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Construction column

建設コラム

発注者支援業務のやりがいとは?仕事の魅力を徹底解説!

2022.12.30

発注者支援業務

「社会貢献度の高い仕事ができる」「スケールの大きいものづくりに関われる」など、やりがいを感じながら仕事ができるのが建設業です。

建設業には施工管理や設計、技術開発など数々の業務がある中で、発注者支援業務で感じられるやりがいとはどのようなものなのでしょうか。

そこで今回の記事では、発注者支援業務のやりがいについて解説していきます。仕事の魅力もあわせてチェックしてみてください。

発注者支援業務の働き方

ここからは、発注者支援業務の働き方について解説していきます。

発注者支援業務は、公共工事を発注した発注機関の職員に代わって業務を行います。

発注者支援業務では「国土交通省」「農林水産省」「防衛省」などの行政機関や都道府県庁などが発注者となる場合が多いです。

また、NEXCO各社やJRTTなどの業務を担当することもあります。

国土交通省を例にあげると、発注者支援業務で担当する業務は「工事監督支援業務」「技術審査業務」「公物管理補助業務」「用地補償総合技術業務」の4つです。

それぞれの業務では次のような仕事を行います。

  • 工事監督支援業務:工事現場で行う検査確認や事務所内で行う資料作成など
  • 技術審査業務:工事予定価格を算出する積算技術業務や入札契約の手続きにおける資料確認など
  • 公物管理補助業務:河川の巡視、ダム・排水機場の監視、道路の点検など
  • 用地補償総合技術業務:土地の権利者に対しての用地交渉など

発注者支援業務の勤務形態は発注機関と同じです。たとえば、国土交通省の場合は、平日8:30〜17:15までが勤務時間であるため、発注者支援業務も同様の就業時間内で業務を行います。

また、土日祝は発注機関の休日となるため、発注者支援業務も同じく休日です。

発注者支援業務の場合、繁忙期に時間外労働がある場合もありますが、基本的には民間企業に比べて残業は少ない傾向があります。

発注者支援業務のやりがい

発注者支援業務のやりがいには、どのようなものがあるのでしょうか。ここからは、発注者支援業務の仕事で感じられるやりがいをみていきましょう。

大規模な建設工事に関われる

発注者支援業務では、国土交通省や農林水産省、防衛省などの国の行政機関が発注する公共工事に関わる場合が多いため、大規模な建設工事に関われるのが魅力です。

たとえば、橋梁工事やダム工事、トンネル工事などがあげられます。

発注者支援業務は、民間工事では味わえないような建設プロジェクトに関われます。そのため、仕事のやりがいをより感じやすくなるのではないでしょうか。

プライベート重視の働き方ができる

発注者支援業務は、時間外労働が比較的少なく休日も充実しています。そのため、プライベート重視の働き方を希望する方にとってはやりがいを感じやすいといえます。

仕事そのものにやりがいを感じていたとしてもプライベートを充実させられないことによって、仕事への不満も抱きやすくなってしまうのではないでしょうか。

「仕事も大切だけど、家族との時間も大切」「趣味の時間を満喫したい」「新しい勉強をしたい」という思いを持っている方にとっては、仕事以外の時間も確保できる発注者支援業務はおすすめです。

現場の実務経験を活かせる

発注者支援業務では現場の実務経験が大きく役立つため、施工管理の経験がある方にとっては仕事のやりがいを感じやすいです。

たとえば、現場代理人の経験があれば設計図書の確認や施工計画書などの資料作成業務に慣れているのではないでしょうか。

また、ご自身が工事請負業者という立場で構造物の出来形を確認してもらったという経験があれば、正確に確認しなければならないポイントについても理解が早いです。

発注者支援業務は直接構造物をつくるわけではありません。ただ、現場の実務経験をそのまま業務に活かせるのが魅力といえます。

発注者支援業務でやりがいを感じる人の特徴

発注者支援業務を行う上でやりがいを感じる人には、どのような特徴があるのでしょか。ここからは、発注者支援業務でやりがいを感じる人の特徴について解説していきます。

家族との時間を大切にしたい人

家族との時間を大切にしたい方にとって、発注者支援業務はやりがいを感じやすいといえます。

発注者支援業務は、時間外労働が少なく休日も土日祝と充実しているのが魅力です。そのため、仕事とプライベートのメリハリをつけられます。

ライフワークバランスを保てることで、仕事へのやりがいも見出せるのではないでしょうか。

スキルアップしたい人

発注者支援業務では大きな建設プロジェクトに関われるため、よりスキルアップしたいと考えている方にとってはやりがいを感じやすいです。

「幅広いフィールドで活躍したい」「今の仕事ではスキルアップに限界を感じている」という方は、発注者支援業務に携わることでスキルアップを実現できる可能性が高まります。

また、発注者支援業務ではさまざまな設計図書に目を通す以外にも、法令や標準仕様書などに触れる機会も多いです。

幅広い知識やスキルを身につけながら業務を担当できるようになるのが発注者支援業務ならではの魅力といえます。

発注者支援業務に役立つ経験・資格

発注者支援業務をする上で、どのような経験や資格が役立つのでしょうか。ここからは、発注者支援業務に役立つ経験・資格について解説していきます。

経験

発注者支援業務で役立つ経験としてあげられるのは「施工管理の実務経験」「専門分野の施工経験」の2つです。

まず、施工管理の実務経験は発注者支援業務に大きく活かせます。施工管理の経験があれば、工事の一連の流れを理解しているためスムーズに業務を進められる可能性が高いです。

発注者支援業務では工事請負業者から提出された施工計画書などの書類を確認します。ただ、自分自身が施工計画書を作成した経験があれば確認ポイントが明確ではないでしょうか。

施工管理技士として現場の指揮・監督をしたことがあれば、発注者や職人とのコミュニケーションスキルを身につけている点も強みになります。

施工管理の実務経験があると即戦力となれるため、さまざまな企業からも求められるでしょう。

次に、専門分野の知識や施工経験がある場合も、発注者支援業務に大きく役立ちます。公共工事では橋梁やダム、トンネルなどの大きな建設工事に関わる場合が多いです。

構造物の確認検査では、設計図書や仕様書通りにつくられているかを確認しなければなりません。

専門分野の知識や施工経験があれば、確認する箇所はどこなのかを把握できているため、仕事をスムーズに進められます。

もちろん、発注者支援業務の実務経験を積む中で知識を習得していけば問題ありませんが、専門分野に詳しい場合は発注者支援業務を行う上で有利になります。

資格

発注者支援業務では「土木施工管理技士」「技術士(技術士補)」「RCCM」の3つの資格が役立ちます。

土木施工管理技士は、施工管理業務を行う上で必要になる資格です。ゼネコンや建設会社で監理技術者や主任技術者になる上で欠かせません。

発注者支援業務で携わる工事は公共工事であるため、1級土木施工管理技士の資格を持っているのが望ましいです。

ただし、2級施工管理技士の資格を取得している方でも資料作成を行い、補助的な業務を担当できるため発注者支援業務を行えます。

技術士(技術士補)は、難易度が高い資格としても有名です。ただ、技術士の資格を保有していることで高い知識とスキルを有することを証明できます。

現場での実務経験もあり知識やスキルを有していれば、発注者支援業務でも大きく活躍できることは間違いありません。

RCCMは、建設コンサルティング業務で管理技術者や照査技術者となるための資格です。

発注者支援業務は建設コンサルティング業務に分類されているため、管理技術者や照査技術者として業務をする場合にRCCMの資格を保有している必要があります。

そのため、発注者支援業務でもRCCMの資格は役立つといえます。

まとめ

今回の記事では、発注者支援業務のやりがいと仕事の魅力について解説しました。

橋梁やダム、トンネルなどの公共工事に携われるのは発注者支援業務の醍醐味といえます。

民間工事では経験できない大規模な建設工事に携われる一方で、残業が少なく休日が充実しているなど働きやすさも魅力なのが発注者支援業務。

現場の実務経験を活かしたいとお考えの方は、ぜひ発注者支援業務でやりがいのある仕事をしてみてはいかがでしょうか。

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