ゼネコンを辞めたい理由とは?辞めたいと思ったときに考えておきたいこと
ゼネコンといえば、大規模な建設工事を請け負う企業です。人々の暮らしに大きく役立つため、やりがいや社会貢献度の高い仕事ができるのが魅力といえます。
ただ「ゼネコンを辞めたい」と悩んでいる方もいるのです。それでは、ゼネコンを辞めたいと感じるのはどのような理由があるからなのでしょうか。
今回の記事では、ゼネコンを辞めたい理由と辞めたいときに考えておくことを解説していきます。
目次
ゼネコンを辞めたい理由
ゼネコンを辞めたいと感じるのは、一体なぜなのでしょうか。ここからは、ゼネコンを辞めたい理由について解説していきます。
休みが少なく残業が多い
休みが少なく残業が多いことから、ゼネコンを辞めたいと感じる方もいます。
建設業界では週休二日制の導入を進めていますが、中には土曜日や祝日も仕事をしなければならないゼネコンもあります。
「毎週日曜日しか休みがない」「長時間の残業が当たり前になっている」など、休みがなく残業が多いゼネコンで仕事をしている方にとっては、大きな悩みとなってしまうのではないでしょうか。
週休二日制を導入している現場であっても、繁忙期は土曜日や祝日も仕事をしなければならないこともあります。
休みが少なく残業が多いことで、働き方に不満や不安を抱えてしまう方もいるのです。
人間関係のストレスが大きい
人間関係のストレスを抱えてしまい、ゼネコンを辞めたいと感じる方もいます。
建設工事を進めるためには、同じ会社の人だけではなく発注者や職人などさまざまな人と関わらなくてはなりません。
しかし、人間関係が良好ではない場合もあり、上司や先輩などからパワハラやモラハラなどのハラスメントを受けてしまい悩んでしまう方もいるのです。
たとえば、小さなミスをした際に上司から罵倒されることなどは大きなストレスになってしまいます。
また、発注者から厳しい要求をされたり職人から相手にされなかったりすることに悩む場合もあるのです。
給料が安い
人々の暮らしに貢献でき大きなやりがいを感じられるのがゼネコンの魅力です。
事故や怪我を発生させることなく、さらに決められた工期の中で工事を終えなければならないため、ゼネコンは責任の大きい仕事をしなければなりません。
しかし、責任の大きな仕事をしなければならない一方で、その仕事に見合う給料をもらえずにゼネコンを辞めたくなると感じる方もいます。
また、残業代が正当に支払われない場合も給料が低いと感じやすいです。
経験が浅い若手社員や施工管理技士などの資格を取得していない社員は、給料が上がらずゼネコンを辞めたいと感じてしまうのです。
転勤が多い
大規模な建設工事を受注するゼネコンであれば、全国転勤がある場合が多いです。
そのため、工事が完成すると全国各地に配属されます。転勤によって家族との時間が取れないことで、ゼネコンを辞めたいと感じてしまう方もいるのです。
また、大きなゼネコンの場合は海外転勤を命じられる可能性もあります。
「家族との時間を大切にできない」「プライベートが充実できない」など、転勤が多いことで働き方に不満を感じゼネコンを辞めたいと感じてしまう方もいます。
ゼネコンを辞めたいときに考えておくこと
ここからは、ゼネコンを辞めたいときに考えておくことについて解説していきます。
まず、ゼネコンを辞めたい理由を明確にすることが大切です。
自分の中でゼネコンを辞めたい理由を整理してから信頼ができる人に相談しましょう。上司や先輩など身の回りの人に早めに相談することが大切です。
人間関係が問題であれば、別の現場に異動することで解決する場合もあります。職人とのトラブルであれば、別の作業場を担当することで解決できます。
もし、自分の考えがまとまらなかったり正しい判断ができなかったりする場合は、休職するのも1つの方法です。
休職できる場合は、まずは心と身体のためにしっかりと休養を取るようにしましょう。
ゼネコンを辞めていい人
「ゼネコンを辞めたい」と感じたとき、ご自身の努力だけでは解決できない場合もあります。
ここからは、ゼネコンを辞めていい人について解説していきます。
心や身体に異変を感じている人
もし、身体を壊してしまったり精神的に辛いと感じたりしている方は、現在の環境を離れることも大切です。
休養を取っても心や身体の状態が改善しない場合は、まずは自分自身に目を向けるようにしましょう。
限界を迎えてしまう前に早めに行動することが重要です。
労働環境に問題がある会社にいる人
ゼネコンには施工管理のほか、設計や開発などの部署もあります。もし、会社全体の労働環境に問題がある場合は辞めることも選択肢の1つです。
たとえば、残業をしても残業代が正当に支払われない場合や有給休暇を取得できない場合などは労働環境に問題があるといえます。
また、就業規則や雇用契約書に反している場合も労働環境に問題がある可能性があります。
特定の部署だけではなく、会社全体の労働環境に問題がある場合は、ゼネコンを辞めていいでしょう。
キャリアアップに限界を感じている人
「ステップアップしたい」「今の仕事では成長を感じられない」といった方は、あなた自身のキャリアアップを実現させるためにも、ゼネコンを辞めるのはおすすめです。
別のゼネコンへ転職すればキャリアアップが叶えられるのか、ゼネコンではない会社で叶えられるのかなどを明確にすることが重要です。
キャリアアップに限界を感じている方は、ゼネコンを辞めてもいいといえます。
ゼネコンからの転職も検討する
「ゼネコンを辞めたい」という方は、ゼネコンからの転職も検討しましょう。
ここからは「地方の建設会社」「公務員」「建設コンサルタント」の3つについて解説していきます。
地方の建設会社
ゼネコンで仕事をしている人は、地元の建設会社に転職するのもおすすめです。
地元の建設会社の場合、転勤があったとしても全国ではなく、比較的自宅から通いやすい勤務先になる場合があります。
そのため、ゼネコンよりも労働環境が改善される可能性が高いです。
特に、施工管理技士などの資格がある場合は即戦力として求められる傾向があります。
ただ、ゼネコンと比較すると工事の規模が小さくなることもあるため、それに伴い給料が低くなることも念頭に置いておきましょう。
公務員
プライベートを充実させたい方や家族との時間を大切にしたいという方は、公務員に転職するのもおすすめです。
公務員の場合は、土日祝が休日であることや比較的残業が少ないことから働きやすいといえます。
ただ、公務員になるためには公務員試験に合格しなければなりません。公務員試験の勉強のための時間をいかに確保できるかがポイントです。
建設コンサルタント
ゼネコンから建設コンサルタントに転職するという選択肢もあります。建設コンサルタントでは、現場で培ったスキルや実務経験が役立つ場面が多いです。
また、建設コンサルタントは計画や設計以外の業務があります。公共工事において大きく注目されている仕事といえば発注者支援業務です。
ゼネコンでの実務経験があったり施工管理技士の資格があったりする場合は、発注者支援業務でも活躍できるでしょう。
発注者と同じ勤務形態で仕事ができるため、仕事とプライベートを充実させられるのが魅力です。
まとめ
今回の記事では、ゼネコンを辞めたい理由と辞めたいと思ったときに考えておきたいことについて解説しました。
ゼネコンは大規模な工事に携われるのが魅力ですが、働き方に不満や不安を感じてしまう方もいます。
ゼネコンに比べて、仕事とプライベートを充実させられるのが発注者支援業務。発注支援業務ではゼネコンで得た経験やスキルを大きく生かせます。
ぜひ、発注者支援業務でご自身の経験やスキルを生かした働き方を実現してみてはいかがでしょうか。