Construction column
【NEXCOを辞めたい方必読】おすすめの転職先と転職に有利な資格を紹介
2024.5.26
NEXCOに就職したものの辞めたい、転職したいという場合、転職先にどのような業種を選べば良いのか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
NEXCO勤務時代に取得した資格はどの程度活用できるか気になる場合もあるはず。
今回の記事では、NEXCOから転職する際の注意点や、辞めた後の転職先、転職に有利になる資格について解説します。
今後の進路について悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント
- NEXCOから転職する際の注意点
- NEXCOを辞めた後の転職先
- 転職に有利になる資格
目次
NEXCOから転職する際の注意点
転職前に、再就職規制について確認しておきましょう。
対象となるのは役員、執行役員及び幹部社員(役員等)です。対象となる企業と制約内容は以下の通りです。
対象企業
- ・競争入札による受注企業
- ・競争入札参加企業及び競争参加有資格企業
制約内容
- ・在職中における対象企業への就職活動を禁止
- ・役員は、退任後2年までに再就職する場合は届出を行う
- ・執行役員及び幹部社員は、退職後1年までに対象企業に再就職する場合、届出を行う
- ・対象企業が競争参加資格停止などの措置を受けた場合は、当該措置期間中及び措置期間終了後6ヶ月間は当該対象企業への再就職を自粛
出典:再就職規制の概要 | NEXCO 西日本 企業情報
再就職規制の概要(NEXCO 東日本)
再就職規制の概要(NEXCO 中日本)
NEXCOからの転職先
転職する際には、やはり培った知識と技術を生かせる職種を選びたいものです。
NEXCOでの経験が評価される可能性の高い職種としては、以下のようなものが挙げられます。
不動産会社
NEXCOで土地活用や不動産運用などに関わった経験のある方は、不動産会社への転職も選択肢に入れられます。
不動産会社では土地の調査や仕入れ、不動産の売買、運用など、不動産のライフサイクル全てに関わります。
NEXCOで培った知識と経験を活用できるでしょう。
比較的デスクワークが多く、身体的負担が少ない点も不動産会社のメリットです。
建設会社の営業職
NEXCO経験者は、建設会社への転職も視野に入ります。
大手の建設会社であれば、公共工事の受注も重要な業務です。
営業職としては公共工事に関する情報を収集して自社で受注可能かどうかを判断することがあります。
また、申請書類を準備するといった入札対応を行うことになりましょう。
NEXCOで発注業務に携わっていた場合は、「選ぶ側」から「選ばれる側」になるわけです。
NEXCOで培った経験は、異なる立場になってからも役立つでしょう。
設備保守・メンテナンス会社
高速道路メンテナンスのスペシャリストとしての経験を活かして、設備保守やメンテナンス会社へ転職するのもひとつの選択肢です。
設備保守やメンテナンス会社の主な業務は、会社やホテル、工場内の設備を点検し、不具合箇所の修理・交換など。
安全管理に対する意識の高さと異常にいち早く気づく注意力が求められるため、NEXCOで培った能力をいかんなく発揮できます。
基本的にシフト制で残業は少なく、ノルマや納期もないため、心身の負担が少ない点もメリットです。
建設コンサルタント
建設コンサルタントは、インフラ建造物に関する工事の調査や計画、設計をする仕事です。
国土交通省や地方自治体が道路や橋梁、ダムといったインフラ工事を行う際、クライアントに対して工事計画を提出します。
インフラ建造物の施工・整備という面ではNEXCOとの共通点が多いため、NEXCOでの経験を生かせる職種です。
施工管理の仕事ほど現場に出る必要がないため、体力面の負担が比較的軽い点も大きなメリットです。
公務員
公務員への転職はハードルが高いと考えられることが多いですが、技術系であれば十分に可能性があります。
土木インフラの建設に関して、工事の立案や推進を行い、安心・安全な生活を提供することが技術系公務員の仕事です。
技術系公務員は経験と能力が重視されるため、施工管理の経験者を積極的に募集している地方自治体もあります。
道路や橋梁の建設・修理に携わることも多く、NEXCOでの経験が非常に役立つでしょう。
発注者支援業務
発注者支援業務では、国や自治体などの発注者に代わり、公共工事の発注や管理を行います。
実際に工事現場に赴き、工程管理や職人の安全管理を担当するのも重要な業務です。
NEXCOで施工管理士や技術士の資格を取得し、管理員に従事している方に向いています。
大規模な公共工事に携われるため、スキルアップにつながり、建設コンサルタントとしての視野を広げられる点も魅力です。
公務員に準じた休日・勤務時間で働けるため、ワークライフバランスも優れています。
当社、MACでは発注者支援業務の紹介を行っています。
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NEXCOから転職する際に有利な資格
NEXCOで取得する機会が多いのは土木系の資格です。
独自の資格「管理員」に必須とされています。
こうした資格は転職活動にも役立ちます。特に有用な資格を所有していれば、他業種でも重宝されるでしょう。
NEXCOで取得する機会の多い資格と、特にその資格が必要とされる業種は以下の通りです。
土木施工管理技士
土木施工管理技士は、土木工事の「現場監督」になるための国家資格です。
土木施工管理技士は土木工事のスペシャリストとして、工事の発注や資材・職人の確保、工事の工程の確認、現場での指導などを行います。
特に建築業許可が必要な大規模な土木系工事では、土木施工管理技士の資格を持つ専任技術者の配置が求められます。
土地の加工や建設地の造成も行う土木工事は、全ての建設工事の基礎といっても過言ではありません。
土木施工管理技士の資格所有者は、土木分野のみならず、建築や造園など、幅広い領域で求められる人材になりえます。
土木学会の技術者
土木技術者の実務力評価を目的として、土木学会が設けた資格です。
級・1級・上級・特別上級の4等級があり、特別上級の試験を受験するためには17年以上の実務経験(大学院在籍期間を含む)が必要となります。
施工管理技士や技術士のような国家資格ほどではありませんが、建設会社や発注者支援業務で評価されやすい資格です。
転職時のアピールになるのはもちろんのこと、持っていると就職後の給与面でも優遇される可能性があります。
技術士・技術士補
技術士とは、高等の専門的応用能力を備えた技術者であることを認定する国家資格。
21の部門がありますが、NEXCOに関連するのは建設部門の技術士です。
建設部門の技術士資格を取得すると、建設コンサルタントとして登録できます。
技術士は、技術系の公務員や、発注者支援業務など、公共工事に関わる職種で重宝されます。
また、大手の建設会社においても、公共工事の入札において、技術士を配置していることが加点対象になるため、求められることが多くなるでしょう。
一方で技術士補は、技術士の補佐を行います。
技術士と比較すると転職での有効性は低いですが、「技術士資格取得の意志がある」と評価される可能性があります。
RCCM
RCCMはシビルコンサルティングマネージャーのことで、土木工事関連の専門技術者を指します。
有資格者は土木設計業務などの照査技術者や管理技術者として働く人材として認められます。
一般社団法人 建設コンサルタント協会が総括する民間資格ですが、国土交通省でも重視されており、資格所有者は建設コンサルタントとして公共工事に携わることが可能です。
その他の転職先としては、建設会社や発注者支援業務などが挙げられます。
RCCMは国も認める土木工事のスペシャリストとして、今後ますます重要性が増すと考えられます。
転職においても有利に働くでしょう。
まとめ
NEXCOをやめたいと考えている方に、特に向いている転職先と転職に有利になる資格をご紹介しました。
特に管理員経験者は転職の面で有利です。
土木系の資格を取得しているため、建設コンサルタントや公務員として大規模なインフラ事業に携われる可能性が大いにあります。
NEXCOはやめたいけど、インフラ事業には関わり続けたいという方は、発注者支援業務も視野に入れると良いでしょう。
発注者支援業務は公務員をサポートして、大規模な公共事業の発注、計画立案、施工管理などを行います。
NEXCOでの経験がいかんなく発揮できる、やりがいのある仕事です。
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