの強み

女性建築士の強みは、大きく3つあります。
- 仕事に育児や家事の経験を活かせる
- 女性向けのデザインに強い
- 細やかな気配りができる
それぞれの詳細を見ていきましょう。
仕事に育児や家事の経験を活かせる
女性建築士の強みは、仕事に育児や家事の経験を活かせることです。
育児や家事の経験は、戸建て住宅の設計などで非常に役立ちます。
女性ならではの経験を活かしたデザインは、女性建築士のほうが圧倒的に有利といえるでしょう。
男性建築士は多いですが、女性ならではの経験を活かして独立する女性建築士も多くいます。
女性向けのデザインに強い
女性建築士は、男性よりも女性向けのデザインに強い傾向があります。
たとえば、ネイルサロンや脱毛サロン、下着店など女性が訪れることの多い店舗のデザインは、女性ならではの視点で設計できる女性建築士のほうが有利です。
男性にはなかなか思いつかないアイデアも自然に浮かび、業務もスムーズに進むでしょう。
細やかな気配りができる
女性建築士は、細やかな気配りができるという強みがあります。
もちろん男性建築士が気配りできないというわけではありません。
しかし、女性建築士は気配りやコミュニケーション能力に長けている人が多い傾向にあります。
そのため、女性建築士のほうが相談しやすく、クライアントからの評価も高くなることがあります。
3名の有名な女性建築士

ここで、3名の有名な女性建築士を紹介します。
- 乾久美子さん
- 永山祐子さん
- 妹島和世さん
有名な女性建築士を知ることで、自分がなったときのイメージもしやすくなるでしょう。
乾久美子さん
乾久美子さんは、さまざまなジャンルの設計を行うだけではなく、横浜国立大学の教授としても活躍しています。
代表的な作品には以下のようなものがあります。
- 新八代駅前モニュメント
- みずのき美術館
- エンクロス など
乾久美子さんは、独立して幅広く活躍している女性建築士です。
永山祐子さん
永山祐子さんは、国内外で大きなプロジェクトを手掛ける女性建築士です。
たとえば、以下のような建築を手掛けています。
- LOUIS VUITTON京都大丸店
- ドバイ国際博覧会日本館 など
永山祐子さんは都市と自然や、歴史と現代など対照的な要素を統合しているのが特徴で、世界的にも注目を集めています。
妹島和世さん
妹島和世さんは、曲線やガラスなどを用いた開放感のある建築が特徴で、世界からも注目を集めている建築士です。
たとえば、以下の建築物を手掛けました。
- 金沢21世紀美術館
- ルーヴル・ランス美術館 など
素晴らしい活躍を見せる女性建築士も数多くいます。
建築士を目指すときは、上記の3人も参考にするとよいでしょう。
女性建築士に関するよくある質問

女性建築士に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- 女性建築士は結婚や子育てと仕事を両立できますか?
- 女性建築士はどのような服装で仕事をすればいいですか?
- 女性建築士におすすめの働き方を教えてください
女性建築士への理解を深めたい人は、以下の回答をチェックしておきましょう。
女性建築士は結婚や子育てと仕事を両立できますか?
女性建築士は、結婚や子育てと仕事を両立できます。
もちろん、簡単にできるわけではありませんが、産休や育休、時短勤務といった仕事と家庭を両立する制度の導入も進んでいます。
建設業界でも女性の活躍推進への取り組みは進んでいるので、プライベートと仕事の両立も可能でしょう。
女性建築士はどのような服装で仕事をすればいいですか?
女性建築士は、勤務先によって求められる服装が異なります。
- 設計事務所:自由な服装が認められていることが多い
- 大手企業と取引のある設計事務所:スーツなどかっちりした服装が求められることもある
- 建築会社:作業服やジャンパーを着る可能性もある
どのような服装が求められるのかは、事前にチェックしておくとよいでしょう。
よくわからないければ、直接問い合わせてみてください。
女性建築士におすすめの働き方を教えてください
女性建築士におすすめの働き方は、大きく2つあります。
- 企業に勤める
- 独立する
企業に勤めるメリットは、仕事が忙しくなってきても同僚などに協力を求められることです。
一方独立の場合は、CADやソフトウェアを使用できるパソコンさえあればどこでも仕事ができます。
ただし、いきなりの独立はハードルが高いので、企業で実績を積み、基盤が整ったら独立するという流れがおすすめです。
もちろん独立は必須ではないので、企業で安定して働き続ける選択もよいでしょう。
女性の建築士が働きやすい環境が整いつつある!

女性建築士の割合はそれほど大きくありませんが、近年は女性も働きやすい環境が整いつつあります。
しかし、建築士になるには試験をクリアしなければならず、簡単とはいえません。
そこで、建築士も選択肢の一つとして、視野を広げてみましょう。
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