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建設コラム

施工管理の一日の流れを紹介!勤務時間は長い?休日は取れる?

2024.2.26

施工管理

施工管理と一口に言っても、その業務内容はさまざまです。施工管理は一日の中でどのような仕事をするのでしょうか。また、労働時間はどの程度あるのでしょうか。今回の記事では、施工管理の一日の流れと、勤務時間や休日数について解説します。

施工管理の標準的な1日の流れ

施工管理のスケジュールを時間帯ごとに大まかに分けると、以下のようになります。

  • 朝 (7:00~8:30)  朝礼やスケジュール確認、業務引継ぎなど
  • 午前(8:30~12:00)  現場の巡回や写真撮影など
  • 午後(13:00~17:30) 現場巡回の続きと打ち合わせ
  • 夜間(17:30~19:00) 事務作業


それぞれの時間帯とその業務について解説します。

朝(7:00~8:30)朝礼やスケジュール確認、業務引継ぎなど

施工管理の朝はやや早めで、7:00~8:00に出勤するケースが多いです。工事は朝早くから始まる場合が多く、それより先に出勤する必要があるためです。状況によっては、現場に直行することもあります。

出勤したら朝礼を行い、工事内容やスケジュールを共有します。ヘルメットや安全帯のチェックや、ラジオ体操を行うこともあります。これから始まる工事の巡回に備えて、頭の中を整理し、心身に活を入れる時間と言っても良いでしょう。

午前(8:30~12:00)現場の巡回や写真撮影など

朝礼が終わったらいよいよ施工管理業務が始まります。現場を巡回し、進捗状況の確認や作業員への指示出し、工事写真の撮影などを行います。

危険箇所や問題点のチェック、トラブルが生じた際の調整も重要な仕事です。

工事が安全かつ円滑に進むよう、絶えず気を配る必要があるのです。

午後(13:00~17:30)現場巡回の続きと打ち合わせ

昼休みを挟んで、引き続き現場の巡回を行います。現場監督や所長とミーティングを行ったり、クライアントや業者と打ち合わせをしたりすることもあります。

現場仕事だけではなく、工事の関係者と調整を行い、作業が円滑に進むよう気を配るのも施工管理の業務の一つです。

夜間(17:30~19:00)事務作業

夜間工事がない場合、夕方以降は事務作業の時間となります。撮影した写真の整理や報告書、作業工程表の作成と確認、メールの返信など、事務作業もさまざまです。

工事がなく落ちつける時間のため、社内会議が行われることもあります。

【シチュエーション別】施工管理の一日の流れ

先ほどご紹介したスケジュールは、ごく標準的なものです。

状況によっては変則的なスケジュールになることもあります。

  • 新人の場合
  • デスクワーク中心の場合
  • 繁忙期の場合
  • 夜間工事がある場合


上記4つのシチュエーションにおける、施工管理の一日の流れを見ていきましょう。

新人施工管理の一日の流れ

  • 7:00~8:30  朝礼やスケジュール確認、業務引継ぎなど
  • 8:30~12:00  現場の巡回や写真撮影など
  • 13:00~17:30 現場巡回の続きと事務作業
  • 17:30~19:00 事務作業


新人は一人で現場を巡回することができないため、ベテラン職員の業務補助や雑務をメインに行います。朝礼の準備をしたり、ラジオ体操や指差し呼称の進行係を担当したりすることも多いようです。
新人は一人で現場を巡回することができないため、ベテラン職員の業務補助や雑務をメインに行います。朝礼の準備をしたり、ラジオ体操や指差し呼称の進行係を担当したりすることも多いようです。

朝礼後はベテランについて現場の巡回を行い、写真撮影や現場の掃除、安全管理などを行います。特に重要なのは「新規入場者の管理」です。これは新しく現場に入る職人の情報を確認し、必要事項を伝達する仕事です。現場の状況やルール、危険個所などを説明したり、溶接や電気工事の職人に対しては資格証をチェックしたりします。

チェック内容についてはマニュアルがあるため、現場の状況を把握してさえいればそれほど知識や経験は必要ないため、新人に任されることの多い仕事です。

業務量が少ないため、午後は早めに事務所に戻り事務作業を行うこともあります。事務作業もベテランをサポートするための重要な業務です。

デスクワーク中心の一日の流れ

  • 7:00~8:30  朝礼やスケジュール確認、業務引継ぎなど
  • 8:30~19:00  事務作業、打ち合わせ


閑散期で担当している工事が少ない、もしくは荒天により工事が行われない日は、デスクワークが中心になります。

事務所に出勤し、朝礼が済んだら書類作成に取りかかります。工事の進捗状況を確認して、スケジュールを調整することも重要な仕事です。また、打ち合わせやミーティングの予定を入れることもあります。

繁忙期の一日の流れ

  • 7:00~8:30  朝礼やスケジュール確認、業務引継ぎなど
  • 8:30~12:00  現場の巡回や写真撮影など
  • 13:00~17:30 現場巡回の続きと打ち合わせ
  • 17:30~22:00 事務作業


長期休暇と重なる3月・9月頃には、工事が増えて業務が立て込みます。

多数の現場を巡回しなければならないうえ、書類の整理や関係者とのやり取りも多くなるため、どうしても残業が増えます。通常期以上に綿密なタスク管理、体調管理が求められる時期です。

夜間工事がある場合の一日の流れ

  • 7:00~8:30  朝礼やスケジュール確認、業務引継ぎなど
  • 8:30~12:00  現場の巡回や写真撮影など
  • 13:00~17:30 現場巡回の続きと打ち合わせ
  • 17:30~19:00 事務作業
  • 19:00~23:00 休憩、仮眠
  • 23:00~23:00 再度出勤、夜間工事の準備
  • 23:30~5:00  工事現場の巡回や写真撮影、指示だしなど
  • 5:00~7:00  工事終了、事務所に戻り事務作業


夜間工事がある場合は仮眠の時間を挟むものの、ほぼ24時間勤務となりかなりのハードスケジュールです。

大きな工事があると精神的な負担もかなりのものですが、オンオフを切り替えて、休める時にはしっかり休めるタフさが求められます。

施工管理はきつい?1日の労働時間や休日数は?

施工管理の仕事はきついと言われています。その理由としては、労働時間が長いこと、休日が少ないことが挙げられます。

しかし、現在では働き方改革により、業種問わずワークライフバランスの改善が進められています。

その中にあって、施工管理の労働時間や休日数はどのように変化しているのでしょうか。以下に詳しく解説します。

繁忙期は残業が多くなることも

先述の通り、施工管理の業務時間は7:00~19:00と、一般的な労働時間よりやや長めです。工事開始に間に合うよう出勤する必要があること、工事終了後に書類整理などの事務作業を行わなければならないためです。

日本建設産業職員労働組合協議会の発表した「日建協時短アンケート」の結果によると、外勤建築・外勤土木分野の所定外労働は月50時間を超えています。働き方改革による時間外労働の上限時間は月45時間(年間で360時間)となっており、建築・土木分野の労働時間は規定を大幅に上回っていることが分かります。

出典:2022日建協時短アンケートの概要 日本建設産業職員労働組合協議会

しかし、上記のグラフからは所定外労働時間が年々減っていることも見て取れます。働き方改革の推進により、施工管理の労働時間も短くなると期待できます。

休日はやや少ない傾向にある

施工管理は休日がやや少ない傾向にあります。前出の「日建協時短アンケート」によると、2022年11月における休日日数は外勤建築で7.9日、外勤土木で8.3日です。カレンダー通りに休むと休日数は10日となるため、2日程度の休日出勤をしていることが分かります。

このように外回りの建築・土木の休日日数が少ないのは、工程の厳しさにあります。

短工期発注や労務不足、発注者の対応遅れなどが原因で工期が遅れた場合、休日を返上して工事を進めざるをえません。そのため、特に繁忙期にはどうしても休日出勤が多くなります。

施工管理業務を行ううえで、人材の確保や発注者とのコミュニケーション強化は労働環境を改善するうえでも非常に重要な要素となっています。

やりがいと働きやすさの両立なら「発注者支援業務」も一つの選択肢

施工管理の一日の流れと労働時間について解説しました。

施工管理の業務は現場巡回が中心となるため、その前後で準備や調整が必要になり、労働時間が長くなる傾向にあります。また、繁忙期や夜間工事があるとさらに労働時間が長くなり、より厳密なタスクやスケジュールの管理が求められます。

もちろん、施工管理には職人や発注元とコミュニケーションを取り、工事現場を管理して一つの大きな仕事を成し遂げるというやりがいがあります。

しかし、やりがいだけで仕事ができないのも事実です。

そこで一つの選択肢として挙げられるのが「発注者支援業務」です。発注者支援業務は公共工事において発注者(国土交通省や地方整備局)に代わり、計画や設計、施工管理を行う仕事です。

発注者支援業務の労働形態は国土交通省に沿うため、平日8:30~17:15の勤務、土日祝日は基本的に休みです。

やりがいと働きやすさが両立する仕事として、発注者支援業務を検討してみてはいかがでしょうか。

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