工事現場の仮囲い広告は、ちょっと待った!「建設現場」の「へぇ~!」な法律話

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仮囲いの広告掲示は違法?合法?

工事現場の仮囲いに広告や看板を勝手に貼っても大丈夫なのか?

正解は「NO」です。

工事現場の周囲に設置される「仮囲い」は、本来は歩行者の安全や工事中の景観確保のためのものです。

しかし、白いパネルを見て「ここに広告を出せば目立つのでは?」と考える方も少なくありません。ところが、法律の上では話はそう単純ではないのです。

仮囲いへの広告掲示は「屋外広告物条例」の対象となり、原則として各自治体の許可が必要となります。無断で貼った場合は違法広告物とされ、撤去命令や罰金または過料の対象になることもあります。

都市部ほど景観への配慮が厳しく、看板を出すこと自体が認められない区域もあります。

一方で例外もあり、建設業法に基づき「施工業者名」「工事名称」「工期」などを表示する掲示板は義務づけられており、これは違法広告には当たりません。つまり、情報提供のための掲示はOKでも、宣伝目的の広告はNGという線引きです。

広告を活用したいときは、必ず自治体の窓口に確認してから。工事現場は公共の安全に関わる場所であり、安易な利用はトラブルのもととなります。 奥の深い「工事現場の仮囲い」の「へぇ~!」な法律。知っていると知らないとでは、相当に差が出てしまいます。

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