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建設コラム

施工管理はつらい?厳しさと魅力、ホワイト企業で働く方法を解説

2024.9.06

「施工管理はつらい仕事」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

実際に、施工管理は体力面や人間関係でつらいことも多く、心身共にタフであることが求められる仕事です。

しかし、施工管理にはつらさを上回る魅力も数多くあります。

また、施工管理を取り巻く労働環境の改善も見られており、将来性の高い仕事だといえます。

企業や働き方を慎重に選べば、ホワイト企業で働くことも十分に可能です。

今回の記事では、施工管理がつらいと言われる理由や魅力、ホワイトな企業や働き方を選ぶ方法について解説します。

この記事のポイント

  • 施工管理がつらいと言われる理由
  • 施工管理の魅力ややりがい
  • ホワイト企業に転職する方法

当社MACでは施工管理への転職相談を承っています。

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ご興味がある場合は、お気軽にご連絡ください。

施工管理がつらいと言われる理由

施工管理がつらいといわれる要因としては、体力面や人間関係、労働環境などが挙げられます。

主な理由を以下でご紹介しましょう。

長時間労働や休日出勤が多い

施工管理は、長時間労働や休日出勤の多い仕事です。

工期中は現場監督として工事を管理しなくてはならないうえ、書類作成やクライアントとの打ち合わせなど、現場以外での業務も数多くあります。

さらに悪天候や資材調達の遅延といったトラブルが生じた場合、工期の遅れを取り戻すための休日出勤で対応しなくてはなりません。

「体を休める時間が取れない」、「連休が取りづらく家族旅行もままならない」という声も多く、施工管理がつらいといわれる大きな要因になっています。

体力が必要

施工管理は、体力的にもつらい仕事です。

朝から晩まで、炎天下でも極寒でも現場を巡回し、正確に業務をこなす必要があります。

管理業務がメインですが、資材の運び込みや現場の掃除など、体を動かす作業を求められることもあります。

さらに、先述の通り現場仕事以外の業務も多く、早朝から深夜まで働くことも珍しくありません。

長時間にわたり体と頭をフル回転させる必要のある施工管理は、体力的にも負担の多い仕事です。

責任が重い

施工管理は、現場監督として重い責任を負います。

工事が計画通り進んでいるか、現場に危険箇所はないか、作業員が体調不良やトラブルを起こしていないか、常に確認する必要があります。

ひとたび事故やトラブルが発生すると、先頭に立って対処に当たらなければなりません。

「緊急対応のため、いつ呼び出されるか分からず、休みの日も落ち着かない」という声もあり、精神的な面でもつらい仕事だといえます。

人間関係が大変

施工管理は、人間関係も大変です。

施工管理では現場の職人やクライアント、資材や建設機械の業者、工事現場の近隣住民など、さまざまな立場の人と接します。

クライアントの要望と現場の声の板挟みになったり、近隣住民から苦情が来たり、業者に値下げ交渉をしたりと、つらい立場に立たされることも少なくありません。

施工管理のつらさは体力面だけではなく、人間関係による精神的な負担も原因になっています。

女性にとって働きにくい環境

女性にとって、施工管理は働きにくい環境です。

その理由としては、以下の3点が挙げられます。

・女性に必要な設備(トイレや更衣室)がない
・男性主体の雰囲気になじめない
・出産休暇制度や育児休暇制度が整っておらず、出産でキャリアが途切れてしまう

施工管理は未だ男性社会であり、女性への配慮は不十分です。

施工管理の仕事についたものの、つらいことが多く辞めてしまった、出産でやめざるをえないという女性もいると考えられます。

女性が施工管理に携わる上でのメリット・デメリットは以下の記事で詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。

施工管理は未経験の女性でもできる?女性ならではのメリット・デメリットを解説

勉強すべきことが多い

勉強すべきことが多い点も、施工管理がつらいと言われる原因のひとつです。

施工管理でキャリアアップするためには施工管理技士の資格取得が必要です。

しかし、資格取得には100〜400時間の試験勉強が必要であるといわれています。

長時間労働の激務の中で試験勉強の時間を取るのは困難です。

また、建設技術は日々進歩しています。

現場が変われば工法や資材が大きく変わり、新しい知識が必要になるため、勉強は欠かせません。

しかし、教育体制が整っていないことから独学で勉強する必要があり、体力的にも精神的にもつらいと感じる人もいるようです。

施工管理の仕事がきついといわれる理由については以下の記事も併せてお読みください。

施工管理はきつい?仕事が大変な理由と解決方法を紹介!

施工管理の魅力

施工管理はつらいこともありますが、つらさを上回る魅力も数多くあります。

施工管理の主な魅力を以下にご紹介します。

未経験でも努力次第でキャリアアップできる

施工管理は学歴や経験にかかわらず、キャリアアップできる仕事です。

特に最近では人手不足のため、意欲重視で未経験者を雇用し、現場の経験を通じてキャリアアップしてもらおうと考える企業も増えています。

実務経験を積めば施工管理技士の受検資格を得られますので、試験を受けて資格を取得できれば、主任技術者や監理技術者になることも可能です。

現場仕事をしながらの試験勉強はつらいですが、努力次第で上を狙えるため、やりがいがあります。

特に上昇志向の強い人には魅力的な仕事だといえるでしょう。

施工管理における未経験からのキャリアアップの流れについては以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

施工管理は未経験でもできる?有利になる資格・能力やキャリアアップの流れを解説

無事に工事が終わった後の達成感がある

工事が終わった後の達成感は、施工管理ならではの魅力です。

施工管理は現場監督として工事が滞りなく進行するか、常に神経を張り詰めなければなりません。

長時間労働の中で工期の遅れや現場の事故、クライアントの要望の変更など、さまざまなトラブルに対処する必要があり、心身共に負担の大きい仕事です。

だからこそ、工事を無事に完了させた時の達成感は格別です。

周囲から感謝や賞賛の言葉をもらえたり、自分の携わった建設物を人が利用するところを見たりすることで、精神的な満足感を得られます。

安定した需要が望める

安定した需要があり、仕事が確保できる点も施工管理の魅力です。

住宅やインフラ設備といった建設物は、人が生きていくうえで必ず必要になります。

一度建てられた建設物も劣化により修繕や再建築が必要になるため、建設業の需要が尽きることはありません。

近年ではAIの進歩が目覚ましく、AIに代替されて消える職業もあるといわれています。

しかし、高度なコミュニケーション能力と臨機応変に対応できる柔軟性が求められる施工管理は、AIでは務まりません。

施工管理は安定した需要が望め、高い専門性があることから、失業のリスクが少ないと考えられます。

なお、当社MACでは施工管理への転職相談を承っています。

以下のリンクからLINEでの無料相談が可能です。

ご興味がある場合は、お気軽にご連絡ください。

施工管理も働き方改革が進んでいる

「つらい」といわれる施工管理ですが、現在官民一体となって建設業の働き方改革が進んでいることから、労働環境は今後良くなっていくと期待されています。

建設業における働き方改革の主な内容と対策をご紹介しましょう。

長時間労働の改善

建設業における長時間労働の改善として国土交通省が試みている取り組みとしては、以下の3点が挙げられます。

週休2日制の後押し

建設業の多くが4週4休もしくは4週6休である現状を踏まえ、週休2日制の推進が試みられています。

具体的な取り組みとしては以下のようなものが挙げられます。

・公共工事における週休2日工事の拡大
・公共工事における週休2日工事の費用補正導入
・働き方改革に積極的な企業の評価
・モデルとなる優良な現場の可視化

時間外労働の上限規制

2024年4月より、時間外労働(休日労働除く)の上限は月45時間・年360時間となりました。

臨時的な特別の事情がある場合は労使間の合意により上限を増やせますが、それでも時間外労働が年間720時間以内に抑えるといった制約があります。

違反した場合は6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以内の罰金が科される場合があります。

また、2023年の労働基準法改正により、中小企業において法定労働時間が60時間を超える場合、割増賃金率が25%から50%に引き上げられるようになりました。

違反による罰則や人件費の増大といったデメリットの面が大きくなったことから、工期の見直しや生産性向上による無駄な時間外労働の削減が促進されると期待されています。

建設業全体の働き方改革については、以下の記事でも詳しくご紹介しているので併せて参考にしてみてください。

建設業の働き方改革|2024年問題とは何かを解説します。

適切な工期設定

長時間労働や休日出勤が発生する要因として最も大きいのが、無理な工期設定です。

工期に余裕がないため、悪天候やトラブル発生時に休日を返上して工事を進めなければならなくなっています。

国土交通省では、標準的な作業日数や手順を自動算出できる「工期設定支援システム」を作成し、工事の品質確保と業務負担の低減を図っています。

出典:国土交通省 働き方改革・建設現場の週休2日応援サイト 工期設定支援システム

建設DXの推進

少子高齢化による人手不足が顕著になっている現在、生産性を上げることの重要性が高まっています。

対策の主軸となるのが建設DXです。

建設DXとは、建設分野にデジタル技術を取り入れ、業務や組織に変革をもたらすことを指します。

建設DXの具体例は、以下の通りです。

・ドローンによる測量データの取得
・AI導入による工事の進捗状況の可視化
・クラウドサービスを活用した現場と営業所のデータ共有
・ZOOMによるオンライン会議

また、国土交通省としては建設現場にICTを活用しようとする取組である「i-Construction」の推進が行われています。

施工管理がつらいと言われる要因として、必ず現場に赴かなければならないこと、事務作業量が膨大であることが挙げられます。

建設DXの推進により作業の効率化や体力的な負担の軽減がもたらされることから、施工管理の労働環境は今後さらなる改善が望めるでしょう。

建設分野におけるDX化については以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

建設DXで着目すべきポイントや国の取り組みについて解説します

施工管理でホワイト企業に転職する方法

一口に施工管理と言っても、企業によって待遇や業務内容が異なり、つらさの程度にも差があります。

ホワイト企業に転職できれば、施工管理のつらさを軽減できます。

施工管理でホワイト企業に転職する方法をご紹介しましょう。

企業の待遇や取り組みを確認する

建設業における働き方改革の推進が叫ばれているものの、企業によっては着手できていないところも少なくありません。

週休2日制や長時間労働の是正、DX化といった働き方改革は進んでいるか、働き方改革推進に向けてどのような取り組みをしているかを調べましょう。

公式サイトや求人票で確認するほか、面接で質問したり、既存社員に直接尋ねてみたりすると、リアルな情報を得られます。

施工管理におけるホワイト企業の見極め方については以下の記事でも詳しくご紹介しているので、参考にしてみてください。

施工管理がブラックすぎる?ホワイト企業の見極め方を解説

専門家の意見を聞く

専門家の意見を聞くのもホワイト企業を見極めるために有効です。

施工管理の就職先は建設会社や工務店、ハウスメーカーなど多岐にわたります。

エリアを選ばなければ、数えきれないほどの企業が候補に挙がることでしょう。

多数の企業からホワイト企業を選ぶためには、建設分野に詳しい転職エージェントや転職サポートを行っている会社を利用し、プロのアドバイスを参考にするのが成功への近道です。

業界の最新情報や履歴書の書き方、面接のコツなどを教えてもらえる場合もあり、転職活動が有利に進められるでしょう。

改修工事中心の建設会社に転職する

改修工事中心の建設会社は、新築工事中心の会社に比べ心身の負担が小さい傾向にあります。

その理由は以下の3点です。

・収益性が高く、人的資本を投入しやすい
・閑散期と繁忙期の波が小さい
・比較的現場規模が小さく、業務内容が限定的

人手が多く、繁忙期の激務に追われる可能性が低いことから、改修工事中心の建設会社は比較的ゆったりしたペースで働けるといわれています。

ただし、夜間や休日の工事が多いこと、多種多様な工事を経験しづらいというデメリットがあります。

派遣社員として働く

ワークライフバランスを重視する場合は、派遣社員として働くのも一つの選択肢です。

派遣社員は登録した派遣会社から建設会社の工事現場に派遣される雇用形態です。

派遣社員の主なメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。

メリットデメリット
・働く立場や現場を自分で選べる
・契約を超えた長時間労働や休日出勤を強いられない
・未経験でも大手ゼネコンなどで働ける
・さまざまな企業で人間関係を築けるため、正社員登用の可能性もある
・給与や待遇が劣る場合がある
・監理技術者や主任技術者にはなれない
・工事がないと仕事ができない
・派遣切りされるリスクがある

派遣社員は心身の負担が小さい仕事ですが、待遇やキャリアの蓄積という点では正社員に劣ります。

つらくても好待遇やキャリアアップできる環境が良いのか、待遇は良くなくても負担の小さい仕事を選ぶのか、自身のライフスタイルやキャリアプランに照らし合わせて慎重に検討しましょう。

発注者支援業務に携わる

発注者支援業務は発注者(公務員)に代わり、工事の発注に携わる仕事です。

一番のメリットは働きやすさにあります。

発注者支援業務は公務員と同じ職場で働くため、休日数や労働時間は公務員に準拠していることが多く、労働環境は良好であるといえます。

大規模な公共工事に携わる中で、建設業技術者としての経験を積める点も魅力的です。

良好な労働環境とキャリアの蓄積を高いレベルで両立できる点が、発注者支援業務の大きなメリットです。

発注者支援業務の業務内容や魅力については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。

発注者支援業務のやりがいとは?仕事の魅力を徹底解説!

まとめ|施工管理でホワイト企業に転職したい方はMACにご相談ください

施工管理は長時間労働が多く、人間関係に悩むことも多い心身共につらい仕事です。

しかし、工事を無事に終えた時の達成感や満足感が味わえる、経験によってキャリアップできるなど、つらさを上回る魅力も十分に備えています。

施工管理でなるべくつらくない仕事に就きたいと思ったら、企業や働き方を慎重に検討することが重要です。

発注者支援業務は公共工事というやりがいのある仕事に携わる中で、施工管理のスキルを磨けます。

また、公務員に合わせた休日数・労働時間で働ける労働環境の良さも魅力です。

発注者支援業務に興味を持った方は、ぜひMACにお声掛けください。

全国の発注者支援業務から、お客様のスキルや希望に合ったものをご紹介します。

LINEでの無料相談も承っておりますので、以下のリンクからお気軽にご相談ください。

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