BIM利用技術者試験を受けようと思ったとき、難易度が気になる人もいるでしょう。
そこでこの記事では、BIM利用技術者試験の難易度についてわかりやすく解説します。
また、合格するメリットやBIM利用技術者試験以外の資格も簡単に紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- BIM利用技術者試験の難易度
- 合格するメリット
- BIM利用技術者試験以外の資格
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BIM利用技術者試験の基本情報

BIM利用技術者試験は、BIMシステムを利用した業務に従事することを目指す人や、すでにBIMを使っている人におすすめの資格です。
1級、準1級、2級の3種類が用意されており、自分のレベルに合わせて受験可能です。
受験料は8,250円から1万9,800円で級によって異なるほか、個人受験か団体受験かでも費用は変わります。
1級および準1級は総合で7割以上、2級は各分野5割以上かつ総合7割以上の正解で合格できます。
以下の記事でもBIM利用技術者試験について詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

合格率から見るBIM利用技術者試験の難易度

合格率からBIM利用技術者試験の難易度を見ていきましょう。
1級、準1級、2級に分けて紹介します。
BIM利用技術者試験2級
BIM利用技術者試験2級の合格率は、以下のとおりです。
年度 | 合格率 |
---|---|
2023年度 | 92.10% |
2024年度 | 91.86% |
2023年、2024年のいずれも合格率は9割を超えています。
合格率だけ見れば2級の難易度はそれほど高くないことがわかるでしょう。
そのため、初心者の場合は2級から挑戦することをおすすめします。
ただし、BIMをこれから使用する人が勉強もなしで合格できるほど簡単な試験ではないため、油断するのは禁物です。
BIM利用技術者試験準1級
BIM利用技術者試験準1級の合格率は、以下のとおりです。
年 | 合格率 |
---|---|
2024年前期 | 50% |
2024年後期 | 39.54% |
準1級は前期と後期に分かれており、前期の合格率は50%でした。
2人に1人が受かるならそれほど難しくないかもしれないと思う人もいるでしょう。
しかし、後期になると合格率は40%を下回ります。
さらに、2級が筆記試験であるのに対し、準1級は実技試験です。
2級よりも難易度はグッと上がることが予想され、入念な準備が必要でしょう。
BIM利用技術者試験1級
BIM利用技術者試験1級の合格率は、以下のとおりです。
年 | 合格率 |
---|---|
2024年前期 | 25.8% |
2024年後期 | 36.46% |
準1級とは違い、前期のほうが合格率は低くなっており、2割台です。
合格率から見ると準1級、2級と比べて難易度が大きく上がっていると推測できます。
また、1級も実技試験であり、試験時間は4時間です。
受験を考えている人は、しっかりと対策を行ってから臨むとよいでしょう。
【BIM利用技術者試験】合格するメリット3選

BIM利用技術者試験に合格するメリットは、大きく3つあります。
- BIMのスキルを証明しやすくなる
- 将来性がある
- 転職に役立つ可能性がある
受験しようか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
BIMのスキルを証明しやすくなる
BIM利用技術者試験に合格すれば、自分のスキルを客観的に証明できるようになります。
単にBIMができますというより、資格を提示したほうが説得力も増すでしょう。
BIM利用技術者試験は、どの程度BIMを扱えるかをアピールするのに役立ちます。
将来性がある
BIMの需要は、今後高まっていくと予想されています。
これは、国土交通省が建設業界の生産性を向上させるために、BIMの普及を促進しているからです。
さらに、大企業だけではなく中小企業でもBIMの導入が進んでいます。
将来性のあるBIMに関する資格を取得しておけば企業からの評価が高まるだけではなく、差別化も図れるでしょう。
転職に役立つ可能性がある
BIM利用技術者試験に合格した事実は、転職に役立つ可能性があります。
これは、BIM利用技術者試験に受かれば知識やスキルを客観的に証明できるからです。
また、BIMを使いこなせる人はそれほど多くないため、転職市場では優遇される場合もあるでしょう。
転職を考えているなら、取得を検討する価値があります。
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BIM利用技術者試験以外にも資格はある!難易度は?

BIM利用技術者試験以外にも、BIMに関する資格は多数あります。
資格名称 | 内容 |
---|---|
BIM/CIM管理技士資格 | BIM/CIMを活用した業務の適切な執行を監理できることを証明可能 |
Archicad BIM User 認定試験 | Archicadの基本機能と特性を使用できる利用者が対象 |
オートデスク社 Revit Architecture ユーザー試験 | ・Revitの基礎知識や基本的な操作方法が問われる ・難易度はやや高い |
BIMエンジニアライセンス – BIMクリエイター | ・実施設計S3レベルのBIMモデルの作成、それらを基本設計図書としてアウトプットするスキルを測定する試験 ・実技試験の比重が高い |
BIM プロジェクトインフォメーション プラクティショナー (ISO-19650-2) | ・BSI国際規格の認定資格 ・研修が中心 ・難易度は高い |
BIMアセットインフォメーション認定プロフェッショナル (ISO-19650-3) | ・BSI国際規格の認定資格 ・研修が中心 ・難易度は高い |
BIM利用技術者試験の合格を目指しながら、必要に応じてほかの資格を取得するのもよいでしょう。
BIMの知識やスキルをより高められるはずです。
ただし、難易度が高い試験もあるため、自分に適した資格を選ぶ必要があります。
各資格については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

BIM利用技術者試験の難易度に関するよくある質問

BIM利用技術者試験の難易度に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- BIM利用技術者試験2級合格にはどれくらいの勉強時間が必要ですか?
- BIM利用技術者試験2級のテキストは何がおすすめですか?
- BIMに関する資格で国家資格はありますか?
理解を深めるためにも、それぞれの回答に目を通していきましょう。
- BIM利用技術者試験2級合格にはどれくらいの勉強時間が必要ですか?
-
BIM利用技術者試験2級に合格するためには、最低でも1ヶ月ほどの期間は必要です。
3週間ほどで合格できたという話もありますが、未経験者の場合は学習期間に余裕を持っておいたほうがよいでしょう。
また、仕事をしながら合格を目指す場合も同様です。
まずは無理のない学習計画を立ててみてください。
- BIM利用技術者試験2級のテキストは何がおすすめですか?
-
テキストについては、自分の読みやすいものを選ぶのがおすすめです。
ただし、BIM利用技術者試験では2級試験の対策用テキストとして、一般社団法人BIM教育普及機構が出版している「建築・BIMの教科書 BASIC-Ⅰ改訂2版(建設物価調査会刊)」を指定しています。
2級の試験問題はすべてこのテキストから出題するという文言もあるため、迷う場合は上記の書籍を購入するとよいでしょう。
- BIMに関する資格で国家資格はありますか?
-
BIMに関する国家資格は、今のところないようです。
今後は国家資格として登場するものもあるかもしれませんが、現時点では民間資格です。
とはいえ、価値がないというわけではないため、取得するのも一つの手です。
BIM利用技術者試験2級の難易度はそれほど高くない!

BIM利用技術者試験は、準1級と1級の難易度がやや高いことがわかりました。
そのため、これから取得を目指す人はまず難易度の高くない2級から挑戦するのがおすすめです。
また、すでに仕事でBIMを使っている人は2級合格後、そのまま1級を目指すのもよいでしょう。
ただし、BIMの資格は取得が必須というわけではありません。
持っていなくても転職は可能なので、転職を考えている人は学習と並行して求人のチェックも行うことをおすすめします。
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