土木施工管理技士とは?仕事内容から年収・キャリアプランまで徹底解説

土木施工管理技士とは?仕事内容から年収・キャリアプランまで徹底解説

「上司に土木施工管理技士の資格取得を促された」
「転職サイトで土木施工管理技士歓迎という求人を見た」

このような経緯で土木施工管理技士に興味を持ったものの、仕事内容や年収、キャリアプランなどがわからず、わざわざ資格を取得する必要があるのかと疑問を感じている人もいるのではないでしょうか?

この記事では、土木施工管理技士の仕事内容やキャリアプランについてわかりやすく解説します。

試験概要や1級・2級の違いなども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること
  • 土木施工管理技士の仕事内容
  • 土木施工管理技士の試験について
  • 土木施工管理技士のキャリアプラン

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目次

土木施工管理技士とは?概要や仕事内容を紹介

土木施工管理技士とは?概要や仕事内容を紹介

土木施工管理技士は、文字どおり土木工事の施工管理を行います。ただし、施工管理は以下のような業務にわかれるため、土木施工管理技士はさまざまな仕事に携わると覚えておいたほうがよいでしょう。

  • 施工計画の作成
  • 工程管理
  • 品質管理
  • 予算あるいは原価の管理
  • 安全管理 など

また、自然災害の復旧工事の仕事を引き受けることもあり、社会的貢献度の高い仕事ができるのも土木施工管理技士の魅力です。

さらに、役所への申請手続き、周辺住民への工事説明といった業務を行うこともあるため、土木施工管理技士にはコミュニケーション能力も求められます。

以下の記事でも、土木施工管理技士について詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

土木施工管理技士の試験|受験資格や試験内容

土木施工管理技士の試験|受験資格や試験内容

土木施工管理技士になるためには、試験に合格する必要があります。

ただし、1級と2級では受験資格や合格率が異なるため、それぞれわけて確認しましょう。

1級土木施工管理技士

1級土木施工管理技士は、第一次検定と第二次検定で受験資格が異なります。

  • 第一次検定:19歳以上が対象
  • 第二次検定:おおむね1〜5年以上の実務経験が必要

誰でも無条件で受験できるわけではないため、受験する場合は必ず公式サイトで最新の情報をチェックしてみてください。

さらに、受験手数料は以下のとおりです。

種類受験手数料
第一次検定1万2,000円
第二次検定1万2,000円

また、直近の合格率は第一次検定も第二次検定も40%程度でした。

年度第一次検定第二次検定
令和6年度44.4%41.2%
令和5年度49.5%33.2%
令和4年度54.6%28.7%
令和3年度60.6%36.6%
参照:令和6年度 1級土木施工管理技術検定「第一次検定」の合格者の発表について
令和6年度 1級土木施工管理技術検定「第二次検定」の合格者の発表について

ただし、過去には合格率が3割を下回る年もあるため、試験対策はしっかりと行ったほうがよいでしょう。

対策方法は、以下のリンクからご覧ください。

2級土木施工管理技士

2級土木施工管理技士も1級同様、第一次検定と第二次検定で受験資格が異なります。

  • 第一次検定:17歳以上が対象
  • 第二次検定:最低でも1年以上の実務経験が必要

さらに、受験手数料は以下のとおりです。

種類受験手数料
第一次検定6,000円
第二次検定6,000円

1級よりも受験手数料は安く済みます。

また、直近の合格率はいずれも45%程度でした。

2024年度合格率
一次検定(前期)43%
一次検定(後期)45%
一次検定・二次検定44%

合格率が1級とそれほど変わらないため、ハードルが高いのかと不安になる人もいるかもしれませんが、試験で求められる知識やスキルは異なります。

難易度でいえば2級のほうが簡単なので、これから取得することを考えている人は2級から始めるとよいでしょう。

土木施工管理技士|1級と2級の違いとは?

土木施工管理技士|1級と2級の違いとは?

土木施工管理技士、1級と2級の違いは以下のとおりです。

  • 担当できる工事現場の規模
  • 受験資格
  • 給与や手当

1級は大規模な工事現場の施工管理を行いますが、2級は比較的小規模な工事現場を任されます。

さらに、給与や手当は1級のほうが多い傾向にあります。昇進についても1級のほうが有利といえるでしょう。

また、そもそも1級と2級では受験資格が異なります。2級を受けられたから1級も大丈夫だろうと何も調べずに臨むのは得策ではありません。

事前にしっかりと調べてから受験に挑みましょう。

それぞれの違いは、以下の記事でご紹介しています。

土木施工管理技士のキャリアプラン|具体例を紹介

土木施工管理技士のキャリアプラン|具体例を紹介

ここからは、土木施工管理技士の具体的なキャリアプランを見ていきましょう。

4つの具体例を紹介しますので、どのようなキャリアを歩めるのか、ぜひ参考にしてみてください。

土木施工管理技士のキャリアプラン①

土木施工管理技士として、ゼネコン、地方の建設会社で、施工管理業務を行いながらスキルアップしつつ、経験を積むキャリアプランがあります。

公共工事を数多く手掛けている企業なら責任あるポジションを任される可能性もあり、昇進して年収アップも期待できるでしょう。

土木施工管理技士のキャリアプラン②

土木施工管理技士として、土木コンサルタント会社で、コンサルタント業務をメインに経験を積むというキャリアプランもあります。

現場管理とは異なる視点でプロジェクトに関われるほか、発注者側の立場で仕事もできるのが魅力です。

また、より大規模なプロジェクトに携われるため、キャリア形成には有効でしょう。

土木施工管理技士のキャリアプラン③

自治体や公的機関で働くというキャリアプランもあるでしょう。

公共インフラの維持管理や計画立案が主な業務であり、安定したキャリアを築いていきたい場合に魅力的な選択肢です。

最初は建設会社で勤務し、転職する形で自治体に移るのも有効です。このとき、土木施工管理技士の資格があると採用に有利になることもあります。

土木施工管理技士のキャリアプラン④

ハードルは高いですが、独立して建設会社を立ち上げる道もあります。

建設会社に勤めながら実績を積み、チャレンジするという流れが一般的でしょう。

ただし、経営の知識が必要になるうえ、仕事が取れない場合のリスクもあります。

とはいえ、土木施工管理技士の資格があれば建設業許可を取得しやすくなり、自分で仕事を請け負える可能性は十分にあります。

土木施工管理技士になる!効率的な勉強方法とは?

土木施工管理技士になる!効率的な勉強方法とは?

土木施工管理技士になるためには、以下のような方法で学習を進めるのがおすすめです。

  • 参考書で独学する
  • 専門学校に通う
  • 通信講座を活用する

それぞれの詳細を見ていきましょう。

参考書で独学する

土木施工管理技士の資格を取る際の勉強方法として真っ先に浮かぶのが、参考書を使った独学ではないでしょうか?

参考書での独学は自分のペースで学習を進められるというメリットがあります。ただし、モチベーションを保つのが難しく、しっかりと計画を立てて遂行する能力が必要です。

また、参考書のみで学習を進める場合、費用が抑えられるという魅力もあります。自分で計画的に勉強できる人には向いている学習法でしょう。

専門学校に通う

土木施工管理技士の資格を取得したいなら、専門学校に通うのも一つの手です。

専門学校の最大のメリットは、わからないことを直接質問できることです。わからないところをそのままにすることなく学習を進められるので、効率よく合格を目指せるでしょう。

ただし、専門学校に通う時間を作らなければならないので、仕事をしながら資格取得を考えている人には向いていないこともあります。

また、独学よりも費用がかかる点にも注意が必要です。

通信講座を活用する

「独学は難しいし、専門学校に通う時間も取れない」という人は通信講座を活用するのもよいでしょう。

カリキュラムやコースがしっかりとしているため、最短での合格を目指せます。さらに、模擬テストを受けることで、本番への対策も丁寧に行えるでしょう。

ただし、通信講座にはカリキュラムが用意されていますが、ある程度自分で計画的に学習を進めなければなりません。また、専門学校よりはモチベーションを保ちづらい点にも注意が必要です。

なお、MACでは「資格取得支援制度」を実施しております。

最大10万円の合格祝金をご用意しているので、詳細をぜひ以下のリンクでチェックしてみてください。

土木施工管理技士に関するFAQ

土木施工管理技士に関するFAQ

土木施工管理技士に関するFAQを紹介します。

  • 土木施工管理技士の年収はどれくらいですか?
  • 1級土木施工管理技士は誰でも取れる資格ですか?
  • 土木施工管理技士はやめとけと言われる理由は何ですか?

それぞれの回答を確認することで、土木施工管理技士への理解もより深まります。一つずつ見ていきましょう。

土木施工管理技士の年収はどれくらいですか?

求人ボックス「給料ナビ」によると、土木施工管理技士の平均年収は516万円程度です。

ただし、土木施工管理技士の平均年収は経験年数によって大きく変動することがあります。

例えば、新人の場合は400〜600万円ですが、5年以上の経験を積んだ土木施工管理技士は700〜800万円と平均年収がアップします。

また、ベテランやプロジェクトリーダーになれば年収1,000万円以上も夢ではありません

1級土木施工管理技士は誰でも取れる資格ですか?

1級土木施工管理技士は、誰でも取れる資格ではありません。

例えば、第一次検定は19歳以上になる人が対象です。

さらに、第二次検定になるとおおむね1〜5年以上の実務経験を求められるので、誰でも取れる資格とはいえないでしょう。

土木施工管理技士はやめとけと言われる理由は何ですか?

土木施工管理技士は、以下のような理由からやめとけと言われることがあります。

  • 残業が多い時期がある
  • 体力が求められることがある
  • 転勤や出張が多いこともある
  • 工期を守らなければならない など

とはいえ、土木施工管理技士だけが負担の大きい仕事というわけではありません。

単にやめとけと言われたからといって、詳しく調べずに選択肢から外すのは避けたほうがよいでしょう。

土木施工管理技士の資格はキャリア形成におすすめ

土木施工管理技士の資格はキャリア形成におすすめ

土木施工管理技士は土木工事の施工管理を行う重要な仕事で、さまざまな業務を任されます。

ただし、1級と2級にわかれており、等級によって任される工事現場の規模は異なります。さらに、受験資格も違うので、これから資格取得を考えている人は注意しましょう。

また、勉強する際は、独学、専門学校、通信講座の中から自分に適したものを選択してみてください。無理な学習は長く続かないので、無理のない範囲で計画的に学習を進めましょう

とはいえ、資格がなくても建設業界への転職は可能です。資格取得よりも転職のほうが優先度が高い場合は、学習と求人検索を並行して行うことをおすすめします。

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