AIでの図面描きも珍しくないが、少々待った!「AI」の「へぇ~!」な法律話

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生成 AIに描かせた施工図、著作権は誰のもの?

問題です 。

Q:生成AIで描いた施工図を自作の著作物として登録してOKなのか?

正解は「NO」です。

現行法では、AIが自動生成した作品に、著作権は認められません。

生成AIの活用が急速に広がる中、建設業でもAIによる施工図・説明資料作成のケースが急増しています。

ただし、これらの「著作権」の帰属については、まだまだ多くの誤解があるようです。

著作権法では「人間の創作的関与」がない場合は、「著作物」とは認められず、生成AIが自動出力した画像・図面は、「著作物」としての保護も受けません。

しかし、AIを使った施工図は全て無権利、というわけではありません。

人間が入力(プロンプト)を工夫し、構図や仕上がりを具体的に制御した場合は、「著作物性」が認められる可能性があります。人が思想感情を創作的に表現するための「道具」としてAIを使用したものと認められれば、著作物としてAI利用者が著作者になると考えられています。

また、無料の生成AIツールでは、利用規約に「商用利用不可」や「権利は提供元に帰属」と書かれていることもあります。

知らずに企業の業務で使用した場合は、後々大きな法的トラブルに発展する恐れもあります。

生成AIのまとめ

・AIだけで生成した施工図には、著作権が認められない

・人間の工夫や指示が強く関与すれば、著作権が認められる可能性も

・利用規約・著作権侵害リスクの確認が不可欠

奥の深い「生成AI」の「へぇ~!」な法律話。知っていると知らないとでは、相当に差が出てしまいます。

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