BIM利用技術者試験は近年よく耳にするようになった試験ですが、詳しくご存知でしょうか?
この記事では、BIM利用技術者試験についてわかりやすく解説します。
試験の概要から合格率、メリットなどを紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
- BIM利用技術者試験の概要
- BIM利用技術者試験の合格率
- BIM利用技術者試験の勉強方法
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BIM利用技術者試験とは?試験概要を解説

BIM利用技術者試験は、2023年に始まった資格試験です。
まずは、BIM利用技術者試験の試験概要をチェックしていきましょう。
ここでは、受験対象者や受験料などを紹介します。
受験対象者
BIM利用技術者試験は、1級、準1級、2級に分かれており、受験対象者は以下のとおりです。
級 | 対象者 |
---|---|
1級 | ・BIMの操作に加え、モデラーの統括、BIM設計の補助業務を担う方 ・BIMシステムを利用した業務に従事して半年以上もしくは1年以上の就学経験者を想定している ※2級合格は必須 |
準1級 | ・モデリングの基礎を習得、かつ設計の補助業務を担う方 ・BIMシステムを利用した業務に従事することを目指す方、もしくは従事して間もない方を想定している ※2級合格は必須 |
2級 | ・BIMシステムを利用した業務に従事することを目指す方 ・BIMシステムの周辺業務に従事している方 ・準1級、1級を目指す方 |
受験対象者を確認すると、まずは2級から受験をスタートするとよいでしょう。
2級は準1級、1級へのステップアップとして受けられるほか、関連製品の管理、営業などを担当されている方にもおすすめです。
受験料
BIM利用技術者試験の受験料は、以下のとおりです。
級 | 受験料(税込) |
---|---|
1級 | ・個人受験:1万9,800円 ・準1級合格者:1万3,200円 ・団体受験:1万6,500円 |
準1級 | ・個人受験:1万3,200円 ・団体受験:1万1,100円 |
2級 | ・個人受験:8,250円 ・団体受験:7,700円 |
級が上がるごとに受験料は増えていきます。
ただし、年度が変わると受験料に変更がある可能性もあるため、受験する前は必ず公式サイトでチェックしましょう。
試験方法
BIM利用技術者試験は、1級および準1級は実技試験で、2級は筆記試験です。
さらに1級および準1級は試験時間が4時間あるのに対し、2級は1時間となっています。
また、1級および準1級の対象ソフトは以下のとおりです。
- Archicad
- GLOOBE Architect
- Revit/LT
- Vectorworks
2級の試験でBIMソフトは使用しません。
このように、BIM利用技術者試験は級によって試験方法が異なるため、自分が受ける試験の実施方法をしっかり確認しましょう。
合格基準
BIM利用技術者試験の合格基準は、以下のとおりです。
級 | 合格基準 |
---|---|
1級・準1級 | 総合7割以上の正解 |
2級 | 各分野5割以上および総合7割以上の正解 |
また、合格発表時期は1級および準1級は前期が9月下旬、後期が翌年の2月下旬です。
2級については試験後に発表されます。
BIM利用技術者試験の難易度は?合格率はどれくらい?

試験概要がわかったところで、BIM利用技術者試験の合格率を確認しましょう。
1級および準1級は以下のとおりです。
級 | 2024年前期の合格率 | 2024年後期の合格率 |
---|---|---|
1級 | 25.8% | 36.46% |
準1級 | 50% | 39.54% |
1級に至っては合格率が20%台になることもあり、難しい印象を受けます。
一方で、2級の合格率は以下のとおりでした。
年度 | 合格率 |
---|---|
2023年度 | 92.10% |
2024年度 | 91.86% |
2級についてはいずれの年も90%を超えており、1級および準1級と比較すると難易度は低そうです。
とはいえ、十分な学習なしに合格できるほど簡単な試験ではないため、油断は禁物です。
BIM利用技術者試験に合格するメリット

BIM利用技術者試験に合格するメリットは、以下のとおりです。
- BIMシステムの知識やスキルがあることを証明できる
- 業務に直接活かせる
- 今後転職で有利に働く可能性がある
試験に合格すれば、BIMシステムに関する一定の知識やスキルがあると証明できます。
さらに、その知識やスキルは直接業務に活かせるでしょう。
また、まだ始まったばかりの試験ですが、これから資格自体の評価が高まっていくことも考えられます。
そして、資格の評価が高まれば今後転職などで有利に働く可能性があります。
キャリアアップという視点でも、資格を取得しておいて損はないでしょう。
BIM利用技術者試験の勉強方法

BIM利用技術者試験の勉強方法は、以下のとおりです。
- サンプル問題を活用する
- スキマ時間を活用する
- 通信講座を活用する
受験を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
サンプル問題を活用する
BIM利用技術者試験に合格したい方は、サンプル問題を活用しましょう。
試験勉強をする際は過去問を解こうと言われることが多いのですが、BIM利用技術者試験は過去問が公開されていません。
そこで、サンプル問題を活用します。
BIM利用技術者試験のサンプル問題は、公式サイトから無料でダウンロード可能です。
問題数が多いわけではありませんが、雰囲気などを確認できるためおすすめです。
スキマ時間を活用する
BIM利用技術者試験を受けるなら、スキマ時間を積極的に活用しましょう。
特に、仕事をしながら受験することを考えている方はスキマ時間を有効に活用するのがおすすめです。
例えば、スキマ時間1回は15分だったとしてもそれが4回あれば1時間になります。
通勤時間や昼休憩など、スキマ時間がないかぜひチェックしてみてください。
通信講座を活用するのも一つの手
試験に合格したいなら、通信講座の活用も一つの手です。
BIM利用技術者試験は独学も可能ですが、一人で勉強を継続するのが難しいと感じる方もいるでしょう。
通信講座であれば完全に一人で勉強を進める必要はなく、効率良く学習を進められます。
必要に応じて、通信講座も検討してみるとよいでしょう。
なお、MACでは「資格取得支援制度」を実施しております。
最大10万円の合格祝金をご用意しているので、詳細をぜひ以下のリンクでチェックしてみてください。
BIM利用技術者試験に関するよくある質問

BIM利用技術者試験に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- 仕事をしながらでも合格できますか?
- 実務経験が浅くても合格できますか?
それぞれの回答に目を通していきましょう。
- 仕事をしながらでも合格できますか?
-
BIM利用技術者試験は、仕事をしながらでも合格可能です。
ただし、何も対策しなくても合格できる試験ではなく、計画的に学習を進める必要があります。
自分で学習計画を立てるのが難しい場合は、通信講座などを活用してもよいでしょう。
- 実務経験が浅くても合格できますか?
-
BIM利用技術者試験は、実務経験が浅くても合格可能です。
まずは2級から、しっかりと学習を進めて合格を目指しましょう。
まずはBIM利用技術者試験2級から挑戦してみよう!

BIM利用技術者試験は、2023年にスタートした試験です。
合格することで、BIMシステムの知識やスキルがあることを証明できるだけではなく、業務にも直接活かせるでしょう。
また、今後の転職で有利に働く可能性もあります。
そのため、始まったばかりの試験ではありますが、取得しておいて損はないといえます。
ただし、資格がなくても建設業界への転職は可能です。
建設業界への転職を検討している方は資格の有無に関わらず、MACにご相談ください。