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Construction column

建設コラム

発注者支援業務のデジタル化!国交省が推奨するDX施策の積極活用

2023.12.30

発注者支援業務

発注者支援業務のデジタル化は、現代のビジネス環境において不可欠です。

デジタル技術の進展により、業務プロセスの効率化、コスト削減、そしてより迅速な意思決定が可能になっています。これは、発注者支援業務においても同様で、デジタルツールとソリューションの導入は、業務の質と速度を大幅に向上させることができます。

国交省が推奨するデジタルトランスフォーメーション(DX)施策は、この変革の最前線にあります。これらの施策は、デジタルデータの活用、プロセスの自動化、そして新しいテクノロジーへの適応を促進し、結果として業務効率と顧客満足度の向上を実現しています。

今回の記事では、発注者支援業務の現状と、デジタル化がいかにしてその業務を変革し、より効果的で効率的なものにしているのかを探求します。また、国交省のDX施策について詳細に解説します。

発注者支援業務とは

発注者支援

発注者支援業務は、公共工事の発注プロセスを支援し、建設コンサルタント業務を担う重要な職務です。この業務は、公共インフラプロジェクトの品質と効率性を確保するために不可欠であり、建設業界における重要な役割を果たします。

具体的な業務内容には、以下のようなものが含まれます。

入札プロセスの支援:公共工事プロジェクトにおいて、入札プロセスを円滑に進めるための補助業務を行います。これには、入札書類の作成支援や入札条件の設定、入札結果の分析などが含まれます。

プロジェクト計画と設計:プロジェクトの計画段階で、設計図の作成や計画案の策定を行い、プロジェクトの実現可能性を評価します。これには、予算策定やスケジュールの管理も含まれます。

施工管理の補助:施工段階においては、工事の進行状況を監視し、品質管理や安全管理を行うことで、プロジェクトの円滑な進行を支援します。

インフラの監視と許認可申請:道路、河川、ダムなどの公共インフラの監視業務や、これに伴う許認可申請の補助を行います。これは、プロジェクトが法的要件を満たして進行するために重要です。

用地補償交渉の担当:プロジェクトに必要な用地を確保するため、地権者との補償交渉を行います。これは、プロジェクトの実施において避けて通れない重要なプロセスです。

発注者支援業務は、公共工事プロジェクトの成功に直結する多岐にわたる活動を担い、特に計画、設計、施工管理の各段階において、その専門知識と経験が重要とされます。このような多様な業務を効率的かつ効果的に遂行するため、デジタル化の導入はますます重要な役割を担うようになっています。

デジタル化のメリットと国交省の施策

電子データ 簡素化
引用元:土木工事電子書類スリム化ガイド

デジタル化は、発注者支援業務において効率化と品質向上を実現する重要な要素です。デジタルツールの導入により、情報の正確な管理、迅速な意思決定、そしてリソースの最適化が可能になります。

国交省によるDX施策の紹介

国土交通省は、発注者支援業務のデジタル化を推進するために具体的な施策を実施しています。これらの施策は、「土木工事電子書類スリム化ガイド」の内容に沿って展開されており、業務の効率化と透明性の向上を目指しています。主な取り組みは以下の通りです。

ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)を活用した書類管理:国交省は、ASPシステムを通じて工事関連の書類を電子データで管理することを推奨しています。このシステムにより、発注者支援業務共通仕様書などの書類の作成、保管、共有が簡単かつ迅速に行えるようになり、紙ベースの書類管理に比べて大幅な時間削減と効率化が実現されます。

電子データによる打ち合わせの実施:打ち合わせやミーティングを電子データを活用して行うことで、情報の共有と意思決定が迅速化されます。この方法は、参加者間のコミュニケーションの効率化だけでなく、物理的な距離による制約を克服し、より多くの関係者が参加しやすくなります。

遠隔臨場による施工管理:遠隔臨場技術を利用することで、現場にいなくてもリアルタイムで工事の進捗状況を確認し、効率的な施工管理を実施できます。これにより、現場への頻繁な訪問が不要となり、コストと時間の節約につながります。

休日・夜間作業の届出のデジタル化:休日や夜間に行われる工事に関する届出も、ASPを通じて事前に電子的に行うことが可能です。これにより、急な作業計画の変更や必要な連絡が迅速に行え、プロジェクトの遅延リスクを減らします。

工事検査の電子化:工事の品質検査も電子データにより実施することで、検査結果の記録と共有が容易になり、品質管理の透明性が向上します。

参照:国土交通省 土木工事電子書類スリム化ガイド

こちらも参考→国土交通省の遠隔臨場とは?発注者目線のメリットとデメリットを解説します!

デジタル化することによるメリット

デジタル化は、発注者支援業務において以下の様なメリットをもたらします。

・作業効率の向上
・人的ミスの軽減
・取引記録の検索性の向上
・時間や手間の大幅な削減
・生産性の向上
・残業時間の削減
・多様な働き方の実現

デジタルツールの導入により、業務プロセスが大幅に効率化されます。データ入力、書類作成、情報共有などの作業が自動化され、時間の節約が可能になります。

また、デジタルシステムの使用により、入力ミスや情報の取り違えなど、人的ミスを大幅に減らすことも可能です。電子化されたデータは、検索しやすく管理が容易になります。書類の検索とアクセスが迅速になり、物理的な書類の保管や管理にかかるコストも削減されます。

リモートワークやフレキシブルな勤務体系が実現可能になります。これにより、従業員の多様なニーズに対応し、より幅広い人材を活用することができるのも大きなメリットと言えるでしょう。

発注者支援業務デジタル化に必要なスキル

必要スキル

発注者支援業務でデジタル化を進める上、重要となるスキルについて詳しく説明します。

CADソフトの操作スキル:設計や計画段階での作業には、CAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェアの操作スキルが欠かせません。これには、建築図面や工程図の作成、編集、閲覧が含まれ、プロジェクトの視覚的な表現と精度を高めるために重要です。

BIMやCIMに関する知識:BIM(ビルディングインフォメーションモデリング)やCIM(コンストラクションインフォメーションモデリング)は、建築情報をデジタル化し、プロジェクトの効率性と品質を向上させる技術です。これらの知識を持つことで、より効率的な計画と実施が可能になります。

こちらも参考→詳細設計・工事においてBIM/CIMが原則適用を国土交通省が発表!どのような変化が起こるのか解説します!

データ分析スキル:プロジェクトのデータを効果的に分析し、有用な洞察を引き出す能力が必要です。これには、データの収集、処理、解釈が含まれ、意思決定を支援する重要な情報を提供します。

デジタルコミュニケーション能力:デジタルツールを用いた効果的なコミュニケーション能力は、チーム間、または関係者間の情報共有と協力を円滑にするために重要です。

プロジェクト管理ツールの操作:プロジェクト管理におけるタスク、スケジュール、リソースのデジタル管理は、業務の透明性と効率を大幅に向上させます。これには、適切なツールの選定と操作方法の理解が必要です。

IT基礎知識:デジタル化された環境で働く上で、基本的なIT知識は不可欠です。これには、ソフトウェアのアップデート、セキュリティ対策、トラブルシューティングなどが含まれます。

これらのスキルは、デジタル化の進む現代において、発注者支援業務の効率性と効果性を高めるために不可欠です。定期的な研修や自己学習を通じてこれらのスキルを習得・向上させることは、個々のキャリア発展だけでなく、組織全体の成功に貢献するでしょう。

まとめ

デジタル化は発注者支援業務において革新的な変化をもたらし、業務をより効果的かつ効率的にするだけでなく、業界全体を前進させる力を持っています。国の取り組みが全て実現されれば、建設業界の人手不足問題も解消されるでしょう。

また、急な環境の変化に慌てないよう、今からペーパーレスの動きへ慣れておくことをオススメします。デジタルスキルの習得と応用は、職員個人のキャリア発展にも重要な役割を果たします。

発注者支援業務でキャリアをつみたい方、スキルアップを目指す方のご相談もお待ちしております。

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