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施工管理はやめとけと言われる理由6選!向いている人・向いていない人の特徴も解説
2024.5.26
「施工管理の仕事に興味はあるけど、”やめとけ”という声も聞くし、本当のところはどうなの?」と思っていませんか?
特に未経験だと、不安なことも多く悩んでしまうことも多いですよね。
そこで今回の記事では施工管理に興味がある人向けに、以下のポイントで詳しく解説します。
1. 施工管理はやめとけと言われる具体的な理由
2. 施工管理ならではのやりがい
3. 施工管理に向いている人・向いていない人の特徴
今回の記事を読むことで、施工管理に対する理解が深まり、あなたにとって最適なキャリア選択が可能になります。
将来的により良い職業生活を送るための一歩を踏み出しましょう。
この記事でわかること
- 施工管理はやめとけと言われる理由
- 施工管理のやりがい
- 施工管理の平均年収
- 施工管理の仕事内容
- 施工管理のキャリアパス
目次
施工管理はやめとけと言われる理由
「施工管理はやめとけ」と言われる理由を6つに厳選して、詳しく解説します。
1.長時間労働で残業が多い
施工管理の仕事は長時間労働が一般的です。
現場での作業が主なため、天候や予期せぬトラブルにより、スケジュールが遅れることがしばしばあります。
その結果、残業が増えることが避けられません。
建設業に従事する人の平均残業時間は、他の業種に比べてかなり高い水準にあります。
朝7時に現場に到着し、作業が終わるのは夜8時、9時ということも珍しくありません。
2.休日出勤が多い
施工管理の仕事では、休日出勤も多いので注意が必要です。
工期が迫っている場合や天候不順で予定がずれた場合、休日も現場に出なければなりません。
建設現場は365日稼働することも多く、祝日や週末も出勤するケースもあります。
休日を大切にしたいと考える人には、不向きな仕事と言えるでしょう。
3.危険と隣り合わせになる
施工管理の現場は常に危険と隣り合わせです。
高所作業や重機の操作、大量の資材の移動など、危険が伴う作業が日常的に行われます。
安全対策は講じられているものの、事故のリスクはゼロにはなりません。
建設業は労働災害の発生率が他の業種に比べて高い傾向にあるので、あらかじめ把握しておきましょう。
4.体力を要する場面が多い
施工管理の仕事は体力を要します。
現場を歩き回り、重い資材を運び、時には肉体労働を手伝うこともあります。
加えて、長時間労働や休日出勤が重なると、体力の消耗は激しくなるでしょう。
一日の大半を現場で過ごし、階段の上り下りや資材の運搬で体力を使い果たすことも多々あります。
5.労災のリスクが高い
施工管理の現場は労災のリスクが高い傾向にあります。
高所作業、重機の使用、大量の資材の移動など、さまざまな危険が伴うことが理由です。
安全対策を徹底しても、事故を避けられない場合があります。
特に、高所からの転落や重機の操作ミスによる事故があるので、労災のリスクはある程度覚悟しておきましょう。
6.マルチタスクで業務量が多い
施工管理の仕事はマルチタスクで業務量が多い傾向にあります。
現場の管理だけでなく、書類作成や関係者との調整、進捗管理など、多岐にわたる業務を同時にこなす必要があるので基本的に多忙です。
一日のうちに現場の安全確認、進捗報告書の作成、関係業者との打ち合わせなど、さまざまな業務を行います。
頭も体もフル回転しなければならず、人によって向き不向きが大きく分かれるでしょう。
施工管理はやめとけは嘘?施工管理ならではのやりがい
施工管理の仕事は、多くの人に「やめとけ」と言われることが多い職業です。
一方で施工管理ならではのやりがいもあるので、1つずつ見ていきましょう。
1.完成時に達成感を感じやすい
施工管理の仕事では、プロジェクトが完了したときに大きな達成感を得られます。
一つの建物やインフラが完成するまでには、多くの努力と時間がかかりますが、その分、完成した時の喜びも大きいのが嬉しいポイントです。
大型商業施設の建設プロジェクトに関わった場合、その施設がオープンし、多くの人々に利用される光景を見ると、自分の仕事が社会に貢献していることを実感できるでしょう。
2.自分の仕事が形として残る
施工管理の仕事は、自分の手掛けた仕事が形として残るという特徴があります。
建設した建物やインフラは、何十年もその場所に残り続け、人々の生活に影響を与えます。
これは他の職種にはない、施工管理ならではの魅力です。
自分の仕事を形として残したいという方は、施工管理に向いています。
3.自分で仕事を監督できる
施工管理の仕事では、自分で仕事を監督できます。
プロジェクト全体の進行を見守りながら、自分の判断で物事を進められるのがメリット。
自分で物事を計画し、実行するのが好きな人にとっては大きな魅力となります。
効率よくプロジェクトを進めることで、大幅なコスト削減と工期短縮を実現するなど、自分の裁量で仕事を進められることは、大きなやりがいとなるでしょう。
施工管理のやりがいについて、以下の記事でも詳しく解説しているので併せて参考にしてみてください。
施工管理の楽しい点8選|施工管理のきついところも一緒に解説します。
施工管理とは
施工管理の基本的な役割や、施工管理者が日々行う仕事の内容を紹介します。
1.施工管理の役割
施工管理は、建設現場での工事がスムーズに進むように調整し、全体を管理する役割を担っています。
計画の立案、資材の調達、工事の進捗管理、安全管理、品質管理など、多岐にわたる業務を遂行。
建設プロジェクトが予定通りに完了することを目指し、仕事を進めます。
また、現場の安全を確保するために、定期的に安全点検を行い、労働者に安全教育を実施することも重要な役割です。
施工管理者はプロジェクトの成功に欠かせない存在であり、多くの責任を負っています。
2.施工管理者の仕事内容
施工管理者の仕事内容は日々の現場監督から始まり、プロジェクト全体の進行管理まで多岐にわたります。
以下は、主な仕事内容の一覧です。
1. 計画立案:プロジェクトの全体計画を作成し、スケジュールを立てる。
2. 進捗管理:工事の進行状況を確認し、遅れが出ないように調整。
3. 安全管理:現場の安全を確保するために、安全点検や労働者への安全教育を実施。
4. 品質管理:建設物の品質を確保するために、使用する資材や施工方法をチェック。
5. コスト管理:予算内でプロジェクトを完了させるために、コストを管理。
6. 関係者との調整:設計者、業者、施主など、さまざまな関係者とのコミュニケーションを取り、プロジェクトを円滑に進める。
施工管理者の一日はやることが多く、幅広い業務をこなします。
3.施工管理の平均年収
施工管理者の平均年収は、経験や資格の有無、企業の規模によって異なりますが、一般的には比較的高い水準と言えます。
建設業に従事する人の平均年収は約491万円で、日本の全産業平均年収よりも高い傾向にあります。
具体的には、以下の通りです。
・新人、未経験者: 年収300万~400万円
・中堅(経験5~10年): 年収450万~600万円
・ベテラン(経験10年以上): 年収600万~800万円以上
また、施工管理の仕事は需要が高く、特に若手の人材が求められています。
施工管理の仕事は、責任が大きい分、やりがいも大きく、高い年収が期待できる職種です。
施工管理に向いている人の特徴
施工管理の仕事に向いている人の特徴について、順を追って説明します。
1.コミュニケーション能力が高い
施工管理の仕事では、現場の作業員、設計者、クライアントなど、さまざまな関係者とのコミュニケーションが必要です。
コミュニケーション能力が高いと、プロジェクトの進行がスムーズに進みます。
作業員と設計者の意見を上手くまとめ、最適な解決策を導き出すなどの、コミュニケーションが、プロジェクトの成功には欠かせません。
円滑にコミュニケーションをこなせるタイプかどうか、一度自分で確認しましょう。
2.常に全体を見て仕事ができる
施工管理者は、プロジェクト全体の進行を把握しなければなりません。
部分的な作業に集中するだけでなく、全体の流れを見渡して適切な判断を下す能力が求められます。
例えば、大規模なビル建設プロジェクトで、複数の作業が同時進行する中、全体のスケジュールを調整し、各工程が遅れないように管理するといった能力が重要です。
前職でチームリーダーやマネージャーなど全体を統括する仕事をしていた方は、特に向いていると言えるでしょう。
3.臨機応変に対応できる
施工現場では、予期せぬトラブルが発生することがよくあります。
予期せぬトラブルに迅速かつ柔軟に対応できる人は、施工管理に向いています。
例えば、天候不順による工事の遅れを見越して、作業スケジュールを再調整し、全体の遅延を防ぐなどの臨機応変な対応力が、施工管理の現場では重要です。
受け身で言われたことしかできない性格だと、施工現場では働けないので注意しましょう。
4.マルチタスクに抵抗がない
施工管理の仕事では、同時に複数の業務をこなす必要があります。
現場の監督、書類作成、関係者との打ち合わせなど、さまざまな仕事を並行して行うため、マルチタスクに抵抗がない人が向いています。
前職での経験も見ながら、施工管理の仕事に就くかどうかもう一度慎重に判断しましょう。
施工管理に向いていない人の特徴
施工管理の仕事に向いていない人の特徴も紹介します。
向いている人の特徴と合わせて確認して、転職を検討しましょう。
1.体力がない
施工管理の仕事は、体力を必要とする場面が多いので注意が必要です。
作業員とコミュニケーションを取るために1日中現場を歩き回ることが多く、長時間の立ち仕事や重い資材の運搬・移動などもあります。
体力に自信がない場合は、長く続けられない可能性もあるので注意しましょう。
2.マネジメント経験が浅い
施工管理の仕事では、現場の管理やプロジェクトの進行をスムーズに進めるために、マネジメント能力が求められます。
マネジメント経験が浅いと、現場の調整や問題解決がうまくいかないことがほとんどです。
マネジメント経験がなく、人をまとめるのが不向きな場合は施工管理の仕事に就いても長く続けられません。
3.スケジュールを立てて行動ができない
施工管理の仕事では、スケジュール管理が重要です。
工事の進行状況を把握し、適切なタイミングで次の作業に移るためには、スケジュールを立てて行動する能力が不可欠。
スケジュール管理が苦手な人は工事が遅れたり、トラブルが発生することが多くなります。
施工管理に向いていない人の特徴は、以下の記事でより詳しくまとめているので併せてチェックしてください。
施工管理のキャリアパス
施工管理のキャリアパスは、未経験から始めて徐々にキャリアを積み重ねていくことが一般的です。
未経験から就職するまでの流れと、就職後のキャリアパスについて詳しく解説します。
1.未経験~就職
未経験から施工管理の仕事に就くには、まず建設業界についての基本的な知識を身につけることが重要です。
以下のステップで未経験者でも施工管理の仕事に就けます。
1. 専門学校や大学での学習
2. 施工管理技士の資格を取得
3. インターンシップやアルバイト
4. 企業への応募
2.就職した後
施工管理者として就職した後は、現場での経験を積みながらキャリアアップを目指します。
以下は、施工管理者の一般的なキャリアパスの流れです。
1. 現場監督としての経験
2. 大規模プロジェクトへの参加
3. 資格のステップアップ
4. 管理職への昇進
施工管理のキャリアパスは、未経験から始めて経験を積みながら徐々に昇進できます。
資格の取得や実務経験の積み重ねが重要であり、努力次第で高いポジションや給与を得ることが可能です。
施工管理をやめとけばよかったと後悔しない方法
施工管理の仕事を続けるかどうか悩んでいる人は、以下の方法を参考にして後悔しないようにしましょう。
自分に合った働き方やキャリアパスを見つけるためには、プロの意見を聞くことや自分の適性を見極めることが重要です。
1.プロに相談する
施工管理の仕事を続けるかどうか悩んだ場合、まずはプロに相談することがおすすめ。
建設業界での経験が豊富な人や、キャリアカウンセラーに相談することで、自分に合ったアドバイスをもらえます。
弊社では、公共事業に関する発注者支援業務の紹介を行っています。
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2.向き不向きを見ておく
施工管理の仕事に向いているかどうかを見極めるためには、自分の適性を正確に把握することが重要です。
以下のスキルがあるかチェックしてみましょう。
・コミュニケーション能力
・マネジメント力
・臨機応変な対応力
・マルチタスク能力
これらのスキルがあると、施工管理の仕事を進めやすくなります。
3.施工管理としてのキャリアパスを明確にする
施工管理のキャリアパスを明確にすることで、将来の目標を見据えた働き方ができます。
以下のステップを参考に、自分のキャリアパスを計画しましょう。
1. 短期目標の設定:現場での経験を積み、基礎的なスキルを習得する。
2. 資格取得:施工管理技士の資格を取得し、キャリアアップのための基礎を固める。
3. 中期目標の設定:大規模プロジェクトの管理や複数の現場を担当する。
4. 長期目標の設定:管理職として組織全体の管理や戦略的な決定に携わる。
後悔しないようにキャリアパスを明確にして、どのような将来を設計するのか考えておきましょう。
施工管理はやめとけという意見を鵜呑みにしないようにしましょう!|まとめ
施工管理の仕事には多くの挑戦や困難が伴いますが、それ以上にやりがいや成長の機会も多くあります。
今回の記事では、施工管理の良い面も悪い面もあわせて解説しているので、転職時の参考にしてみてください。
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