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Construction column

建設コラム

施工管理はきつい?仕事が大変な理由と解決方法を紹介!

2022.12.18

施工管理

施工管理は工事を円滑に進める上で、なくてはならない存在です。ただ、施工管理というと「仕事が大変」というイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、施工管理の仕事がきついといわれる理由について解説します。仕事がきついと感じるときの解決方法もあわせて、ぜひ最後までチェックしてみてください。

施工管理の仕事とは?

施工管理は、建設工事の現場で指揮・監督をする重要な役割を担っています。たとえば、道路工事・橋梁工事・トンネル工事・ダム工事・河川工事などの土木工事を担当します。

ただ、施工管理は建設工事そのものを指揮・監督するだけではありません。

施工管理は、事務作業や打ち合わせも重要な業務です。工事開始前は、どのように工事を行うか施工計画を作成したり、関連会社と打ち合わせをしたりします。その他にも周辺の住民への説明も行います。

施工管理が行う主な業務といえば「5大管理」です。5大管理には「品質管理」「原価管理」「工程管理」「安全管理」「環境管理」の5つがあげられます。

「安全管理」は、事故や怪我がないような作業環境の整備です。作業員全員が安全に作業ができるような現場環境を整えなければなりません。

「工程管理」は、建設工事を工程通りに進めることです。工程が遅れないように、日々作業項目ごとに作業の進捗を確認します。

「原価管理」は、工事を予算内に収めるように管理することです。材料費や人件費などを算出して原価を把握し、予算を超えないように努めなければなりません。

「品質管理」は、構造物の品質を管理することです。設計図面通りの強度を満たしているか、寸法は正しいかなどをチェックします。

また、近隣住民への騒音や振動などに配慮するなど「環境管理」も重要な業務の1つです。

施工管理がきついといわれる理由

なぜ、施工管理はきついといわれているのでしょうか。ここからは、施工管理がきついといわれる理由を5つご紹介します。

休日が少ない

休日が少ないことは、施工管理がきついといわれる理由の1つです。

国土交通省発注の建設工事を中心に、4週8休以上の週休2日を導入している現場もあります。ただ、中には週休2日を取れていない現場もあり、日曜日しか休日が取れない場合もあります。

休日が1日しか取れないことで、十分に体を休められず疲労がたまってしまい、きついと感じてしまうのです。

また、休日が少ないと「家族との時間が取れない」「資格の勉強を進められない」など、プライベートを充実させられないといった悩みも生じてしまいます。

労働時間が長い

施工管理がきつい理由として、労働時間の長さをあげる方もいます。

建設現場は、8時から17時まで現場作業を行うことが多いですが、施工管理は現場作業時間以外も仕事をしなければなりません。

朝は書類を整理したり朝礼の準備をしたりするために、始業前の1時間前から現場事務所に来ている方もいます。

また、現場作業が17時に終わるため、書類整理や資材発注などの事務作業ができるのが17時過ぎになることもあります。

現場作業時間だけではなく始業前や終業後もやるべき仕事があるため、労働時間が長くなってしまうのです。

さらに、工程に遅れが生じた場合は現場の始業時間よりも前から作業を行う場合もあります。時には夜遅くまで作業をする場合もあるため、残業も発生してしまいます。

板挟みになる立場

板挟みの立場になることから、施工管理はつらいという方もいます。

建設工事を進める上で、コミュニケーションは欠かせません。上司や先輩といった同じ会社の仲間だけではなく、発注者や職人など外部の方との関わりも多いです。

また、工程通りに工事が進んでいないときは多方面に調整を行わなければならない場合もあります。

対等な立場で優しく丁寧に仕事を教えてくれる上司や先輩、協力的な職人などもいますが、中にはそうではない方もいます。

たとえば、仕事内容の疑問点を上司に質問した際に厳しい言葉で叱られたり、調整をするために職人にお願いをする際に怒鳴られたりするなど、施工管理は板挟みになることが多いのです。

さらに、発注者からは無理難題を要求される場合もあります。

上司や先輩だけではなく、職人や発注者などのさまざまな人と関わるため、施工管理は板挟みになりやすいことがきついといわれています。

安全に対する緊張感

工事が進められている間は、常に安全に対する緊張感を持ち続けなければならないということも、施工管理がきついといわれる理由の1つです。

安全管理は、施工管理の重要な仕事です。現場で労働災害を発生させないために数々の安全対策を進めています。

たとえば、建設現場では高所での作業も多いです。高所からの転落・墜落災害が発生しないように、高所での墜落静止用器具の使用や足場の点検などの対策をします。

また、さまざまな建設重機を使用しています。クレーンでの揚重作業中は、吊荷が落下しないように対策が必要です。玉掛け合図の徹底やクレーンブーム直下の人払いを徹底しなくてはなりません。

労働災害を発生させないために、常に安全に対して緊張感を持ち続けることは重要です。ただ、緊張感を持ち続けることが精神的につらいと感じてしまう方もいるのです。

体力が必要

体力がないことで、施工管理はきついと感じてしまう方もいます。

暑い夏も寒い冬も施工管理の仕事をしなければなりません。時には、雨の日でも合羽を着て仕事をすることもあります。

気温や環境の変化によって体力を奪われやすくなりますが、現場作業が進められている以上は仕事を行わなければなりません。

また、現場確認や工事写真の撮影のためには、高さ10m以上の足場をあがったり降りたりすることもあります。

他にも、現場内にある資材や機材は人の手で運ぶ必要もあります。

屋外の作業が多いからこそ、体力がない方にとってはきついと感じてしまうのです。

施工管理の仕事が向いている人・向いていない人

施工管理の仕事は、向き・不向きがあるのでしょうか。ここからは、施工管理に向いている人と向いていない人をご紹介します。

向いている人

コミュニケーションを取るのが得意な人は、施工管理に向いているといえます。

施工管理の仕事は、日々さまざまな立場の人と関わりコミュニケーションを取らなくては進められません。

同じ作業所のメンバーだけではなく協力会社の職長や職人、発注者の担当者とのやり取りも必要です。

積極的にコミュニケーションを取れる人は、業務を円滑に進められるといえます。

また、状況に応じて対応できる人も施工管理に向いています。

建設現場では「資材搬入車両が時間通りに到着しない」「台風や大雨によって構造物に影響が出てしまった」など、時にはトラブルが発生することもあります。

想定外のトラブルが発生した場合に、冷静に物事を考え状況に合わせた対応ができるかどうかも重要です。

計画通りに物事が進まないからこそ、施工管理には状況対応力が求められます。

向いていない人

建設工事そのものに興味がない人は、施工管理に向いていないといえます。

日々の作業が工程通りに進んでいるか、作業環境に危険なポイントはないかなど、施工管理は責任が大きな仕事を進めていかなければなりません。

「建設工事に興味がない」となると、仕事そのものが苦痛になってしまいます。仕事を続けるのが嫌になってしまい、最悪の場合は精神的につらくなってしまうでしょう。

また、自分の意見を伝えられない人も施工管理に向いていないといえます。

施工管理は現場の指揮・監督をする立場であるため、その場に応じて的確に指示をする場面も多いです。

他にも、協力会社の職長や職人から聞かれたことに対して、自分の意見や考えを伝える必要もあります。

聞かれたことに対して、はっきりと意見を伝えることは重要です。

施工管理がきついときの解決方法

「施工管理がきつい」と悩んでしまった場合、どのようなことを実践すれば良いのでしょうか。ここからは、施工管理がきついときの解決方法を解説します。

上司や先輩に悩みを相談する

施工管理がきついと思った場合、早めに上司や先輩など同じ事務所の仲間に悩みを打ち明けるようにしましょう。

「残業が多くて体が休められない」「職人からの厳しい言葉がつらい」など、自分が感じている悩みを相談することで、解決方法が見つかる場合もあります。

上司や先輩が悩みの原因という場合は、同じ会社の同僚に相談してみるのもおすすめです。

どのようなことで悩んでいるのか、どのくらいきついと感じているのかなど、事前に悩みの正体を明確にしておくようにしましょう。

他の部署に異動する

「施工管理の業務そのものがきつい」という場合は、施工管理以外の別の職種を検討しましょう。

会社に設計や開発がある場合、施工管理以外の他の職種に異動できる場合も多いです。

施工管理をやりたくないと思ったまま仕事を続けてしまうと、仕事のやりがいを見出せなくなったり心身に不調をきたしてしまったりします。

限界を感じてしまう前に、無理せず施工管理以外の職種に異動するのもおすすめです。

転職する

「今よりも労働環境が良い会社で施工管理を続けたい」「施工管理をやりたくないけど異動できない」といった場合は、思い切って転職するのもおすすめです。

土曜日も祝日も仕事をしている会社で仕事をしているなら、土日祝日が休みの会社に転職することで、施工管理の仕事を続けることは可能です。

また、施工管理の仕事をやりたくないのに他の職種へ異動できないのなら、施工管理以外の仕事ができる会社へ転職すれば問題は解決します。

同じ会社内で解決できない問題の場合は、転職も検討してみましょう。

まとめ

今回の記事では、施工管理がきついといわれている理由を解説しました。

施工管理がきつい理由は、人によってさまざまです。

ただ、無理をして仕事を続けることで体力的に限界を感じたり精神的に耐えられなくなってしまうため注意が必要です。

施工管理がきついと感じたら、ぜひ今回ご紹介した解決方法を実践してみてください。

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