「CADの資格を取ろうと思ったけど、種類が多くて迷ってしまう」
「難易度がわからないから、どの試験を選べばいいのかわからない」
このような人のために、CADの資格の難易度を紹介します。まとめて確認したい人は、一覧表をチェックしてみてください。
また、なるべく効率よく資格を取得したい人のために、合格する方法についても解説します。ぜひ最後までご覧ください。
- CADの資格の難易度
- 難易度の高いCADの資格を取得するメリット
- 難易度が高いCADの資格に合格する方法
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CADの資格の難易度は高い?

CADの資格の難易度は、試験によって異なります。
例えば、試験ごとに必要とする知識やソフトウェアの専門性は異なりますし、実技なのか筆記なのかといった試験方法でも難易度は変わります。
さらに、同じ試験でも等級が異なれば難易度は変わるため、すべて簡単、すべて難しいとは言い切れません。
また、自分の得意、不得意などの感じ方によっても難易度は変わると考えられます。
そのため、一般的に簡単だと言われている試験が難しいと感じることもあるでしょう。その逆もあり得ます。
CADの資格の難易度一覧表

CADに関する資格を一覧表にまとめました。
目安として合格率や難易度も記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
資格名称 | 合格率(目安) | 難易度 |
---|---|---|
CAD利用技術者試験 | 65〜70%程度(2次元CAD利用技術者試験基礎・3次元CAD利用技術者試験2級の場合) | 易しい |
建築CAD検定試験 | 70%程度(3級の場合) | 普通 |
オートデスク認定資格プログラム | 非公開(正答率約70%以上で合格) | 普通 |
Vectorworks操作技能認定試験 | 非公開(正答率70%以上で合格) | 普通 |
3次元設計能力検定試験 | 非公開(正答率60%以上で合格) | 普通 |
CADデザインマスター | 非公開(正答率70%以上で合格) | 難しい |
CAD実務キャリア認定制度 | スコア制(満点990点) | 難しい |
機械・プラント製図技能士 | 30〜40%程度 | 難しい |
難易度が高い資格だと合格率は30%程度のものもあります。
初めてCADの資格試験を受ける場合や、これから知識やスキルを身につけていくという場合は、難易度の低いものから受験することをおすすめします。
【難易度別】CADの資格を8つ紹介

ここでは、「易しい」「普通」「難しい」の3つの難易度に分けて、CADの資格を紹介します。
まずどの資格から取得するのか、今後どのような資格を目指せばいいのか考えながら読み進めてみてください。
易しい
CAD利用技術者試験は、難易度の易しい試験です。
2次元と3次元に関する試験がありますが、より難易度の低いものから受験したい場合は2次元CAD利用技術者試験がおすすめです。
ただし、2次元も3次元でも1級は合格率が低くなり、難易度がグッと上がります。
難易度の易しい試験を希望するなら、2次元CAD利用技術者試験基礎もしくは3次元CAD利用技術者試験2級からスタートしてみましょう。

普通
難易度が「普通」とされるCADの資格は以下のとおりです。
資格名称 | 説明 |
---|---|
建築CAD検定試験 | ・建築業向けのCADスキルがあることを証明できる ・社会人は3級あるいは准2級がおすすめ |
オートデスク認定資格プログラム | ・オートデスク社主催の認定資格 ・ソフトウェアの基本的な使い方や応用スキルを学べる |
Vectorworks操作技能認定試験 | ・2Dおよび3DCADを使用した試験 ・Vectorworksを活用した業務を行う人におすすめ |
3次元設計能力検定試験 | ・3Dモデリングおよび機械設計のスキルがあることを証明できる ・初心者は3次元CADコースがおすすめ |
Vectorworks操作技能認定試験については難易度を普通としていますが、一部で非常に難しいという声もあります。
このように、普通の難易度だからといって油断していると取得できないかもしれません。
どの資格を取得するにしても、入念な準備は必要です。

難しい
CADの資格で難しいと言われているのは、以下の3つです。
資格名称 | 説明 |
---|---|
CAD実務キャリア認定制度 | ・機械および建築のCADスキルがあると証明できる ・JIS規格の理解が必要 |
CADデザインマスター認定試験 | ・エンジニア向けの業種全般で役立つ資格 ・すでに難易度の低い資格を取得している人におすすめ |
機械・プラント製図技能士 | ・機械およびプラント設計のスキルがあると証明可能 ・出題範囲が広く、深い知識が要求される |
難易度の高い資格にいきなり挑戦するのも一つの方法ですが、難易度の低い試験でCADへの理解を深めてからチャレンジするのもよいでしょう。
また、難易度の高い資格を取得するためにはある程度の学習時間が必要です。あらかじめ学習計画を立てるなど、工夫したほうがいいかもしれません。
無計画では合格する確率を下げてしまう可能性があります。
難易度の高いCADの資格を取得するメリット

難易度の高いCADの資格を取得すれば、以下のようなメリットがあります。
- 周囲からの評価が上がる
- 業務の効率が向上する
- 転職の際にアピールできる
一つずつ見ていきましょう。
周囲からの評価が上がる
難易度の高いCADの資格を取得すれば、周囲からの評価が上がります。とくに、建設業界に携わっている人からの評価は大きく向上するでしょう。
さらに、周囲からの評価が上がることで意見が通りやすくなり、今よりも仕事がしやすくなる可能性もあります。
また、資格を取得するために、計画的にコツコツと努力できたことも評価されるかもしれません。
業務の効率が向上する
CADの資格を取得すると、業務の効率が向上する可能性があります。
とくに、難易度の高い資格を取得した場合、難易度の低いものよりも知識やスキルが身についているでしょう。
結果、業務の正確性やスピードが上がり、業務の効率がよくなります。
転職の際にアピールできる
難易度の高いCADの資格を取得すると、転職の際にアピールできるというメリットがあります。
例えば、CADの知識やスキルがあると口頭で伝えても、それが本当かどうか判断するのは簡単ではありません。しかし、資格があればCADの実力を客観的に証明できます。
また、難易度の高い資格を取得するためには、計画的に学習を進めなければなりません。そのため、資格があれば目標に対して計画性を持ってコツコツと努力できる人だと評価されるでしょう。
難易度が高いCADの資格に合格する方法

難易度が高いCADの資格に合格する方法は、以下のとおりです。
- アウトプットを中心に学習を進める
- 公式の動画を活用する
- 通信講座やスクールを活用する
それぞれの詳細を見ていきましょう。
アウトプットを中心に学習を進める
難易度の高いCADの資格に合格したいなら、アウトプット(問題演習)を中心に学習を進めましょう。
学習を進める際に、テキストや参考書を読み込むことに注力する人がいますが、実際に答えられなければ意味がありません。
テキストや参考書を読み込むのもいいですが、効率よく学習を進めたいなら問題集や過去問などでアウトプットすることを意識しましょう。
問題集や過去問などを解くことで、出題傾向なども把握できるのでおすすめです。

公式の動画を活用する
CADの資格合格を目指すなら、公式の動画を活用するのも有効です。
例えば、オートデスク社はCADソフトの公式動画を出しており、実際の画面を見ながら学習を進められます。
また、無料で活用できるのも魅力の一つです。
動画のほうが理解しやすい人は、積極的に活用しましょう。
通信講座やスクールを活用する
場合によっては、通信講座やスクールを活用するのも効果的です。
とくに、独学での合格が難しいと考える人は通信講座やスクールの活用を検討しましょう。
また、通信講座やスクールは要点を絞って学習を進められるため、効率よく合格を目指せます。
ただし、独学よりも費用がかかる傾向があるため注意しましょう。
なお、MACでは「資格取得支援制度」を実施しております。
最大10万円の合格祝金をご用意しているので、詳細をぜひ以下のリンクでチェックしてみてください。
CADの資格の難易度に関するよくある質問

CADの資格の難易度に関するよくある質問は、以下のとおりです。
- CADの資格は意味ないと言われるのはなぜですか?
- CADの資格はどれがいいですか?
- CADの資格を取得するためにはどれくらいの勉強時間が必要ですか?
理解を深めたい人は、しっかりと回答に目を通していきましょう。
- CADの資格は意味ないと言われるのはなぜですか?
-
CADの資格が意味ないと言われるのは、資格がなくても業務ができるからです。
例えば、資格を持っていなくてもCADオペレーターとして働けます。
とはいえ、資格は知識やスキルを客観的に示すのに役立ちます。
最初から意味がないと決めつけて取り組まないのは、損をしているかもしれません。
あわせて読みたいCADの資格が意味ないと言われる本当の理由とは?取得のメリットも解説 「CADの資格は意味がない」 CADオペレーターを目指している人やCADの資格を取得しようと考えている人は、一度は耳にしたことがあるかもしれません。 しかし、CADの資格… - CADの資格はどれがいいですか?
-
CADの資格はどれがいいのかは、人によって異なります。
例えば、これからCADについて学ぶ人は難易度の低いもの、特定ジャンルの専門性を高めたいならそれに関連するCADの資格を取得したほうがよいでしょう。
ちなみに、初心者の人にはCAD利用技術者試験がおすすめです。
- CADの資格を取得するためにはどれくらいの勉強時間が必要ですか?
-
資格によって異なりますが、最低でも3ヶ月程度の学習期間は確保したほうがよいでしょう。
初めて学習する人は、さらに余裕を持ったほうがいいかもしれません。
また、難易度の高いCADの資格取得を目指す人も時間には余裕を持って学習を始めるのがおすすめです。
CADの資格ごとの難易度を把握して挑戦してみよう!

CADの資格の難易度はそれぞれで異なるため、高い・低いと一括りにまとめることはできません。
例えば、CAD利用技術者試験の難易度は易しい傾向にありますが、CADデザインマスター認定試験や機械・プラント製図技能士は難しい傾向があります。
自分のレベルや目的に合わせて受験する資格を選ぶとよいでしょう。
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