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Construction column

建設コラム

施工管理職のキャリアプラン|将来性やキャリアアップのために必要な資格も解説します。

2023.11.06

施工管理

工事のスムーズな進行のために、現場を管理する仕事である施工管理。

AI技術の発展やペーパーレス化による影響が建設業界にも出ており、施工管理職がこれからどうなっていくか気になる人もいるでしょう。

そこで本記事では、施工管理のキャリアプランがどのように開かれているか、建設・建築業界の将来性と一緒に解説していきます。

また施工管理で使う資格についても触れていますので、そちらも併せてご覧ください。

未経験から施工管理でキャリアアップするには

現在の日本では、建設業界の高齢化が進んでおり、施工管理においても人手が足らない状態が進んでいます。

その上、インフラの老朽化も進んでいくため、これからも施工管理は必要とされ続けることでしょう。

そのため未経験であっても、施工管理で採用され、活躍することは十分可能です。

ここからは、未経験から施工管理でどのようにキャリアを築いていけるかを説明します。

実務経験を積んで現場監督になる

まず挙げられるのが、採用された会社で実務経験を積んで現場監督として働くことです。

施工管理で1人前の現場監督として、工事を管理することができれば、昇進や昇給の可能性が高まります。

任された業務を、安全かつスムーズに進めることを心がけると良いでしょう。

また後ほど記しますが、資格を取得することで「実務」✖️「資格」の力でより出世や昇給を見込めます。

実務を積み、資格の取得も目指し、経験と知識の両方とも充実させましょう。

大手ゼネコンに転職する

現場監督者として、施工管理の経験を積めば、その経験を活かして大手のゼネコン会社に高待遇で入社することも可能です。

そこでは現場監督はもちろん、新人の育成などさらに幅広い業務を経験することが可能です。

また大手ゼネコンは工事全体の統括をするため、下請け会社の能力を把握して、人材を適材適所に配置する人を見る目を養えます。

加えて大手で働くことで、最新の資材や工法を扱う機会が得られやすいというメリットもあります。

最新のものに触れることで、建設業界に新たに確立された技術や工法をもたらすパイオニアとして活躍できる可能性を得られるのです。

経験を活かして別のキャリアを選ぶ

施工管理業務を経験することで、施工管理以外のキャリアも選べるようになります。

例えば工事現場から離れ、本部で施工管理者の育成やフォローといったマネジメント業務に携わることができます。

また現場の経験を活かして、別で建築士の資格を取得することで、現場経験豊かな設計士として活躍することも大いにあるでしょう。

現場を調整することで、コミュニケーション能力やマネジメントスキルが身につくため、自分で独立するといった選択を取ることも可能です。

施工管理のキャリアアップに使える資格

施工管理でキャリアアップするためには、実務経験と資格取得の両方がとても効果的です。

というのも工事の規模に応じて、資格を保有している人の配置が義務付けられているからです。

工事現場で求められる資格と、キャリアアップに大きく関連する資格をご紹介します。

資格を持っていれば、学歴に自信がなくても現場で活躍して年収を高めることは可能です。

2級建築施工管理技士

建築施工管理技士とは、工事現場において施工管理や現場監督をするための資格です。

2級建築施工管理技士の試験に合格することで、「主任技術者」として工事全体の管理や進行を任される重要な役割を担えます。

また請負金額4,500万円以下の、中小規模の建設工事の監督をすることができます。

普通の1戸建て住宅の施工管理であれば、2級建築施工管理技士を取得することで十分対応することができるでしょう。

1級建築施工管理技士

請負金額が4,500万円以上の規模の工事の施工となると、1級の資格がなければ監督できません。

また1級建築施工管理技士が請け負える工事の規模に限度はありません。

例えば高層マンションや大型商業施設、公共施設といったあらゆる大規模な工事に携われます。

加えて、「監理技術者」として下請け業者を工事に割り当て、管理することができます。

2級が「主任技術者」止まりであるのに対し、1級を取得することで「監理技術者」としてより裁量や責任ある業務を行えます。

施工管理技士について、詳しく解説した記事はこちら↓

施工管理技士とは?建設業界で求められる資格と業務内容を解説!

英語関係の資格

建設会社では、海外の現場でも仕事を積極的に行っているため、英語力はあると転職や昇給で強い武器になり、周りと大きく差をつけられるでしょう。

また海外から、外国人の就職もあるため、そういった人とコミュニケーションをとることを想定すると、英語力が求められていることがわかります。

具体的な資格で言うと、TOEICはおすすめです。

TOEICであれば730点以上を保有していると、英語実務ができるというように判断されるため、730点を目指すと良いでしょう。

施工管理の将来性

建設やゼネコンと聞くと、残業が多かったり仕事内容がきついというイメージを持つ人もいるでしょう。

しかしこれからの建設業界は、時代の流れから今よりも状況が好転する可能性が高いと考えられます。

建設業界に将来性があると言われている理由は、主に以下の3つです。

建物の老朽化により、施工管理の需要が高まっている

施工管理で携わる仕事は、ビルやマンション、インフラ整備などたくさんの種類があります。

しかし技術者の数が不足しており、ますます施工管理の需要は高まっているのです。

また、今や人間の暮らしには建設物が不可欠で、突発的な災害が起こりやすい日本では、そういった建設物の修繕にも施工管理が必要です。

そのため建設工事はこれからも必要とされるでしょう。

働き方改革が進んでおり、働きやすくなっている

建設業界は、他の業界と比べて労働時間が長く、休日は少ないのが現状です。

しかし2024年から36協定が適用されると、労働時間の上限が決められます。

具体的には、残業時間は1ヶ月で45時間、1年間で360時間以内に押さえないといけないというものです。

これを破ると罰則が課せられるため、公共工事の受注にも影響が出かねません。

そのためこの規制が適用される前に、官民協力のもと労働状況の改善が進められているのです。

60歳以降のキャリアも充実

人材不足という側面もありますが、長い間現場監督として働いてきた経験は、60歳を過ぎても必要とされます。

体力の衰えもあるため、現場での力仕事などは任されにくいでしょう。

しかし安全管理や品質管理などの体を酷使しない業務や、新人の育成については、その豊富な経験に頼られることも多いでしょう。

また長期間働いてきたことで、人脈が広がります。

そのため経験を武器にして、働きやすい環境を作りやすいと言えます。

施工管理の将来性について詳しく説明した記事はこちら↓

将来性はあるの?】施工管理の現実と仕事の魅力|きついと感じる理由やその解決方法を紹介

施工管理から開けるキャリアの幅

施工管理を経験することで、広くキャリアが開けます。

現場で一流の監督になるも良し、現場経験を活かして建築士になるも良し、はたまた独立して自分で事業を起こすのも良いでしょう。

しかし建設業は残業が多く、休みは少ないのが実際のところです。

そのため求人をしっかり確認して、自分に合う働き方ができる企業を選びましょう。

例えば公共工事の補助を担う「発注者支援業務」であれば、働き方や待遇が公務員に沿っているため、プライベートもしっかり充実させられます。

「発注者支援業務」について、詳しく紹介した記事はこちら↓

発注者支援業務とは?仕事内容と必要な資格やスキルまで詳しく解説します

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