SNSの「いいね!」は、ちょっと待った!「ネット発信」の「へぇ~!」な法律話

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SNSでの安易な「いいね!」で罪になるのか?

SNSで誰かの悪口投稿に「いいね!」しただけで、名誉毀損の共犯になるでしょうか?

正解は「NO」です。

SNSにあふれる「いいね!」ボタン。気軽に押せるため、深く考えずにリアクションする人も多いでしょう。

しかし、もしそれが他人を誹謗中傷する投稿だったらどうでしょうか?

法律的に「共犯」とされるのかが気になりますよね。

結論からいえば「いいね!」単体で共犯とされる可能性は低く、現時点で刑事責任を問われた事例もありません。

「賛同」や「応援」のニュアンスはあるものの、それ自体を「新しい発信」とは評価しないのが一般的だからです。

但し、誹謗中傷ツイートに賛同を示すものだとして、民事上の不法行為責任を認めた事例はあります。

また、注意が必要なのは「リツイート」や「シェア」などの拡散行為です。これらは自分が新たに情報を広める行為とみなされ、場合によっては名誉毀損の加害者として責任を負う可能性が出てきます。民事上の損害賠償を請求された例もあり、油断はできません。

つまり、「いいね!」はセーフでも「広げる行為」はアウトになり得るのです。

SNSは便利で楽しい一方、ワンクリックが大きな法的リスクを生むこともあることを、常に意識しておく必要があります。

奥の深いSNSでの「いいね!」の「へぇ~!」な法律。知っていると知らないとでは、相当に差が出てしまいます。

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